解糖系 / 酸化的リン酸化測定キット

同仁化学 Glycolysis/OXPHOS Assay Kit

多くのがん細胞は、解糖系に依存したエネルギー代謝によりATP を産生しています。一方で、解糖系が抑制されたがん細胞は、ミトコンドリア機能を亢進させることでエネルギー代謝を酸化的リン酸化にシフトさせ生存していることが、近年報告されています。 これらの現象を理解することは、抗がん剤のメカニズム解明に役立つだけではなく、老化、神経変性疾患を含む様々な疾患における治療戦略の開発に繋がるため、注目を集めています。

Glycolysis/OXPHOS Assay Kitについて

本キットは解糖能、代謝シフトおよび、細胞が解糖系と酸化的リン酸化のどちらに依存してエネルギー産生を行っているのかをプレートリーダーを用いて簡便に評価するキットです。本キットには、これらの評価に必要な試薬が全て同梱されています。

本キットでできる3 つの評価

Oligomycin で酸化的リン酸化(OXPHOS) でのATP 合成を阻害、あるいは、2-Deoxy-D-glucose (2-DG) で解糖系(Glycolysis) でのATP 合成を阻害させた時のATP 量( 発光値) やLactate 量( 吸光度) の変化を測定することで、次の①~③の評価を行います。

実験例

解糖系阻害剤で処理したHeLa 細胞を用いて解糖能評価および代謝シフト評価を行いました。解糖能評価(左図)の結果より、解糖系が阻害されたHeLa 細胞は、確かにHeLa 細胞の解糖機能が低下しました。さらに、代謝シフト評価(右図)の結果より、ATP 産生を解糖系から酸化的リン酸化にシフトさせ、ミトコンドリアでのATP産生を増加させることが分かりました。

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