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ウラシルDNAグリコシラーゼ (UNG) Uracil-DNA Glycosylase (UNG)

製造元 :
(株)ニッポンジーン
保存条件 :
冷凍 (ドライアイス輸送)
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
317-09041
製造元
317-09041
JAN
4987481641006
100ng
希望納入価格
32,000 円

ドキュメント

スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

製品概要

本品は、E. coli 由来のウラシルDNA グリコシラーゼ(UNG)です。ウラシルを含むDNA のデオキシリボースとウラシル残基の間のN-グリコシド結合を加水分解し、脱ピリミジン部位をつくります。

UNG は、PCR のキャリーオーバー対策に利用できます。PCR を行う際、UNG 処理を行うことで、前の反応から持ち込まれたPCR 産物(ウラシルを含む)を除くことができます。

特長

・ UNGを添加してPCRキャリーオーバー防止!

使用例

反応液組成(例)

UNG (1 ng /μL) 0.5μl 0.25μl
2X GeneAce Probe qPCR Mix II 25μl 12.5μl (final conc. 1X)
25μM Forward Primer 1μl 0.5μl
25μM Reverse Primer 1μl 0.5μl
10μM TaqMan® Probe 1μl 0.5μl
Template DNA 5μl 2.5μl
ddWater up to 50μl up to 25μl

推奨PCRサイクル条件

40°C 2分 1サイクル UNG 処理
95°C 10分 1サイクル UNG 不活化,
PCR 酵素活性化
95°C 30秒 45サイクル
60°C 1分

アプリケーションデータ

実験例1 UNGの活性確認

各濃度の UNG と dUTPを取り込んだ 1μg のPCR産物(0.5 kb)を 37℃で30分間反応させ、UNG 活性によりDNA が分解されているかアガロースゲル電気泳動で確認した。

結果  ウラシルを含むPCR産物はUNGにより分解された。

実験例2 PCR キャリーオーバーコンタミネーション防止効果の検証

ウラシルを含む PCR 産物を鋳型とし、リアルタイム PCR を行った。 リアルタイム PCR は、UNG の添加量(0μL, 0.1μL, 0.25μL, 0.5μL/反応)を変えて UNG 処理を行ってから、PCR 酵素活性化処理(UNG 不活化)と PCRを行った。

PCR condition: 40°C 2分→95°C 10分→(95°C 30秒→59°C 1分) x 45サイクル
Target: ダイズ内在性遺伝子 Le1(118 bp)
PCR volume: 25 μl
試薬: GeneAce Probe qPCR Mix II
装置: LightCycler® 96(Roche社)
  • 結果
    UNG 添加なしの場合、ウラシルを含む鋳型で増幅が認められたが、UNG 添加ありの場合には増幅は認められず、ウラシルを含むDNAからの増幅を抑制できた。

実験例3 UNGの添加によるリアルタイムPCRへの影響

プラスミドDNA(ウラシルを含まない)を鋳型としたリアルタイムPCRを行い、UNGの添加による増幅効率の比較を行った。

Target: ダイズ内在性遺伝子 Le1(118 bp)
PCR volume: 25 μl
試薬: GeneAce Probe qPCR Mix II
装置: Applied Biosystemns 7500 Fast System
UNG添加量: 0.25 ng/反応

結果
増幅曲線および検量線の結果から、UNGの添加によるリアルタイムPCRへの影響は認められなかった。

FAQ

UNGの添加量を増やしてもよいですか?
PCR反応液中へ本酵素の持ち込み量が多くなりすぎるとPCR反応を阻害することがあります。 酵素の使用量は、50 μL の反応液中、0.1~1 μL を目安にしてください。
1 step RT-PCR に使用できますか?
本酵素は55℃でも部分的に活性を有するため、1 step RT-PCR には使用しないでください。

概要・使用例

概要 Uracil-DNA Glycosylase (UNGまたはUDG)は、ウラシルを含む一本鎖および二本鎖DNAを加水分解し、ウラシルを遊離させる酵素です。RNAに対しては作用しません。UNG処理によりウラシルが除去された脱塩基DNA鎖は熱により分解されやすく、PCRの鋳型にならないため、PCRキャリーオーバー対策によく使用されます。

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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