Exosome 吸着防止・凍結保護試薬

EV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬は、細胞外小胞の凍結保護および細胞外小胞のチューブやピペットチップなどの実験器具へ吸着するのを抑制するポリマー試薬です。

凍結保護

細胞外小胞の-80℃での保管が可能になります。-80℃保管の前に、本品を細胞外小胞を含むチューブに添加してご使用ください。

吸着防止

実験中および保管中に起こる細胞外小胞の吸着によるロスを防止し、回収率を高めます。サンプルの限外ろ過、精製、保管の前に本製品をサンプルへ添加してご使用ください。

ご使用の前に
  • 血清・血漿や夾雑物が多いサンプルに本製品を使用した場合、吸着防止の効果は得られにくくなります。
  • 本製品にはポリマーが含まれています。後工程でポリマーの存在が実験結果に影響を与える恐れがある場合、本製品を使用しないでください。

特長

  • 細胞外小胞の-80℃保管が可能に
  • 培養上清中および精製後の細胞外小胞の実験器具への吸着を抑制
  • サンプルに本製品を添加するだけの簡単操作

EV-Save™の凍結保護効果《New》

エクソソームは凍結-融解を繰り返すことにより損傷することが知られている 1)。このようなエクソソームの損傷がEV-Save™の添加により抑制できるかを検討した。

実験条件

MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSで精製したCOLO201細胞由来エクソソームを凍結-融解した。その後、PS Capture™ Exosome ELISA Kit (Anti Mouse IgG POD) (製品コード:297-79201) による測定 (A)、および透過型電子顕微鏡 (TEM) による解析を実施した (B)。

凍結-融解によりCD63シグナルは低下したが、このようなシグナルの低下はEV-Save™を添加することにより抑制された (A)。さらに電子顕微鏡解析による結果から、凍結融解により粒子数の顕著な減少が生じることが確認されたが、このような現象に対してもEV-Save™による抑制効果が認められた (B)。

参考文献
  1. Steffi, B. et al. "Trehalose prevents aggregation of exosomes and cryodamage", Scientific Reports, 6, 36162(2016).

EV-Save™の吸着抑制効果 -チューブ-

EV-Save™を用いて、精製エクソソームのチューブへの吸着抑制効果を調べた。

実験条件

MagCapture™ Exosome Isolation Kit PS(製品コード 293-77601)を用いてCOLO201細胞培養上清からエクソソームを単離した。3 ng/µLに調製したエクソソームをチューブに入れ、3分間静置した。その後別のチューブに移し換え、これを4回繰り返した。「EV-Save™あり」条件は、液量に対し 1/100 希釈となるようEV-Save™を最初に添加し、移し替えた。PS Capture™ Exosome ELISA kit (Anti Mouse IgG POD) (製品コード 297-79201)を用いて、エクソソームのCD63シグナルを測定し、移し替え回数によるエクソソームの減少率を調べた。移し替え前のCD63シグナルを100 %として相対値をグラフに示した。

一般的なチューブおよびタンパク質低吸着チューブのどちらにおいても、チューブを移し替えることでエクソソームは減少した。しかしながら、EV-Save™を添加することで、チューブ移し替えによるエクソソームの減少をほぼ完全に抑制した。

EV-Save™の吸着抑制効果 -MagCapture™ エクソソームアイソレーションキット PSとの併用-

TIG3細胞培養上清からMagCapture™ Exosome Isolation Kit PSを用いてエクソソームを精製する過程において、EV-Save™の添加によりエクソソームのロスを抑制できるかを調べた。

実験条件

MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSを用いて、COLO201、TIG3、ヒトiPS細胞の各培養上清1 mLからエクソソームを精製した。限外ろ過による培養上清の濃縮は行わなかった。エクソソーム精製は、「各培養上清へのEV-Save&trade添加あり/なし」、「MagCapture™ Exosome Isolation Kit PS付属の“Exosome Elution Buffer”へのEV-Save™添加あり/なし」の条件に分けて実施した。

PS Capture™ Exosome ELISA Kit (抗マウスIgG POD) (製品コード 297-79201)を使用してエクソソームのCD63シグナルを測定し、エクソソーム量とした。また、細胞培養上清のCD63シグナルを100 %として相対値をグラフに示した。



-/-: 培養上清へEV-Save™添加なし / “Exosome Elution Buffer”へEV-Save™添加なし
-/+: 培養上清へEV-Save™添加なし / “Exosome Elution Buffer”へEV-Save™添加あり
+/+: 培養上清へEV-Save™添加あり / “Exosome Elution Buffer”へEV-Save™添加あり

TIG3の細胞培養上清およびMagCapture™ Exosome Isolation Kit PS付属の“Exosome Elution Buffer”へEV-Save™を添加した条件(+/+)では、どちらにもEV-Save™を添加しない条件(-/-)よりエクソソームの回収量は約20 %増加した。

限外ろ過時におけるEV-Save™の吸着抑制効果 -ヒトiPS細胞-

ヒトiPS細胞培養上清の限外ろ過(Vivaspin 20分画, 分子量100K)濃縮の前後でエクソソームがロスしているか調べた。


培養上清中のエクソソームは、限外ろ過により約60 %ロスしたが、EV-Save™の添加により、限外ろ過におけるエクソソームのロスをほぼ完全に抑制できた。

細胞に対するEV-Save™の細胞毒性評価 -ヒトiPS細胞-

ヒトiPS細胞を用いてEV-Save™の細胞毒性を調べた。EV-Save™を1/100量添加したTBS溶液を培養培地へ培地の1/5量加えた。調製した培地でヒトiPS細胞を3日間培養し、生細胞数を測定した。


EV-Save™は、ヒトiPS細胞の増殖にほぼ影響しなかった。

使用方法

凍結保護用途

  1. 単離したエクソソーム溶液へ100倍希釈となるようにEV-Save™細胞外小胞ブロッキング試薬を添加する。
  2. 細胞外小胞溶液を-80℃で保管する。

吸着防止用途

MagCapture™ Exosome Isolation Kit PS(製品コード 299-77603, 293-77601)を用いて細胞培養上清中の細胞外小胞を単離する場合

  1. EV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を細胞培養上清へ100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
    ※細胞培養上清を限外ろ過で濃縮する場合は、濃縮前の細胞外上清へ本製品を添加する。
  2. MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSの説明書に記載されている“細胞外小胞の溶出”まで実験を進める。
  3. MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSに付属している“Exosome Elution Buffer”へEV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
  4. MagCapture™ Exosome Isolation Kit PSの説明書に従い、細胞外小胞を溶出する。
  5. 溶出した細胞外小胞を保存する、もしくは次の実験に進む。

他の単離方法を用いて細胞培養上清から細胞外小胞を単離する場合

  1. EV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を細胞培養上清へ100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
  2. 単離した細胞外小胞へEV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬を100倍希釈となるよう添加し、転倒混和あるいはタッピングで混合する。
  3. 細胞外小胞を保管する、もしくは次の実験に進む。

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

Exosome 吸着防止・凍結保護試薬

関連製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

Exosome 抽出・精製試薬

Exosome ELISA キット

Exosome フローサイトメトリー キット

Exosome マーカー抗体

Tim-Fcシリーズ

マグネットスタンド

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。