お問合せQ & A

QA番号:40405

Q「りん酸緩衝液」の種類について

A

りん酸緩衝液は細胞の洗浄や懸濁、トリプシン処理前の細胞洗浄など様々な用途で使用されます。
当社で取扱いのある製品をまとめました。「液体タイプ」「粉末タイプ」「錠剤タイプ」があります。

  • (-)は「Ca,Mg不含」、(+)は「Ca,Mg含有」を意味します。
  • PBS:Phosphate Buffered Saline
  • D-PBS:Dulbecco's-PBS

液体タイプ

コードNo.
[容量]
製品名 pH 組成 用途・特徴 規格
(メーカー名)
166-27195
[500mL]
1/15mol/L りん酸緩衝液 6.0±0.05
(25℃)
りん酸二水素ナトリウム(NaH2PO4
 と
りん酸水素二ナトリウム(Na2HPO4
で調製した「1/15mol/L 」りん酸緩衝液
オートクレーブ済み
*無菌試験:未実施
*モル表記はりん酸としての濃度
生化学用
169-27205
[500mL]
6.4±0.05
(25℃)
166-27215
[500mL]
6.8±0.05
(25℃)
163-27225
[500mL]
7.0±0.05
(25℃)
160-27235
[500mL]
7.2±0.05
(25℃)
167-27245
[500mL]
7.6±0.05
(25℃)
167-27125
[500mL]
0.1mol/L りん酸緩衝液 6.0±0.05
(25℃)
りん酸二水素ナトリウム(NaH2PO4
 と
りん酸水素二ナトリウム(Na2HPO4
で調製した「0.1mol/L」 りん酸緩衝液
オートクレーブ済み
*無菌試験:未実施
*モル表記はりん酸としての濃度
生化学用
164-27135
[500mL]
6.4±0.05
(25℃)
161-27145
[500mL]
6.8±0.05
(25℃)
168-27155
[500mL]
7.0±0.05
(25℃)
165-27165
[500mL]
7.2±0.05
(25℃)
162-27675
[500mL]
7.4±0.05
(25℃)
162-27175
[500mL]
7.6±0.05
(25℃)
169-27185
[500mL]
8.0±0.05
(25℃)
164-25511
[5L]
1×PBS(-) 7.2~7.6
(25℃)
KH2PO4 1.47 mmol/L 様々な生化学実験(ウェスタンブロット、ELISAなど)に汎用される平衡緩衝液。
希釈せずにそのまま使用可能。滅菌済み、コック付きキャップが付属。
*無菌試験:未実施
生化学用
Na2HPO4 8.1 mmol/L
NaCl: 137 mmol/L
KCl: 2.68 mmol/L
164-18541
[1L]
162-18547
[20L]
0.01mol/L りん酸緩衝生理食塩水 (PBS(-)) 7.2~7.4
(25℃)
NaH2PO4・2H2O: 0.45 g/L 免疫組織染色の過程で組織の洗浄に使用。
*未滅菌製品、エンドトキシン試験:未実施
組織洗浄用
Na2HPO4・12H2O: 3.23 g/L
NaCl: 8.0 g L
166-23555
[500mL]
164-23551
[500mL×10]
PBS(-) 7.1~7.3 KH2PO4 0.144 g/L ろ過滅菌済み。細胞内外の浸透圧平衡を維持しながら洗浄や希釈を行うために使用。
*無菌試験、マイコプラズマ試験適合品
エンドトキシン:0.1 EU/mL以下、浸透圧:280~320mOsm/kg
細胞培養用
Na2HPO4 0.421 g/L
NaCl: 9.0 g/L
163-25265
[500mL]
10×PBS(-) 7.1~7.7 KH2PO4 1.44 g/L PBS(-)の10倍濃縮液。10倍希釈して使用。ろ過滅菌済み。
細胞内外の浸透圧平衡を維持しながら洗浄や希釈を行うために使用。
*無菌試験、マイコプラズマ試験適合品
エンドトキシン:0.1 EU/mL以下、浸透圧:280~320mOsm/kg(10倍希釈時)
細胞培養用
Na2HPO4 4.21 g/L
NaCl: 90.0 g/L
043-29791
[1L]
045-29795
[500mL]
049-29793
[500mL×10]
D-PBS(-)
(Dulbecco's Phosphate Buffered Saline)
7.1~7.7 KH2PO4 0.2 g/L ろ過滅菌済み。細胞内外の浸透圧平衡を維持しながら洗浄や希釈を行うために使用。
*無菌試験、マイコプラズマ試験適合品
エンドトキシン:0.1 EU/mL以下、浸透圧:265~295mOsm/kg
細胞培養用
Na2HPO4 1.15 g/L
NaCl: 8.0 g/L
KCl: 0.2 g/L
048-29805
[500mL]
10×D-PBS(-) 7.1~7.7 KH2PO4 2.0 g/L D-PBS(-)の10倍濃縮液。10倍希釈して使用。ろ過滅菌済み。 細胞内外の浸透圧平衡を維持しながら洗浄や希釈を行うために使用。
*無菌試験、マイコプラズマ試験適合品。
エンドトキシン:0.1 EU/mL以下、浸透圧:265~295mOsm/kg
細胞培養用
Na2HPO4 11.5 g/L
NaCl: 80.0 g/L
KCl: 2.0 g/L
163-24361
[1L]
PBS-T, pH7.4(×10) 7.2~7.6 終濃度0.1(w/v)%のTween20が
添加されている。
PBS-T の10倍濃縮液。10倍希釈して使用。
ウエスタンブロッティングのメンブレンやELISAのプレート洗浄用バッファー。 沈殿が生じた場合には少し暖めて溶解してから使用。
*未滅菌製品
ブロッティング用
314-90185
[500mL]
10×PBS Buffer (-)
リン酸緩衝食塩水 (Ca,Mg不含)
7.2~7.6 KH2PO4 14.7 mmol/L PBS(-) の10倍濃縮液。10倍希釈して使用。
すぐに使用できるヌクレアーゼフリーのバッファー オートクレーブ済み、DNase、RNaseフリー
*無菌試験:未実施
(株)ニッポンジーン
Na2HPO4 81 mmol/L
NaCl: 1,370 mmol/L
KCl: 26.8 mmol/L
161-20185
[500mL]
りん酸緩衝液, pH6.5 6.4~6.6 0.2 mol/L りん酸二水素カリウム溶液 100 mL と 0.2 mol/L 水酸化ナトリウム溶液 35.4 mL とを混合した後、これに1,2-シクロヘキサンジアミン四酢酸(一水和物)0.13 g を溶解。 上水試験法に記載されている残留塩素測定方法であるDPD法に使用する りん酸緩衝液 残留塩素測定用

粉末タイプ

(※滅菌処理を行っておりません。調整後、用途に応じてオートクレーブ処理を推奨いたします。)

コードNo.
[容量]
製品名 pH 組成
(1包中)
用途・特徴 規格
166-14461
[1L用×20包]
りん酸緩衝剤粉末(1/15 mol/L) 6.4±0.05
(20℃)
KH2PO4 6.7 g Sφrensenの処方にもとづく、りん酸緩衝剤粉末。本品の1包を純水に溶かし全量1 Lとすると所定のpH値を有するバッファーが得られる。細菌培養、ギムザ染色などの生化学的用途のバッファーとして使用。
・0.1Mりん酸緩衝液の作り方:本品1袋を667mLの水に溶解
・0.2Mりん酸緩衝液の作り方:本品1袋を333mLの水に溶解
・1/15M(0.07M)りん酸緩衝液の作り方:本品1袋を1Lの水に溶解
生化学用
Na2HPO4 2.5 g
163-14471
[1L用×20包]
6.8±0.05
(20℃)
KH2PO4 4.5 g
Na2HPO4 4.7 g
161-12191
[1L用×20包]
7.0±0.05
(20℃)
KH2PO4 3.6 g
Na2HPO4 5.7 g
160-14481
[1L用×20包]
7.2±0.05
(20℃)
KH2PO4 2.7 g
Na2HPO4 6.6 g
167-14491
[1L用×20包]
7.4±0.05
(20℃)
KH2PO4 1.8 g
Na2HPO4 7.6 g
162-19321
[1L用×20包]
りん酸緩衝生理食塩粉末(0.01mol/L) (PBS(-)) 7.2~7.4
(25℃)
NaH2PO4 0.35 g 免疫組織化学染色の過程でスライドグラス上の病理組織標本の洗浄等に使用。 組織洗浄用
Na2HPO4 1.28 g
NaCl: 8.0 g
041-20211
[500mL用×20包]
ダルベッコりん酸緩衝生理食塩末 (Ca,Mg不含)
Du Lbecco's PBS(-)
7.4~7.6
(25℃)
KH2PO4 0.1 g 組織及び細胞の洗浄液として、またはトリプシンやEDTAの希釈などに使用。本品を蒸留水500 mLに溶解するだけでpH7.5±0.1のPBS(-)溶液が得られる 生化学用
Na2HPO4 0.6 g
NaCl: 4.0 g
KCl: 0.1 g

錠剤タイプ

コードNo.
(メーカーコード)
[容量]
製品名 pH 組成
(1錠を100mL蒸留水に溶解時)
用途・特徴 メーカー名
591-09261
(2810305)[100錠]
(2810306)[200錠]
(2810307)[500錠]
りん酸緩衝生理食塩錠
PBS(-)錠
7.3~7.5 KH2PO4 0.2 g/L 試薬の調製、フローサイトメトリー用の細胞の希釈や細胞培養試薬として使用。 1錠を100mLの蒸留水に溶解する。
Autoclave for 10 minutes at 115 °C. The pH will be in the range 7.3 - 7.5. The buffer can be adjusted as desired with dilute HCl or NaOH.
MP Biomedicals, Inc.
Na2HPO4 1.15 g/L
NaCl: 8.0 g/L
KCl: 0.2 g/L