ウラシルDNAグリコシラーゼ (UNG)
Uracil-DNA Glycosylase (UNG)
- 製造元 :
- (株)ニッポンジーン
- 保存条件 :
- 冷凍 (ドライアイス輸送)
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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100ng
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ドキュメント
- スペクトルデータ
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- 検査成績書
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- 校正証明書
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製品概要
本品は、E. coli 由来のウラシルDNA グリコシラーゼ(UNG)です。ウラシルを含むDNA のデオキシリボースとウラシル残基の間のN-グリコシド結合を加水分解し、脱ピリミジン部位をつくります。
UNG は、PCR のキャリーオーバー対策に利用できます。PCR を行う際、UNG 処理を行うことで、前の反応から持ち込まれたPCR 産物(ウラシルを含む)を除くことができます。
特長
・ UNGを添加してPCRキャリーオーバー防止!
使用例
反応液組成(例)
UNG (1 ng /μL) | 0.5μl | 0.25μl | |
2X GeneAce Probe qPCR Mix II | 25μl | 12.5μl | (final conc. 1X) |
25μM Forward Primer | 1μl | 0.5μl | |
25μM Reverse Primer | 1μl | 0.5μl | |
10μM TaqMan® Probe | 1μl | 0.5μl | |
Template DNA | 5μl | 2.5μl | |
ddWater | up to 50μl | up to 25μl |
推奨PCRサイクル条件
40°C | 2分 | 1サイクル | UNG 処理 |
95°C | 10分 | 1サイクル | UNG 不活化, PCR 酵素活性化 |
95°C | 30秒 | 45サイクル | |
60°C | 1分 |
アプリケーションデータ
実験例1 UNGの活性確認
各濃度の UNG と dUTPを取り込んだ 1μg のPCR産物(0.5 kb)を 37℃で30分間反応させ、UNG 活性によりDNA が分解されているかアガロースゲル電気泳動で確認した。
結果 ウラシルを含むPCR産物はUNGにより分解された。
実験例2 PCR キャリーオーバーコンタミネーション防止効果の検証
ウラシルを含む PCR 産物を鋳型とし、リアルタイム PCR を行った。 リアルタイム PCR は、UNG の添加量(0μL, 0.1μL, 0.25μL, 0.5μL/反応)を変えて UNG 処理を行ってから、PCR 酵素活性化処理(UNG 不活化)と PCRを行った。
PCR condition: | 40°C 2分→95°C 10分→(95°C 30秒→59°C 1分) x 45サイクル |
Target: | ダイズ内在性遺伝子 Le1(118 bp) |
PCR volume: | 25 μl |
試薬: | GeneAce Probe qPCR Mix II |
装置: | LightCycler® 96(Roche社) |
- 結果
UNG 添加なしの場合、ウラシルを含む鋳型で増幅が認められたが、UNG 添加ありの場合には増幅は認められず、ウラシルを含むDNAからの増幅を抑制できた。
実験例3 UNGの添加によるリアルタイムPCRへの影響
プラスミドDNA(ウラシルを含まない)を鋳型としたリアルタイムPCRを行い、UNGの添加による増幅効率の比較を行った。
Target: | ダイズ内在性遺伝子 Le1(118 bp) |
PCR volume: | 25 μl |
試薬: | GeneAce Probe qPCR Mix II |
装置: | Applied Biosystemns 7500 Fast System |
UNG添加量: | 0.25 ng/反応 |
結果
増幅曲線および検量線の結果から、UNGの添加によるリアルタイムPCRへの影響は認められなかった。
FAQ
- UNGの添加量を増やしてもよいですか?
- PCR反応液中へ本酵素の持ち込み量が多くなりすぎるとPCR反応を阻害することがあります。 酵素の使用量は、50 μL の反応液中、0.1~1 μL を目安にしてください。
- 1 step RT-PCR に使用できますか?
- 本酵素は55℃でも部分的に活性を有するため、1 step RT-PCR には使用しないでください。
概要・使用例
概要 | Uracil-DNA Glycosylase (UNGまたはUDG)は、ウラシルを含む一本鎖および二本鎖DNAを加水分解し、ウラシルを遊離させる酵素です。RNAに対しては作用しません。UNG処理によりウラシルが除去された脱塩基DNA鎖は熱により分解されやすく、PCRの鋳型にならないため、PCRキャリーオーバー対策によく使用されます。 |
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物性情報
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本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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