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エンドトキシン試験を行う際に使用する器具はエンドトキシン、β-グルカンフリーのものを使用しなければなりません。250℃ 以上で30分以上の乾熱がエンドトキシン不活化には必要ですので、通常は乾熱滅菌したガラス器具を使用します。微量に溶出する金属イオン(Fe、Al、 Ga、Cr 等)が試験に影響するので、金属製器具の使用は避けてください。使い捨てのプラスチック器具等は、メーカーによる保証のあるものを除いて、
上記事項と、ガラス製器具と比較・確認してからご使用ください。
実施する試験目的にあったエンドトキシン標準品をご使用ください。
エンドトキシン試験を実施する際には、試料が試験におよぼす影響(反応干渉因子)に注意が必要です。
試料の影響の有無は、既知量のエンドトキシンを添加した検体を測定し、添加したエンドトキシン量の回収率を求める試験によって判断します。局方では反応干渉因子試験と呼ばれている試験です。比色法・比濁法(光学的定量法)では添加したエンドトキシンの回収率が50 ~200% の範囲であれば試料は測定に影響せず、試料はその濃度でエンドトキシン測定に影響を与えないといえます。試料の影響が見られた場合、試料を希釈して測定すると影響を軽減することができます。
ただし、試料を希釈すると、原液換算(希釈する前の液)で検出できるエンドトキシンの濃度が高くなってしまいます。希釈可能な倍数(最大有効希釈倍数)は、検出したいエンドトキシン濃度と用いるライセート試薬の検出感度によって決まります(反応干渉因子試験や最大有効希釈倍数の詳細は、日本薬局方のエンドトキシン試験法を参照してください)。
一方ゲル化法では、反応干渉因子試験に用いる試料溶液は、用いるライセート試薬が必ず陰性判定である事が必須です。すなわち、使用するライセート試薬の検出感度以上のエンドトキシンが混入していると、この試験は実施できません。エンドトキシンが混入していない試料の入手が困難な場合は、原則としてゲル化法ではなく光学的定量法で対応ください。また、ライセート試薬を、より感度の低いものに変更することで試験が可能となる事もあります。