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QA番号:42385

Qキシレン代替品 (中間剤 (置換剤)) について

A

パラフィン包埋の前処理では、組織中の⽔分をアルコールで脱⽔しますが、アルコールもパラフィンには馴染まないため、組織内のアルコールをパラフィンと相溶性のある中間剤に置き換える必要があります。
中間剤にはアルコール、パラフィンと相溶性のあるキシレン等が汎⽤されています。
キシレンは揮発性に富み、刺激臭があり、また人体に対しても有害で、職場環境でも問題になっています。
キシレン代替品 (中間剤 (置換剤)) についてご紹介いたします。

中間剤比較表

クロロホルム
(試薬特級)
キシレン,
モレキュラシーブスパック入り
(病理研究用)
キシレン代替品
レモゾール®
(病理研究用)
レモゾール® A
(エース)
(病理研究用)
パソクリーン
(病理研究用)
主成分 クロロホルム キシレン D(+)-リモネン ピネン系化合物 シクロヘキサン系
化合物の混合物
沸点 約61℃ 約140℃ 177 ℃(d-リモネン) 154 ℃~166 ℃ (データ無し)
におい エーテル様 芳香族系 柑橘系 ユーカリ葉/松脂様 ガソリン臭
毒劇法 劇-III 劇-III (非該当) (非該当) (非該当)
消防法
・危険物
(非該当) 危4-2-III
(非水溶性)
危4-2-III
(非水溶性)
危4-2-III
(非水溶性)
危4-2-III
(非水溶性)
作業環境
測定対象物質
クロロホルム キシレン 不含 不含 不含
封入剤 指定なし 指定なし 指定なし 指定なし •一部の封入剤では白濁を生じる場合がある
パソマウント:キシレンフリーの封⼊剤。パソクリーンと併用可能。
長所 •キシレンより組織の浸透が早い in situ hybridizationや免疫組織染色の染色性能に優れる
•最も汎用的な中間剤
•マイルドな柑橘の香り
•組織が収縮・硬化して、キシレンでは薄切しにくい組織でも、パラフィン包埋切片が作製可能
•キシレンと同等の組織浸透力
•キシレンと同等の揮発性
•目、鼻、喉、皮膚を刺激することなく、低毒性
•キシレンと同等の組織浸透力
•キシレンと同等の揮発性
•キシレン、クロロホルムと比較して毒性が低い
短所 •キシレンより毒性が高い •労働安全衛生法施行令の一部改正 (平成24年10月 1日施行) により、キシレン管理濃度が50 ppm以上で女性の労働は不可 •キシレンより組織浸透力・揮発性が劣る
•パラフィン自動包埋装置では使用できない
•エタノールや水が混ざると白濁、あるいは析出物を生じる場合がある •ガソリン臭がある
• 一部の封入剤では白濁を生じる場合がある

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