ニッポンジーン リアルタイム定量PCR試薬シリーズ

リアルタイムPCRは、ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR)を用いて、サンプルの中にある特定配列のDNA量を調べる方法です。この方法を用いれば、目的遺伝子の発現量やサンプル中のウイルス遺伝子の含有量などを調べることができます。一般的なqPCR法ではリアルタイムで測定が行われるため、「qPCR」と「リアルタイムPCR」は同義として扱われます。よく用いられるのは、サイバー・グリーン法(SYBR® Green)とタックマン・プローブ法(TaqMan® Probe※1)の2種類です。一般的にリアルタイムPCRのマスターミックスは使用量が多く、コストがかかるとされていますが、ニッポンジーンではコストパフォーマンスに優れたニッポンジーンのGeneAce qPCR Mixシリーズをご用意しております。

※1 TaqMan® は、Roche Diagnostics K.K.の登録商標です。

  • GeneAce® qPCR Mixシリーズ サンプルキャンペーン

GeneAce SYBR qPCR Mix II

GeneAce SYBR qPCR Mix IIは、高い増幅効率と特異性を持った製品で、 リアルタイムPCR装置全機種に対応しております。
また、別途UNG(317-09401)を使用することで、キャリーオーバーコンタミネーションの防止が可能となります。

特長

  • 高いコストパフォーマンス:48円 / 回 (20μL反応系)
  • 1種類の試薬で全機種に対応可能
  • UNG(別売)を組み合わせることで、キャリーオーバーコンタミネーションの防止が可能
  • 高い増幅効率と特異性

実験例:各社試薬との性能比較(増幅効率、特異性)

本品、A社、B社製品において、各製品の推奨プロトコールに従い、リアルタイムPCRを行い、増幅曲線および融解曲線解析において、増幅効率と特異性の比較を行った。

鋳型 : λDNA (NTC, 1 fg, 10 fg, 100 fg) PCR条件 (各社推奨プロトコール)
反応液量 : 20μL 本品 : 95℃, 10 min → (95℃, 5 sec → 60℃, 60 sec)×45 cycle
装置 : QuantStudio® 5 A社 : 95℃, 30 sec → (95℃, 5 sec → 60℃, 30 sec)×40 cycle
増幅鎖長 : 400 bp B社 : 95℃, 30 sec → (95℃, 5 sec → 60℃, 30 sec)×40 cycle

GeneAceSYBRqPCRMixII

【結果】
本品は、他社製品と同等の増幅効率 (Ct値, 立ち上がりの早さ)を示した。
また、融解曲線解析では他社製品と比較し高い特異性が示された。

GeneAce qPCR Mix シリーズ

GeneAce SYBR® qPCR Mix αシリーズは、リアルタイムPCR 用サーマルサイクラー(プレートタイプ)に対応したSYBR Green検出系のリアルタイムPCR用マスターミックス(2 x 濃度)です。ご使用のリアルタイムPCR装置によって、3種類の試薬の中からお選びください。
GeneAce Probe qPCR Mix II は、リアルタイムPCR 用サーマルサイクラー(プレートタイプ)に対応した蛍光標識プローブ検出系のリアルタイムPCR用マスターミックス(2 x 濃度)です。
UNGは、PCRのキャリーオーバー対策に利用でき、 PCRを行う際、UNG処理を行うことで、前の反応から混入したPCR産物 (ウラシルを含む) を分解することができます。

特長

  • 高い特異性と増幅効率
  • SNPジェノタイピング実験に使用可能(プローブ検出系)
  • UNGを別途添加してキャリーオーバー防止処理が可能(プローブ検出系)

圧倒的なコストパフォーマンス

20μL反応系 ¥48/反応
50μL反応系 ¥120/反応

対応機種

品名 容量 対応機種
SYBR®Green Ⅰ検出系
GeneAce SYBR®qPCR Mix α 300 反応用※1
GeneAce SYBR®qPCR Mix α Low ROX 300 反応用※1
GeneAce SYBR®qPCR Mix α No ROX 300 反応用※1
蛍光標識プローブ検出系
GeneAce Probe qPCR Mix Ⅱ 200 反応用※2 ①②③
蛍光標識プローブ検出系(キャリーオーバー対策)
Uracil-DNA Glycosylase (UNG) 100 ng -
GeneAce Probe qPCR Mix II with UNG 1 Set※3 ①②③

※1 50μl反応系:300反応用、20μl反応系:750反応用
※2 50μl反応系:200反応用、20μl反応系:500反応用
※3 GeneAce Probe qPCR Mix II(200反応用)とUNG(100 ng)のセット品

  1. ① 高濃度 ROX で補正をする装置 (High ROX)
    • ABI GeneAmp® 5700 ・ABI PrismTM 7000/7300/7700/7900HT ・MasterCycler® ep realplex   
    • ABI-StepOneTM/PlusTM
  2. ② 低濃度 ROX で補正をする装置 (Low ROX)
    • ABI - Prism® 7500 ・ABI - QuantStudio® ・ABI - ViiATM 7 ・Stratagene/Agilebt - Mx3000P/3005P/4000
  3. ③ ROX 補正を必要としない装置 (No ROX)
    • BioRad - CFX384/CFX96 ・BioRad - DNA Engine Opticon® 1&2 ・BioRad - iCycler/iQ 5/My iQ/Chromo4   
    • Roche - LightCycler® 96/480/Nano ・Qiagen - Rotor-Gene® 2000/3000/6000/Q   
    • TaKa - Thermal Cycler Dice®

※上記に記載がないリアルタイムPCR装置についてはお問い合わせください。

DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube

DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeは、食品等の粗抽出DNA溶液を鋳型DNA溶液とすることができ、リアルタイムPCR 用サーマルサイクラー(プレートタイプ)に対応した蛍光標識プローブ検出系のリアルタイムPCR用マスターミックス(2 x 濃度)です。 試薬が小分け分注されており、操作性に優れています。ROXによる補正を必要とする装置にも対応するように50 x ROX Passive Referenceが添付されています。

本製品は、株式会社島津製作所のAmpdirect®*1をベースに、専用のホットスタートPCR酵素を組合せて最適化したもので、 PCR阻害物質の影響を抑制することにより、様々な生体試料からDNAを精製することなく蛍光標識プローブアッセイを行うことができます。
*1 Ampdirect®は、株式会社島津製作所の商標です。

特長

  • 粗抽出DNA溶液を鋳型として、ダイレクトにリアルタイムPCRが可能  
  • PCR阻害物質であるドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が反応液中に存在(0.1%)しても増幅可能  
  • ROX Passive Reference が別添付されており、様々な装置に対応可能  
  • プレミックスタイプの試薬が小分け分注済みで操作が簡便

注意事項

本品は、蛍光標識プローブとしてMGB(Minor Groove Binder)構造を有するTaqMan®*2 MGBプローブのご使用には適しておりません。
*2 TaqMan®は、Roche Molecular Systems 社の商標です。
本品は、リアルタイムPCR用サーマルサイクラーでのランモード「Fast」の標準プロトコル[95°C 20秒→(95°C 3秒→60°C 30秒)xサイクル]には対応しておりません。
本品には、dUTPは含まれていないため、Uracil-N-Glycosylaseによるキャリーオーバー処理はできません。

DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube は、消費者庁「別添 安全性審査済みの遺伝子組換え食品の検査方法」において、トウモロコシ穀粒の粒単位検査法及びグループ検査法に収載されました。(2017年6月現在)

GeneAce RL qPCR Mix with UNG

GeneAce RL qPCR Mix with UNGは、インターカレーター法用リアルタイムPCR 試薬です。 なお、ROX による補正が必要なリアルタイムPCR 装置で使用する場合は、別売の50 x ROX Passive Reference のご利用をお勧めします。

特長

  • 蛍光シグナルを高感度に検出  
  • UNGによるキャリーオーバー処理でクロスコンタミネーション防止  
  • ホットスタートPCR用酵素の採用により、特異性の高いPCRが可能

注意事項

化学修飾を施したホットスタートPCR 用酵素を用いているため、酵素活性化ステップ(95°C、10分)を行わない場合、十分な酵素活性が得られず、増幅効率が低下します。

その他リアルタイム定量PCR試薬

ニッポンジーンでは、リアルタイム定量PCRのデータ補正や評価に使用する試薬をラインアップしております。

品名 概要
50x ロックスパッシブリファレンス 【特長】
・ROXによる補正を必要とするリアルタイムPCR装置で使用可能
HEX キャリブレーションプローブ 【特長】
・HEX色素が登録されていない場合、本品を使用してキャリブレーションを行うことが可能
インターナルポジティブコントロール 【特長】
・PCR阻害による偽陰性の影響評価に使用可能
・ デジタルPCRで約20コピー/µLに品質管理された製品(測定値は17~23コピー/µLの範囲内)
・ 人工塩基配列を検出に用いることで、様々な生物の遺伝子検査に利用可能
・ 検出用プライマー及びプローブは以下の通り:
   IPC1-5’: 5’- CCG AGC TTA CAA GGC AGG TT-3’
   IPC1-3’: 5’- TGG CTC GTA CAC CAG CAT ACT AG-3’
   IPC1-Taq: 5’-(FAM) TAG CTT CAA GCA TCT GGC TGT CGG C (TAMRA)-3’
<Complete RNA series> Beta actin mRNA, Human 【特長】
・5' 末端に cap 構造を、3' 末端に Poly (A) tail をもつ
・高度に精製された均質なRNA
・世界初の生体内の mRNA を再現した単一の RNA 分子
・各種遺伝子発現解析の実験プロトコールの標準化をサポート
<Complete RNA series> GAPDH mRNA, Human
GeneAce Reverse Trancriptase 【特長】
・M-MLV由来の改変型(RNase H-)逆転写酵素
・完全長cDNAの合成効率が向上
・熱安定性が向上
・高温反応によりRNAの二次構造による影響を回避
・GeneAce qPCR Mix α(リアルタイムqPCR試薬)との組み合わせに最適

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

リアルタイム定量PCR試薬 (SYBR® Green I 検出系)

リアルタイム定量PCR試薬 (蛍光標識プローブ検出系)

リアルタイム定量PCR試薬(蛍光標識プローブ検出系(キャリーオーバー対策))

リアルタイム定量PCR試薬 (蛍光標識プローブ検出系,食品粗抽出DNA溶液対応)

リアルタイム定量PCR試薬(インターカレーター法用)

その他のリアルタイム定量PCR試薬

逆転写酵素

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。