ジーンエース Probe qPCR ミックス II with UNG
GeneAce Probe qPCR Mix II with UNG
- 製造元 :
- (株)ニッポンジーン
- 保存条件 :
- 冷凍 (ドライアイス輸送)
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
|
製品コード
|
容量
|
価格
|
在庫
|
|
---|---|---|---|---|---|
|
|
200回用
|
|
|
ドキュメント
- スペクトルデータ
-
- 検査成績書
-
- 校正証明書
-
製品概要
本品は、E. coli 由来のウラシルDNA グリコシラーゼ(UNG)です。ウラシルを含むDNA のデオキシリボースとウラシル残基の間のN-グリコシド結合を加水分解し、脱ピリミジン部位をつくります。
UNG は、PCR のキャリーオーバー対策に利用できます。PCR を行う際、UNG 処理を行うことで、前の反応から持ち込まれたPCR 産物(ウラシルを含む)を除くことができます。
GeneAce Probe qPCR Mix II with UNG について
GeneAce Probe qPCR Mix II は、dTTPの代わりにdUTPが含まれているため、ウラシルを取り込んだPCR産物が得られます。次のPCRを行う際に、添付のUNGを添加し、PCR前に40℃で2分間のUNG処理を行うことで、鋳型DNAには影響を与えず、キャリーオーバーしたPCR産物を分解することができます。
特長
UNGを添加してPCRキャリーオーバー防止!
使用回数
200回用(包装単位は50 µl反応系での使用回数です。)
使用例
反応液組成(例)
UNG (1 ng /μL) | 0.5μl | 0.25μl | |
2X GeneAce Probe qPCR Mix II | 25μl | 12.5μl | (final conc. 1X) |
25μM Forward Primer | 1μl | 0.5μl | |
25μM Reverse Primer | 1μl | 0.5μl | |
10μM TaqMan® Probe | 1μl | 0.5μl | |
Template DNA | 5μl | 2.5μl | |
ddWater | up to 50μl | up to 25μl |
推奨PCR サイクル条件
40°C | 2分 | 1サイクル | UNG 処理 |
95°C | 10分 | 1サイクル | UNG 不活化, PCR 酵素活性化 |
95°C | 30秒 | 45サイクル | |
60°C | 1分 |
アプリケーションデータ
実験例1 UNGの活性確認
各濃度の UNG と dUTPを取り込んだ 1μg のPCR産物(0.5 kb)を 37℃で30分間反応させ、UNG 活性によりDNA が分解されているかアガロースゲル電気泳動で確認した。
結果 ウラシルを含むPCR産物はUNGにより分解された。
実験例2 PCR キャリーオーバーコンタミネーション防止効果の検証
ウラシルを含む PCR 産物を鋳型とし、リアルタイム PCR を行った。 リアルタイム PCR は、UNG の添加量(0μL, 0.1μL, 0.25μL, 0.5μL/反応)を変えて UNG 処理を行ってから、PCR 酵素活性化処理(UNG 不活化)と PCRを行った。
PCR condition Target PCR volume 試薬 装置 |
40°C 2分→95°C 10分→(95°C 30秒→59°C 1分) x 45サイクル ダイズ内在性遺伝子 Le1(118 bp) 25 μl GeneAce Probe qPCR Mix II LightCycler® 96(Roche社) |
結果 UNG 添加なしの場合ウラシルを含む鋳型で増幅が認められたが、UNG 添加ありの場合には増幅は認められず、ウラシルを含むDNAからの増幅を抑制できた。
実験例3 UNGの添加によるリアルタイムPCRへの影響
プラスミドDNA(ウラシルを含まない)を鋳型としたリアルタイムPCRを行い、UNGの添加による増幅効率の比較を行った。
Target PCR volume 試薬 装置 UNG添加量 |
ダイズ内在性遺伝子 Le1(118 bp) 25 μl GeneAce Probe qPCR Mix II Applied Biosystemns 7500 Fast System 0.25 ng/反応 |
結果 増幅曲線および検量線の結果から、UNGの添加によるリアルタイムPCRへの影響は認められなかった。
FAQ
- UNGの添加量を増やしてもよいですか?
- PCR反応液中へ本酵素の持ち込み量が多くなりすぎるとPCR反応を阻害することがあります。 酵素の使用量は、50 μL の反応液中、0.1~1 μL を目安にしてください。
- 1 step RT-PCR に使用できますか?
- 本酵素は55℃でも部分的に活性を有するため、1 step RT-PCR には使用しないでください。
概要・使用例
概要 | 本品は、リアルタイムPCR試薬(蛍光標識プローブ検出系)「GeneAce Probe qPCR Mix II」(200反応用)に「Uracil-DNA Glycosylase (UNG)」(100 ng)を組み合わせたセット品です。 GeneAce Probe qPCR Mix IIは、dTTPの代わりにdUTPが含まれているため、ウラシルを取り込んだPCR産物が得られます。次のPCRを行う際に、50 μLの反応系に対して、添付のUracil-DNA Glycosylase (UNG)を0.5 μL添加し、PCR前に40℃で2分間のUNG処理を行うことで、ウラシルを含まない鋳型DNAには影響を与えず、ウラシルを取り込んだPCR産物を分解するため、PCR産物のキャリーオーバーによるクロスコンタミネーションを防ぐことが可能です。 |
---|
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。