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ダイレクトエース qPCRミックス プラス ROXチューブ DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube

製造元 :
(株)ニッポンジーン
保存条件 :
冷凍 (ドライアイス輸送)
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
318-07751
製造元
318-07751
JAN
4987481635968
200反応用
希望納入価格
67,500 円

5

ドキュメント

スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

製品概要

DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeは、食品等の粗抽出DNA溶液を鋳型DNA溶液とすることができ、リアルタイムPCR 用サーマルサイクラー(プレートタイプ)に対応した蛍光標識プローブ検出系のリアルタイムPCR用マスターミックス(2 x 濃度)です。
試薬が小分け分注されており、操作性に優れています。ROXによる補正を必要とする装置にも対応するように50 x ROX Passive Referenceが添付されています。

本製品は、株式会社島津製作所のAmpdirect®*1をベースに、専用のホットスタートPCR酵素を組合せて最適化したもので、 PCR阻害物質の影響を抑制することにより、様々な生体試料からDNAを精製することなく蛍光標識プローブアッセイを行うことができます。
*1 Ampdirect®は、株式会社島津製作所の商標です。

特長

  • 粗抽出DNA溶液を鋳型として、ダイレクトにリアルタイムPCRが可能
  • PCR阻害物質であるドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が反応液中に存在(0.1%)しても増幅可能
  • ROX Passive Referenceが別添付されており、様々な装置に対応可能
  • プレミックスタイプの試薬が小分け分注済みで操作が簡便

注意事項

  • 本品は、蛍光標識プローブとしてMGB(Minor Groove Binder)構造を有するTaqMan®*2 MGBプローブのご使用には適しておりません。
    *2 TaqMan®は、Roche Molecular Systems 社の商標です。
  • 本品は、リアルタイムPCR用サーマルサイクラーでのランモード「Fast」の標準プロトコル[95°C 20秒→(95°C 3秒→60°C 30秒) x サイクル]には対応しておりません。
  • 本品には、dUTPは含まれていないため、Uracil-N-Glycosylaseによるキャリーオーバー処理はできません。

DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube は、消費者庁「別添 安全性審査済みの遺伝子組換え食品の検査方法」において、トウモロコシ穀粒の粒単位検査法及びグループ検査法に収載されました。(2017年6月現在)

使用回数

包装単位は50 µl反応系での使用回数です。

保存方法

-20°C(遮光)
長期保存する場合は-20°C(遮光)で保存して下さい。4°C保存(遮光)の場合は約1年間の保存が可能です。
50 x ROX Passive Referenceは光によって劣化する恐れがありますので、遮光して保管してください。

使用例

【前処理】 粗抽出DNA溶液の準備

生体試料約5 gに20 ml の組織溶解液 [20mM Tris-HCl(pH8.0), 5mM EDTA, 400mM NaCl, 0.3% SDS] を加えてフードミル等で破砕する。
20分間常温で静置後、上清を蒸留水で2倍以上に希釈して鋳型DNA溶液とする。

反応液組成(例)

2X DirectAce qPCR Mix No ROX 25 μl 12.5 μl (final conc. 1X)
25 μM Forward Primer 1 μl 0.5 μl
25 μM Reverse Primer 1 μl 0.5 μl
10 μM TaqMan® Probe 1 μl 0.5 μl
Template DNA 5 μl 2.5 μl
50X ROX Passive Reference (final conc.)*3
d.d.H2O up to 50 μl up to 25 μl

推奨PCR サイクル条件

95°C 10分 酵素活性化ステップ
95°C 15秒 45サイクル Primer及びProbeのデザインや鋳型DNA等により反応の至適条件が変わることがあります。
60°C to 65°C 60秒

*3 ROX Passive Referenceの添加について
・ROX補正を必要としない装置の場合、添加する必要はありません。
・ROX補正を必要とするABI PRISM®7000/7700/7900HT, ABI7300, ABI GeneAmp®5700には終濃度 1X になるように添加してください。
・ROX補正を必要とするABI Prism®7500, Mx3000P/3005/4000には終濃度 0.1X になるように添加してください。

アプリケーションデータ

実験例1 粗抽出DNA溶液からのトウモロコシ内在性遺伝子(SSIIb)の検出

トウモロコシ種子から使用例に従って粗抽出DNA溶液を得た。得られた粗抽出DNA溶液を用いて、トウモロコシ内在性遺伝子SSIIb検出するプライマー対およびプローブ(HEX/TAMRA)を用いて増幅の確認を行った。なお、この実験例では、Internal Positive Control(IPC)としてプラスミドDNAをPCR反応液へ添加し、IPC検出用のプライマー対およびプローブ(FAM/TAMRA)を用いてIPCを検出する反応を同時(Duplex real-time PCR)に行った。

Template
Probe
定量PCR 試薬
PCR volume
サンプル数
装置
Run mode
PCR condition
トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液
SSIIb-Taq(HEX/TAMRA), IPC-Taq(FAM/TAMRA)
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube
25 μl
n=3
ABI PRISM®9600 emulation mode
9600 emulation mode
95°C 10分→(95°C 15秒→65°C 1分) x 45サイクル

結果

Duplex real-time PCRの増幅曲線(Threshold Line=0.064、Base Line=3~15 cycle)

トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液から良好にトウモロコシ内在性遺伝子SSIIbを検出することができた。

実験例2 ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の添加によるPCR阻害耐性の比較

PCR反応液に終濃度0.00~0.10%の範囲でSDSを添加し、GMダイズ(RRS)陽性コントロールプラスミド(25,000 copies相当)を鋳型として、GMダイズ(RRS)系統別DNA RRSオリゴヌクレオチドセット(Code No.316-05611)を用いて、リアルタイムPCRを行い増幅の有無とそのCt値を確認した。

Template
SDS添加量(%, final conc.)
Probe
定量PCR 試薬
比較対象
PCR volume
サンプル数
装置
Run mode
PCR condition
GMダイズ(RRS)陽性コントロールプラスミド(25,000 copies相当)
NC, 0.01, 0.03, 0.04, 0.05, 0.06, 0.07, 0.08, 0.09, 0.10
RRS-Taq(FAM/TAMRA)
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube
A社製品、B社製品
25μl
n=3
ABI Prism®7500
9600 emulation mode
95°C 10分→(95°C 30秒→59°C 60秒) x 45サイクル

結果

各SDS添加量におけるCt値の比較

A社製品は終濃度0.03%以上、B社製品は終濃度0.01%以上のSDSの存在により、PCRが阻害され増幅が認めらずCt値が得られなかったが、 DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeは終濃度0.10%のSDSが存在しても、PCRによる増幅が確認でき、そのCt値にほとんど影響がなかった。

FAQ

どのような食品で使用実績がありますか。

本品を利用し、下記食品の18S rRNA遺伝子及びIPCを標的とするリアルタイムPCRの増幅を確認しています。
(データご提供 : 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 真野 潤一博士)

【使用実績】

▮穀物・種子

トウモロコシ種子、ダイズ種子、コメ(玄米)、ワタ種子、アルファルファ種子、ベントグラス種子、フラックス種子、テンサイ種子、メロン種子、カボチャ種子

▮果物

キウイ果肉、パパイヤ果肉、イチゴ果肉、バナナ果肉、メロン果肉、ブドウ果実(いずれも可食部、皮は除く)

▮野菜

ホウレンソウ、トマト、ナス、カボチャ、ニンジン、ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモ、ナガイモ、シイタケ、ダイコン、ネギ(いずれも可食部、皮は除かず全体)

▮加工食品

小麦粉、そば粉、上新粉、ポテトチップス、チョコレート、バタークッキー、食パン、ヨーグルト、牛乳、魚肉ソーセージ、ウインナ、カマボコ、豆腐

▮魚介類

マグロ切り身、シャケ切り身、アジ切り身、タイ切り身、サバ切り身、エビ、イカ、アサリ

▮肉類

牛肉、ブタ肉

参考文献

・Mano, J.; Hatano, S.; Futo, S.; Minegishi, Y.; Ninomiya, K.; Nakamura, K.; Kondo, K.; Teshima, R.; Takabatake, R.; Kitta, K.; Development of direct real-time PCR system applicable to a wide range of foods and agricultural products., Food Hyg. Saf. Sci. 2014, 55, 25-33.

概要・使用例

概要 蛍光標識プローブアッセイ用リアルタイムPCR用試薬
本品は、蛍光標識プローブアッセイ用のリアルタイムPCR用試薬です。
(株)島津製作所のAmpdirect® をベースに、専用のホットスタートPCR用酵素を組み合わせて最適化しております。PCR阻害物質の影響を抑制することにより、様々な生体試料からDNAを精製することなく蛍光標識プローブアッセイを行うことが可能です。
※本品は農林水産省委託事業「新農業展開ゲノムプロジェクト」(GMO評価・管理)GAM-211のもと、(独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所、(株)島津製作所、(株)ニッポンジーンによって開発されたものです。
【特 長】
●粗抽出DNA溶液を鋳型として、ダイレクトにリアルタイムPCRが可能
●ROX Passive Referenceが別添付されており、様々な装置に対応可能
【製品構成】
◆2×DirectAce qPCR Mix No ROX 1.25 ml×4本
◆50×ROX Passive Reference 0.2 ml×1本
(BioWindow JUL.2013/No.125, p5)

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。