レビス® Human IL-7 ELISA Kit LBIS Human IL-7 ELISA Kit

IL-7 は主に骨髄、胸腺、リンパ器官・組織のストロマ細胞等の非造血細胞によって産生され、幹細胞の免疫系細胞への分化を誘導するサイトカインです。成熟体は152 アミノ酸で構成されています。

CD4+、CD8+両細胞の増殖や発生、抗ウイルス活性を促進し、関節リウマチや慢性大腸炎発生、好酸球活性を介した喘息にも関係づけられています。また、抗ガン剤と免疫チェックポイント関連薬剤の併用治療におけるブースター因子として、NK 細胞、B 細胞、T 細胞の増強作用物質の探索や研究に高感度IL-7 測定の有用性が期待されています。

本キットはヒトIL-7 を定量的に測定するためのサンドイッチ酵素免疫測定法試薬で、ヒト血清 (血漿) 中のIL-7 を特異的かつ高感度に測定することができます。本キットは研究目的にのみご使用ください。

検体

• ヒト血清
• ヒト血漿 (EDTA/ヘパリン)

標準曲線範囲

1.50-236 pg/mL

特長

• カルタヘナ法非該当 (バキュロウイルス不含)
• 短時間 (総反応時間2時間50分)
• 高感度測定 (1.50 pg/mL～)
• 微量検体 100μL (希釈検体)

• 操作法 (例：レビス^® Human IL-7 ELISA Kit)

  抗原固相化96ウェルプレート
  ↓
  洗浄 4 回
  ↓
  希釈検体または標準溶液	100μL
  ↓
  攪拌、室温、1時間静置反応
  ↓
  洗浄 4 回
  ↓
  ビオチン結合抗IL-7抗体	100μL
  ↓
  攪拌、室温、1時間静置反応
  ↓
  洗浄 4 回
  ↓
  ペルオキシダーゼ・アビジン結合物	100μL
  ↓
  攪拌、室温、30 分間静置反応
  ↓
  洗浄 4 回
  ↓
  発色液 (TMB)	100μL
  ↓
  攪拌、室温、20 分間静置反応
  ↓
  反応停止液(1M H2SO4)	100μL
  ↓
  攪拌
  ↓
  吸光度測定 (主波長450 nm、副波長620 nm)

  室温：20～25 ℃

• 標準曲線 (例：レビス^® Human IL-7 ELISA Kit)

  

ヒト検体測定例

• 精度試験 (アッセイ内変動)

  正常血清に異なる濃度のIL-7 を添加した2 検体を5 重測定

  n / ID	Sample1 (pg/mL)	Sample2 (pg/mL)
  1	2.00	30.4
  2	2.13	31.6
  3	2.21	31.5
  4	2.14	32.1
  5	2.14	31.3
  mean	2.13	31.4
  SD	0.075	0.64
  CV (%)	3.5	2

• 再現性試験 (アッセイ間変動)

  正常血清に異なる濃度のIL-7 を添加した3 検体を4 日間3 重測定

  Day /ID	Sample1 (pg/mL)	Sample2 (pg/mL)	Sample3 (pg/mL)
  0日目	124	7.72	4.08
  1日目	126	7.93	3.99
  2日目	129	7.86	4.18
  3日目	121	7.64	3.88
  mean	125	7.79	4.03
  SD	3.3	0.13	0.13
  CV (%)	2.6	1.7	3.2

添加回収試験

正常血清または血漿検体に異なる3 濃度のIL-7 を添加し測定。回収率は92.0 %～105 %

• 血清検体

  添加量 (pg/mL)	実測値 (pg/mL)	回収量 (pg/mL)	回収率 (%)
  0	8.37	－	－
  12.5	19.9	11.5	92.0
  25.0	31.9	23.5	94.0
  50.0	57.5	49.1	98.2
  100	113	105	105.0

• 血漿検体 (EDTA)

  添加量 (pg/mL)	実測値 (pg/mL)	回収量 (pg/mL)	回収率 (%)
  0	8.33	－	－
  12.5	19.9	11.6	92.8
  25.0	32.4	24.1	96.4
  50.0	57.7	49.4	98.8
  100	109	101	101