QGHS制度・絵表示について
GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)は、化学物質の危険有害性の分類基準とその表示方法を国際的に統一し、安全な使用・輸送・廃棄を推進することを目的として、2003年国連において採択された国際ルールです。国ごとに任意の版を採用できるため、記載の概要は統一されていますが、多少表記が異なる場合もあります。日本では日本産業規格(旧名称:日本工業規格)(JIS)(分類:JIS Z 7252、表示:JIS Z 7253)として制定されています。GHS制度では、ラベル及びSDSにその危険有害性の絵表示、注意喚起語、危険有害性情報、注意書きを表示することが推奨(一部義務化)されています。
危険有害性の絵表示
GHS制度では、情報伝達の手段として、危険有害性の特徴を視覚的に示した9種類の絵表示(ピクトグラム)が採用されています。
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注意喚起語
利用者に対して、潜在的な危険有害性を警告する語句
- 危険:重大な危険有害性あり
- 警告:危険より重大性が低い
- 記載なし:さらに危険有害性が低い
危険有害性情報
該当製品の危険有害性の性質とその程度を示す文言
GHSの各危険有害性区分に割り当てられた情報
例(極めて引火性の高い液体及び蒸気、強い眼刺激、臓器の障害のおそれ)
注意書き
危険有害性をもつ製品への暴露、又はその不適切な貯蔵及び取り扱いから生じる危害を防止又は最小にするためにとるべき措置を規定した文言
例([保管] 涼しい所/換気の良い場所で保管すること。[予防策] 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること-禁煙。 保護手袋および保護眼鏡・保護面を着用すること。)
なお、試薬によっては、危険・有害性の知見が十分に得られないものも数多くありますので、ご使用の際は十分に注意してください。