お問合せQ & A

QA番号:13390

Q「ぬれ張力試験」とは何ですか。

A

固体表面に液体が広がる現象を「ぬれ性」といいます。
このぬれ性を利用した方法が JIS K 6768:1999「プラスチック−フィルム及びシート−ぬれ張力試験方法」です。
プラスチックフィルム表面を「ぬらす」まで,段階的に増加する表面張力をもつ「混合液」をフィルム表面に滴下することで、表面の「ぬれ張力」は「混合液」の表面張力で近似することができます。

ぬれ指数標準液とは

JIS K 6768に規定されている"ポリエチレン及びポリプロピレンフィルムのぬれ試験方法"に使用する試薬です。
JIS K 6768解説に次のように書かれています。

【 JIS K 6768解説・抜粋】
ポリエチレン及びポリプロピレンフィルムの堅ろう印刷のためには、事前になんらかの方法でフィルムの表面処理を行う必要があります。
この表面処理が不足の場合は十分なインキの接着が得られず、処理オーバーの場合にはフィルムにブロッキングを生じたり、ヒートシールがしにくくなります。よって適正な範囲での表面処理が必要となります。
フィルムの表面処理の程度の判定方法として、ぬれ試験方法があります。(概略)
  • 試験用混合液:「ホルムアミド」「エチレングリコールモノエチルエーテル」「メタノール」「水」を段階的に混合し調製する。
  • 表面張力[22.6~27.3 mN / m]:「メタノール」と「水」
  • 表面張力[30.0~56.0 mN / m]:「ホルムアミド」と「エチレングリコールモノエチルエーテル」
  • 表面張力[59.0~73.0 mN / m]:「ホルムアミド」と「水」

詳細については下記をご覧ください。