Exosome 吸着防止剤

Exosome吸着防止剤 "EV-Save™" は細胞培養上清中の細胞外小胞のチューブやピペットチップなど実験器具への吸着を抑制するポリマー試薬です。実験中および保管中に起こる細胞外小胞の吸着によるロスを防止し、回収率を高めることができます。サンプルの限外ろ過、精製、保管の前に本品をサンプルへ添加してご使用ください。

ご使用の前に
  • 血清・血漿や夾雑物が多いサンプルに本製品を使用した場合、本製品の効果は得られません。
  • 本製品にはポリマーが含まれています。後工程でポリマーの存在が実験結果に影響を与える恐れがある場合、本製品を使用しないでください。

特長

  • 培養上清中および精製後の細胞外小胞の実験器具への吸着を抑制
  • サンプルに本製品を添加するだけの簡単操作

EV-Save™の吸着抑制効果 -チューブ-

EV-Save™を用いて、精製エクソソームのチューブへの吸着を抑制できるか調べた。

実験条件

MagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PS(製品コード 293-77601)を用いてCOLO201細胞の培養上清からエクソソームを単離した。
3 ng/µLに調製したエクソソームをチューブに入れ、3分間静置した。その後、別のチューブに移し換え、これを4回繰り返した。
「EV-Save™あり」条件は、液量に対し 1/100 希釈となるようEV-Save™を最初に添加し、移し替えた。
PS Capture™ エクソソームELISAキット(抗マウスIgG POD) (製品コード 297-79201)を用いて、エクソソームのCD63シグナルを測定し、移し替え回数によるエクソソームの減少率を調べた。
移し替え前のCD63シグナルを100 %として相対値をグラフに示した。

一般的なチューブおよびタンパク質低吸着チューブのどちらもおいても、チューブを移し替えることでエクソソームは減少した。また、EV-Save™を添加することで、チューブ移し替えによるエクソソームの減少をほぼ完全に抑制できた。

EV-Save™の吸着抑制効果 -MagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PSとの併用-

TIG3細胞培養上清からMagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PSを用いてエクソソームを精製する過程において、EV-Save™の添加によりエクソソームのロスを抑制できるかを調べた。

実験条件

MagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PSを用いて、COLO201、TIG3、ヒトiPS細胞の各培養上清1mLからエクソソームを精製した。限外ろ過による培養上清の濃縮は行わなかった。
エクソソーム精製は、「各培養上清へのEV-Save&trade添加あり/なし」、「MagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PS付属の“Exosome Elution Buffer”へのEV-Save™添加あり/なし」の条件に分けて実施した。
PS Capture™ エクソソームELISAキット(抗マウスIgG POD) (製品コード 297-79201)を用いてエクソソームのCD63シグナルを測定し、エクソソーム量とした。
培養上清のCD63シグナルを100 %として相対値をグラフに示した。



-/-: 培養上清へEV-Save™添加なし / “Exosome Elution Buffer”へEV-Save™添加なし
-/+: 培養上清へEV-Save™添加なし / “Exosome Elution Buffer”へEV-Save™添加あり
+/+: 培養上清へEV-Save™添加あり / “Exosome Elution Buffer”へEV-Save™添加あり

TIG3の細胞培養上清およびMagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PS付属の“Exosome Elution Buffer”へEV-Save™を添加した条件(+/+)では、どちらにもEV-Save™を添加しない条件(-/-)よりエクソソームの回収量は約20 %増加した。

限外ろ過時におけるEV-Save™の吸着抑制効果 -ヒトiPS細胞-

ヒトiPS細胞培養上清の限外ろ過(Vivaspin 20分画, 分子量100K)濃縮の前後でエクソソームがロスしているか調べた。


培養上清中のエクソソームは、限外ろ過により約60 %ロスしたが、EV-Save™の添加により、限外ろ過におけるエクソソームのロスをほぼ完全に抑制できた。

細胞に対するEV-Save™の細胞毒性評価 -ヒトiPS細胞-

ヒトiPS細胞を用いてEV-Save™の細胞毒性を調べた。EV-Save™を1/100量添加したTBS溶液を培養培地へ培地の1/5量加えた。調製した培地でヒトiPS細胞を3日間培養し、生細胞数を測定した。


EV-Save™は、ヒトiPS細胞の増殖にほぼ影響しなかった。

使用方法

MagCapture™ Exosome Isolation Kit PS(製品コード 299-77603, 293-77601)を用いて細胞培養上清中の細胞外小胞を単離する場合

  1. EV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を細胞培養上清へ100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
    ※細胞培養上清を限外ろ過で濃縮する場合は、濃縮前の細胞外上清へ本製品を添加する。
  2. MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSの説明書に記載されている“細胞外小胞の溶出”まで実験を進める。
  3. MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSに付属している“Exosome Elution Buffer”へEV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
  4. MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSの説明書に従い、細胞外小胞を溶出する。
  5. 溶出した細胞外小胞を保存する、もしくは次の実験に進む。

他の単離方法を用いて細胞培養上清から細胞外小胞を単離する場合

  1. EV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を細胞培養上清へ100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
  2. 単離した細胞外小胞へEV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
  3. 細胞外小胞を保管する、もしくは次の実験に進む。

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