ペプチド研究所 アミロイド β(Amyloid β)-プロテイン

Amyloid β-Protein(Aβ)はアルツハイマー病患者の脳に見られる老人斑に蓄積することが知られています。ペプチド研究所ではAmyloid β-Protein(Aβ)をはじめ、アルツハイマー病に関連するγセレクターゼの阻害剤であるL-685,458など幅広くラインアップしています。

Amyloid β-Protein (Human,1-40) [HCl Form]

Aβのトリフルオロ酢酸塩型ペプチドに比べ塩酸塩型ペプチドが神経細胞障害を起こしやすいとの報告がされています。1) 2)
ペプチド研究所のAmyloid β-Protein (Human,1-40) [HCl Form](製造元コード:4379-v)は、純度検査で高純度であることに加え、構造がランダムコイルであることも確認しております。また、ペプチド研究所が用いた条件下で24時間後にほぼ一定のβ構造へ変換することもわかっています。

Amyloid β-Protein(1-42, O-acyl isopeptide)

Aβ1-42 の等価体である Amyloid β-Protein (1-42, O-acyl isopeptide)3) は、酸性水溶液にすると、ランダムコイル構造を示すAβ1-42等価体となります。特別な前処理は必要ありません4)。使用直前に緩衝液や培地などで中和することで、自発的な変換反応により天然型の Aβ1-42 に変換されます。この変換反応は、半減期約 1 分と大変速く、また、物理化学的に均一な “nascent” Aβ1-425) を産生すると期待されます

使用例

操作1 : Amyloid β-Protein (1-42, O-acyl isopeptide) を 14 mM 塩酸水や 0.1 % TFA水などの酸性水に40 μM 以下の濃度で溶解します。
    酸性水溶液中、徐々にエステル部位の分解が起こりますので、出来るだけ速やかに使い切っていただくことをお勧めします。
操作2 : 目的とする濃度になるよう、中性緩衝液や培地にて希釈します。この際、pHの変動にはご注意ください。
    特に、10倍希釈以下の希釈率で使用される場合は、相当する NaOH 水にて予め中和されることをお勧めします。
    なお、ウシ胎児血清 (FBS) 存在下でも問題なくご使用いただけます。(一例を下に示しました)

γ-Secretase Inhibitor/Substrate

γ-セクレターゼ(γ-Sec)は、βセクレターゼにより切断されたアミロイド前駆体タンパク質に作用し、アミロイドβ-プロテイン(Aβ)を生産する酵素です。脳におけるAβの蓄積がアルツハイマー病の大きな原因の一つであると考えられているため、γ-Secに関する研究が多く報告されています。
ペプチド研究所では、β-Secretase Inhibitor/Substrate およびγ-Secretase Inhibitor/Substrateをラインアップしています。

γ-Secretase Inhibitor

γ-Secの阻害剤として最も広く利用されている化合物の一つとして知られているL-685,458は、抽出したγ-Secを用いるアッセイ系(無細胞系)で、IC50=17 nMでAβの産生を強く阻害します。また、細胞を用いたアッセイ系(細胞系)でのIC50=0.1~1 μMであることが報告されています。6) 7)

蛍光基質

これまで、γ-Secやその阻害剤の活性測定は、Aβに対する抗体などを用いてAβの産生量を測定する方法が一般的でしたが、消光性蛍光基質 Nma-Gly-Gly-Val-Val-lle-Ala-Thr-Val-Lys(Dnp)-D-Arg-D-Arg-D-Arg-NH2を用いることで、蛍光測定という簡便な方法によりγ-Secの活性測定が可能となりました。8) その報告では、本基質を用いて、脳内のγ-Secがプレセニリン・ニカストリン・Aph1・Aph2の複合体である事を確認し、本基質の有用性を示しています。

参考文献

  1. J. Neurochem.,65, 2585 (1995)
  2. J. Neurochem.,68, 438 (1997)
  3. Y. Sohma, M. Sasaki, Y. Hayashi, T. Kimura, and Y. Kiso, Tetrahedron Lett., 45, 5965 (2004); L.A. Carpino, E. Krause, C.D. Sferdean, M. Schuemann, H. Fabian, M. Bienert, and M. Beyermann, Tetrahedron Lett., 45, 7519 (2004).
  4. T. Yoshiya, T. Maruno, T. Uemura, S. Kubo, Y. Kiso, Y. Sohma, K. Yoshizawa-Kumagaye, Y. Kobayashi, and Y. Nishiuchi, Bioorg. Med. Chem. Lett., in press (2014) and references therein. DOI: 10.1016/j.bmcl.2014.06.052
  5. R. Roychaudhuri, A. Lomakin, S. Bernstein, X. Zheng, M.M. Condron, G.B. Benedek, M. Bowers, and D.B. Teplow, J. Mol. Biol., 426, 2422 (2014)
  6. Biochemistry., 39, 8698 (2000)
  7. Nature.,405, 689 (2000)
  8. J. Biol. Chem., 278, 24277 (2003)

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Amyloid β-Protein Control Peptides

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