QA番号:13349
Q同じ製品名(化合物)でいろいろな規格(等級)がありますが、どのように違うのですか?
A
「製品規格(等級)」、「製造元」の違いがございます。当社製品の「製品規格(等級)」の違いについては、「製品規格書」の試験項目、規格値をご確認ください。他社取扱い製品については、製造元メーカーホームページ情報をご確認ください。
おもな規格
品質規格 | 内容 |
---|---|
試薬特級 | 日本産業規格(JIS)に基づく特級規格項目を保証するもの |
試薬一級 | 日本産業規格(JIS)に基づく一級規格項目を保証するもの |
和光特級 | 当社で設定した特級グレードの規格を保証するもの |
和光一級 | 当社で設定した一級グレードの規格を保証するもの |
化学用 | 和光一級品よりも純度が低い。純度を必要としない実験向け。また、高純度を得るのが技術的に難しい、純度測定が困難といった性質を有するものもある |
生化学用 | 生化学実験向けに使用をおすすめできる高品位のもの。特級グレードと同等あるいは同等以上の品質規格を有する |
細胞生物学用 | 細胞生物学実験向けに使用をおすすめできる高品位のもの。中には生化学用より規格名称を変更した製品もある |
分子生物学用 | DNaseおよびRNase活性を、電気泳動法または蛍光法により検査保証している。分子生物学実験向け |
精密分析用 | 金属の不純物が少なく高純度。ほぼJIS特級以上で金属の品質保証項目数が多い。生体試料や特殊分析の分野で使用 |
HPLC用(高速液体クロマトグラフ用) | 高純度。UV吸収物質、蛍光物質、過酸化物等を低くコントロールした高純度品。各種HPLCに使用可能 |
LC/MS用 | LC/MS(液体クロマトグラフィー/質量分析計)用。高速液体クロマトグラフ(HPLC用の保証項目にLC/MS分析適合性試験を加えたもの |
分取クロマトグラフ用 | 大量分取に使用できるように低価格に設定。品質保証項目、保証値はHPLC用よりは若干緩和されている |
クロマトグラフ用 | 主にTLC用に使われる。純度はHPLC用、分取クロマトグラフ用とほぼ同じだが品質保証項目が少なく低価格 |
有機合成用 | 水分含量を低くコントロールし、シリンジで溶媒を抜き取ることができるキャップ仕様 |
インフィニティピュア(高純度試薬) | 高純度試薬でロット毎に試験成績書が添付されている |
食品添加物用 | 食品添加物公定書に基づく規格を保証 |
JCSS | 国家計量標準にトレーサブルな標準液として原子吸光分析、ICP発光分析、比色分析等使用される。一本毎に校正の不確かさを明記したJCSS認定シンボルマーク付き校正証明書が添付されている |
局方一般試験法用 | 日本薬局方一般試験法 標準液に記載されている金属標準液。日本薬局方の調製方法に準拠し、濃度は国家標準にトレーサブルなMRA-JCSS適応製品を用いて確認している |
有害金属測定用 | 主な金属元素の含有量を低値(ppbレベル)に抑えており、原子吸光分析の前処理試薬として使用 |
超微量分析用 | 金属元素の含有量をpptレベルで保証した超高純度試薬。ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)、FL-AAS(フレームレス原子吸光分析装置)等による超微量金属成分分析に使用。容器は、金属の影響をうけないようPTFE(ふっ素樹脂)を用い、外装はポリ袋二重包装で、ポリ袋一重(内側)包装までをクリーンルーム内で行っている |
トリハロメタン測定用 | トリハロメタン適合試験合格品。水質試験に使用される。 上水試験法に収載されている水道水中の有機ハロゲン化合物の測定の際、試験溶液調製と標準液希釈に使用される。 GC-ECDによりトリハロメタン、有機ハロゲン化合物のブランクを保証 |
ほう素測定用 | 鉄鋼中のほう素の定量に用いられる。ほう素含量が5ppb以下 |
残留農薬試験用 | 300倍、1000倍濃縮した際の残留農薬試験分析法の試験適合を保証 |
NMR用 | NMR用溶媒で重水素化合物 |
ダイオキシン類分析用 | ジベンゾ-p-ダイオキシン、4~6塩素化ジベンゾフランが1pg/L以下、コプラナPCBが10pg/L以下であることを保証 |
ICP分析用 | 試料により、生体試料分析用、岩石・土壌分析用、希土類元素分析用、水質分析用がある |
ICP-MS分析用 | 多元素混合標準液W-X、W-XIがあり、水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法「別表6誘導結合プラズマ-質量分析装置による一斉分析法」に記載の金属混合標準液Bおよび混合内部標準液の対応品 |
- 規格の比較
例として、硫酸の各規格(試薬特級、精密分析用、有害金属測定用、超微量分析用)を比較してみました。製品によって保証する試験項目、規格値は異なりますので、各製品の規格書をご確認ください。