クロニジン塩酸塩
Clonidine Hydrochloride
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 〈薬理・生理研究試薬〉〈末梢神経系作用物質〉〈自律神経系作用物質〉 自律神経は、意識とは直接関係なく、種々の自律性器官(心臓、血管、腺、各種平滑筋臓器)の機能を調節しています。自律神経系の一次中枢は脳幹および脊髄にありますが、これを総括する上位中枢が視床下部に存在します。 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなります。通常1つの器官には両系が分布して、お互いに反対の作用をしています。(相反性二重支配) 〈アドレナリン作働性物質〉 交感神経節後線維の奏効器官に興奮的に作用する薬物を交感神経興奮物質またはアドレナリン様作働物質といいます。交感神経支配器官にはα、β2種類の受容体があり、α1、α2、β1、β2のサブタイプに分類されます。 α1受容体 作用物質;アドレナリン>ノルアドレナリン>イソプロテレノール。 フェニレフリン、メトキサミン 効果;気管支収縮、血管収縮、子宮筋収縮、腸管弛緩、解糖促進、脂肪分解促進 α2受容体 作用物質;ノルアドレナリン=アドレナリン>イソプロテレノール。 クロニジン 効果;交感神経終末よりのノルアドレナリン遊離抑制、解糖抑制、脂肪分解抑制、血小板凝集、レニン分泌抑制 β1受容体 作用物質;イソプロテレノール>ノルアドレナリン=アドレナリン。 ドブタミン 効果;心拍数増加、心収縮力増加、脂肪分解促進 β2受容体 作用物質;イソプロテレノール>アドレナリン≫ノルアドレナリン。 メタプロテレノール、サルブタモール 効果;気管支拡張、血管拡張、子宮筋弛緩、腸管弛緩、解糖促進、振戦 α2受容体を選択的に刺激して,交感神経興奮に伴うノルアドレナリン遊離を抑制。血圧降下作用。 (Wako BioWindow NOV.2014/別冊号 vol.1, p19) |
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用途 | 生理作用研究用。 |
物性情報
外観 | 白色、結晶~結晶性粉末 |
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溶解性 | 水及びエタノールにやや溶けやすい。 |
ph情報 | pH(50g/l, 25℃) : 3.5~6.0 |
融点 | 約310℃ (dec.) |
製造元情報
別名一覧
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