レモゾールRA(エース)
LemosolR A (ACE)
- 病理研究用
-
for Pathology Research
- 製造元 :
- 富士フイルム和光純薬(株)
- 保存条件 :
- 暗所
- 適用法令 :
- 危4-2(非水溶性)-III
- GHS :
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- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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1L
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20以上 |
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3L
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18L
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ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 〈組織細胞化学〉〈中間剤〉 標本を作る時には、組織を薄切するためにパラフィンを浸み込ませたり、染め分けするために染色液に浸したりします。水と油は混じらないのと同じように、固定後の水を多く含んでいる組織片には油性のパラフィンは浸み込みませんし、パラフィンで包埋された薄切片は、水溶性の染色液に浸してもはじいてしまいます。固定液(水溶性)→パラフィン(油性)→染色液(水溶性)この流れを円滑に進めていくのに必要なのが、キシレンやクロロホルムといった溶剤で中間剤と呼ばれています。ところが、このキシレンやクロロホルムは、揮発性に富み、刺激臭があります。また人体に対しても有害であることが問題になっています。 レモゾールエースは、ユーカリ,松の木より抽出した植物エッセンスを主成分とするテルペン系の溶剤で、病理組織標本作製時、キシレン代替品として中間剤,透徹剤,封入剤に使用されます。封入操作時の溶剤臭を解消、揮発性も良く優れた気化能を有し、レモゾールよりも封入効率がさらにアップしています。 [廃棄処理方法] 1) 使用済みの溶剤を固化剤により固化させ、可燃性固化物として廃棄できる。(ただし、危険物第二種可燃性固体として処分が必要) 固化法: 使用済み溶剤に固化剤を約4~5%添加し、湯浴中(40℃)で加温,撹拌させながら溶解後、冷却させると固化する。 2) 使用液のまま処理する場合、直接公共の河川へ通じる排水溝への廃棄は BOD, TOD 上昇の原因になるので、活性汚泥処理などの上排水する。 [注意] 本品は引火性の高い溶剤なので直火で温めたり、火気の近くでの作業を避けること。 キシレンなどの有害な溶剤が混入したものに固化剤を使用しないこと。 和光純薬時報 Vol.64 No.2 p.21(1996)。WAKO BIO WINDOW 別冊 病理研究用試薬p14(1999)。Q&A : WAKO BIO WINDOW No.5,p10(1997)、 No.11,p15(1998)。WAKO BIO WINDOW No.67,p14(2005.Apr.)。 中間剤(置換剤) 脱水された組織内の水分はアルコールに置き換えられましたが、アルコールもパラフィンには馴染まないため、組織内のアルコールをパラフィンと相溶性のある中間剤に置き換える必要があります。現在、中間剤にはアルコール, パラフィンと相溶性のある主にキシレン等が繁用されています。ところが、キシレンは揮発性に富み、刺激臭があり、また人体に対しても有害で、職場環境でも問題になっています。レモゾールR , レモゾールR A は、毒性、刺激臭がほとんど無く、キシレンの代替えとして利用できます。特にレモゾールR A は、フィトンチット(さわやかな森林浴成分)を主体とした中間剤です。 ■レモゾールR A(エース) レモゾールR A(エース)は、ユーカリ, 松の樹皮より抽出した植物エッセンスを主成分とするテルペン系の溶剤で、病理組織標本作製時、キシレン代替品として中間剤, 透徹剤に使用されます。操作時の溶剤臭を解消、揮発性も良く、レモゾールRよりもさらに性能アップしています。 【特 長】 ●揮発性に優れている(キシレンとほぼ同等)。 ●目、鼻、喉、皮膚を刺激することなく、キシレンのような毒性がないので安全。 ●HE、特殊染色及び免疫組織染色に使用可能。 ●使用済み液は固化、廃棄可能。 【レモゾールR Aの廃棄処理方法】 1)凝固剤をご用意しております。 2)使用液のまま処理する場合、直接公共の河川へ通じる排水溝への廃棄は BOD, TOC 上昇の原因になるので、活性汚泥処理等の上、排水して下さい。 <注 意> ※レモゾールR A は引火性の高い溶剤です。直火による加熱、火気の近くでの作業は避けて下さい。 ※凝固後の扱いについて : 法規上、危険物第二類第一種可燃性固体として取り扱って下さい。 ※キシレン(医薬用外劇物, 消防法上危険物)、ホルマリン(医薬用外劇物)の混入した廃液は、上記のような廃棄方法はできません。 (Wako BioWindow JUN.2012/No.117, p9) |
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用途 | 病理組織標本作製用。 |
使用上の注意 | 不活性ガス封入 本品とエタノールまたは水が混ざると白濁あるいは析出物を生じることがあります。 白濁あるいは析出物が生じる場合、本品からエタノールまたはエタノールから本品へスライドガラスを浸漬する前に、本品と100%エタノールを1:1で混合した溶液に浸漬することを推奨します。 |
物性情報
外観 | 無色~ほとんど無色, 澄明の液体 |
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沸点 | 154〜166℃ |
密度 | 0.873~0.879g/mL (20℃) |
屈折率 | 1.473~1.478 (20℃/D) |
比旋光度 | [α]D20-21.0~-18.0°(neat) |
組成 | ピネン化合物を主成分とする。 |
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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