サイトカイン

造血因子

造血因子(Hemopoietic Factor)は、血液細胞数を恒常的に保つために必要なサイトカインの一種です。骨髄の血液細胞以外の細胞で主に産生され、造血幹細胞や造血前駆細胞の生体内の局在、生存、増殖や分化の開始を調節しています。
血球、造血、免疫、貧血、白血病、好中球減少症、骨髄移植などの研究に使用されます。

当社では、製造工程(大腸菌の培養・精製工程)において動物由来原料を使用していないアニマルフリーサイトカインや、使用量の多い方向けに大入り包装のバルク製品、便利な溶液品もラインアップしております。

製品ラインアップ

造血因子の各種機能・働き

Flt3L
Flt3 Ligand(Flt3リガンド)
別名:FMS類チロシンキナーゼ3リガンド
  • 骨髄由来造血前駆細胞の増殖促進
G-CSF
Granulocyte Colony-Stimulating Factor(顆粒球コロニー刺激因子)
  • Tリンパ球、NK細胞などにより産生
  • 好中球や単球の産生
  • 造血系細胞の増殖、分化、活性化
GM-CSF
Granulocyte-Macrophage Colony-Stimulating Factor(顆粒球-マクロファージコロニー刺激因子)
別名:pluripoietin-α、MGI-1GM、Sargramostin、MGC138897
  • 顆粒球とマクロファージの増殖
  • 巨核球および好酸球前駆細胞の増殖
IL
インターロイキン(IL)参照
M-CSF
Macrophage Colony-Stimulating Factor(マクロファージコロニー刺激因子)
  • 白血球にウイルスが感染することにより分泌
  • 抗ウイルス作用
  • 抗増殖作用
SCF
Stem Cell Factor(幹細胞因子)
  • 初期段階における造血系細胞の分化、増殖、生存
TPO
Thrombopoietin(トロンボポエチン)
別名:巨核球コロニー刺激因子、c-MPLリガンド
  • 巨核球の増殖と成熟
TLSP
Thymic Stromal Lymphopoietin(幹細胞因子)
別名:胸腺間質性リンパ球新生因子
  • 単球からT細胞誘因ケモカインの放出を誘導
  • 樹状細胞の成熟

参考文献

村上 正晃 編, 別冊・医学のあゆみ サイトカインのすべて, 医歯薬出版株式会社 (2020).

製品一覧

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通常品, ヒト

アニマルフリー品, ヒト

通常品, マウス

アニマルフリー品, マウス

ラット

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