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QA番号:13374

Q製品規格の「試験法」について教えてください。

A

当社製造品の「規格試験」の中でよく使用される「試験法」の概要についてまとめました。

含量測定法
容量分析法
(Ti)
試料溶液を濃度既知の滴定溶液を用いて滴定し、目的成分の量を求める方法。
中和滴定、酸化還元滴定、沈殿滴定、キレート滴定、電位差滴定などがある。
ガスクロマトグラフ法
(GC)
適当な固定相を用いて作られたカラムに試料混合物を注入し、固定相に対する保持力の差を利用してそれぞれの成分に分離し、分析する方法。
移動相として気体を用いる。気化できる試料、特に有機溶媒の純度試験に多く用いられる。
高速液体クロマトグラフ法
(HPLC)
適当な固定相を用いて作られたカラムに移動相として液体を流し、カラムに注入された試料混合物を固定相に対する保持力の差を利用してそれぞれの成分に分離し分析する方法。GCに比べより多くの化合物に対応可能。
純分分析
(差数法)(PuA)
プラズマ発光分光分析法及び原子吸光分光分析法等により、共存する不純物金属イオンを定量し純度を求める方法。
使用目的により、正確な含量が必要な場合は、容量分析等の方法により測定する必要がある。
その他の試験法
溶状試験 試料を溶媒に溶かしその状態を判定する。
各溶媒に対する溶解の難易、溶解液の濁りや色などを調べ、品質を確認する。
物性値試験 物理化学特性は一定の条件のもとでは物質に固有の値を示すので、物質の同定や品質の指標として試験される。密度、屈折率、比旋光度、融点、凝固点など。
水分試験 試料中に含まれる水分量を知る目的で行う。容量滴定法と電量滴定法がある。
乾燥減量 乾燥することによって失われる試料中の水分、結晶水の全部又は一部及び揮発性物質等の量を測定するために行う。
強熱減量 ある条件で試料を強熱し、その減量を測定する方法。
強熱することによって、その構成成分の一部又は混在物を失う無機物について行う。
強熱残分 ある条件で試料を強熱した時、揮発や燃焼によりガス化せずに残留する物質の量を測定する方法。通常、有機物中に不純物として含まれる無機物の量を知るために行う。