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ジーエム クイッカー GM quicker

製造元 :
(株)ニッポンジーン
保存条件 :
室温
適用法令 :
PRTR-1 安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2 危4-ア(水溶性)-II
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫 / 納期目安
販売元
317-06361
製造元
317-06361
JAN
4987481585683
50回用
希望納入価格
42,300 円

照会

ドキュメント

添付文書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書
分析チャート

キットコンポーネント

50回用

GE1 Buffer 100 mL x 3 本
GE2 Buffer 37.5 mL x 1 本
GB3 Buffer 12.5 mL x 1 本
GW Buffer 40 mL x 1 本
TE (pH8.0) 10 mL x 1 本
RNase A (100 mg/mL) 0.5 mL x 2 本
Spin Column 50 本 x 1 袋

製品説明

GM quickerは、トウモロコシやダイズなどの穀粒からDNAを抽出するためのキットです。本キットは、カオトロピックイオン存在下でDNAがシリカへ吸着する原理(Boom Technology)を採用しており、抽出操作にフェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しません。遺伝子組換え作物(Genetically Modified Organisms:GMO)の検査においては、DNAを用いた方法が広く普及していますが、これまでの植物DNA抽出キットは抽出対象を「葉」としていたため、トウモロコシやダイズなどの穀粒からのDNA抽出には必ずしも効率的ではありませんでした。

本キットでは、抽出対象を穀粒へ特化させることによって、約45分間という短い時間で高い精製度のDNAを抽出することができます。また、本キットは検査用試料の調製におけるクロスコンタミネーションなど、抽出操作上の問題に配慮した設計となっています。さらに、本キットで使用するスピンカラムは、カラム容積を最大限確保しており、内封されたシリカメンブレンは、充分なDNA吸着容量と高い溶出効率を確保しています。

特長

  • 穀粒から約45分で高精製度のDNAを抽出可能
  • 抽出操作にフェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒が不要
  • 試料のクロスコンタミネーション防止に配慮したキット設計
  • 抽出したDNAはPCRや制限酵素反応にそのまま使用可能

GM quickerは、厚生労働省「平成18年6月29日付け食安発第0629002号」において「組換えDNA技術応用食品の検査方法」におけるトウモロコシ、ダイズからのDNA抽出精製方法に収載されました。

使用例

使用例1 トウモロコシからのDNA抽出プロトコール

  1. トウモロコシ種子をフードミル等で粉砕し、トウモロコシ粉末試料を調製する。
  2. 50 mL チューブで1.0 g のトウモロコシ粉末試料を秤量し、6 mL のGE1 Buffer および20 µL のRNase A をそれぞれ添加する。ボルテックスミキサーにて30秒間攪拌する。
  3. 10分間室温で静置する。
  4. 750 µL のGE2 Buffer を添加し、10-12回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
  5. 10分間氷冷する。
  6. 遠心(≧5 K x g, 10分間, 4 °C)する。
  7. 上清4 mL 程度を新しい50 mL チューブに移す。
  8. 7で回収した上清から400 µL を1.5 mL マイクロチューブに移し,残った上清は4 °Cで保存する。
  9. 50 µL のGB3 Buffer を添加する。
  10. 200 µL のエタノールを添加し、10-12回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
  11. 10の混合液をSpin Column に全量移し、遠心(13 K x g, 30秒間, 4 °C)し、濾液は廃棄する。
  12. 600 µL のGW Buffer をSpin Column に添加した後、遠心(13 K x g, 60 秒間, 4° C)し、濾液は廃棄する。
  13. Spin Column を新しい1.5 mL マイクロチューブに移す。
  14. 50 µL のTE(pH8.0)を滴下した後、3分間室温で静置する。
  15. 遠心(13 K x g, 60 秒間, 4 °C)し、濾液を回収する。

使用例2 ダイズからのDNA抽出プロトコール

  1. ダイズ種子をフードミル等で粉砕し、ダイズ粉末試料を調製する。
  2. 50 mL チューブで1.0 g のダイズ粉末試料を秤量し、12 mL のGE1 Buffer および40 µL のRNase A をそれぞれ添加する。ボルテックスミキサーにて30秒間攪拌する。
  3. 10分間室温で静置する。
  4. 1.5 mL のGE2 Buffer を添加し、10-12回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
  5. 10分間氷冷する。
  6. 遠心(≧5 K x g, 10分間, 4 °C)する。
  7. 上清8 mL 程度を新しい50 mL チューブに移す。
  8. 7で回収した上清から700 µL を2.0 mL マイクロチューブに移し,残った上清は4 °Cで保存する。
  9. 250 µL のGB3 Buffer を添加する。
  10. 250 µL のイソプロパノールを添加し、10-12回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
  11. 10で得られた600 µL の混合液をSpin Column に移し、遠心(13 K x g, 30秒間, 4 °C)し、濾液は廃棄する。
  12. 10で得られた残りの混合液全量を11のSpin Column に移し、遠心(13 K x g, 30秒間, 4 °C)し、濾液は廃棄する。
  13. Spin Column に600 µL のGW Buffer を添加した後、遠心(13 K x g, 60秒間, 4 °C)し、濾液は廃棄する。
  14. Spin Column を新しい1.5 mL マイクロチューブに移す。

Data 1: トウモロコシおよびダイズ種子からのDNA 抽出

本キットを用いてトウモロコシおよびダイズの種子からDNA 抽出を行った。
いずれの種子からもDNA を抽出することができた。本キットで抽出したDNA の1/25 量を1 % Agarose S で電気泳動した。

Lane1,8 :OneSTEP Marker 6(λ/StyⅠdigest)
Lane2-4 :トウモロコシgenomic DNA
Lane5-7 :大豆genomic DNA

Data 2: トウモロコシおよびダイズ種子から抽出したDNA の制限酵素消化

本キットで抽出したDNA を制限酵素EcoRⅠ およびHindⅢ で消化した。

Lane1,8 :OneSTEP Marker 6(λ/StyⅠdigest)
Lane2 :トウモロコシgenomic DNA intact
Lane3 :トウモロコシgenomic DNA digest/EcoRⅠ
Lane4 :トウモロコシgenomic DNA digest/Hind
Lane5 :ダイズgenomic DNA intact
Lane6 :ダイズgenomic DNA/EcoRⅠ
Lane7 :ダイズgenomic DNA/Hind

Data 3: PCR による内在性遺伝子の検出

トウモロコシおよびダイズの内在性遺伝子検出用プライマーを用いて、本キットで抽出したDNA のPCR を行った。 PCR 条件は、農林水産省「組換え食品検査・分析マニュアル」に従った。

Lane1,8 :OneSTEP Marker 11(pUC19/MspⅠdigest)
Lane2-4 :トウモロコシgenomic DNAを鋳型にSSllb遺伝子を増幅(151 bp)
Lane5-7 :ダイズgenomic DNAを鋳型にLe1遺伝子を増幅(118 bp)

概要・使用例

概要 GM quicker は、トウモロコシやダイズなどの穀粒からDNAを抽出するためのキットです。本キットは、カオトロピックイオン存在下でDNA がシリカへ吸着する原理(Boom Technology )を採用しており、抽出操作にフェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しません。現在、遺伝子組換え作物(Genetically Modified Organisms :GMO )の検査においては、DNA を用いた方法が広く普及していますが、これまでの植物DNA 抽出キットは抽出対象を「葉」としていたため、トウモロコシやダイズなどの穀粒からのDNA 抽出には必ずしも効率的ではありませんでした。GM quicker では抽出対象を穀粒へ特化させることによって、約45 分間で高純度のDNA を抽出することができます。【特 長】●穀粒から高純度なDNA 抽出が可能。●スピンカラムを利用し短時間(約45 分)で抽出可能。●コンタミネーション防止に配慮したキット設計。●抽出DNA はそのままPCR や制限酵素反応に使用できる。
WAKO BIO WINDOW No.68,p16(2005.JUN.)。
~穀物からのDNA抽出キット~GMO検査に最適化・抽出時間を大幅に短縮!GM quicker & GM quicker 2【GM quicker 特長】●対象試料:トウモロコシ・ダイズ●GMO検査に適した品質管理公定検査に準拠したプライマー(トウモロコシおよびダイズの内在性遺伝子)でコンタミネーションが無いことを確認済み。●コンタミネーションの防止コンタミネーションが生じやすいステップで使用するバッファーを3本に分注してありますので、万が一の時にキットが無駄になりません。【共通の特長】●短時間抽出を実現従来法(CTAB法など)では3~5時間必要だった操作がGM quickerなら約45分、GM quicker 2なら約40分に短縮。●操作性の良さを追求スピンカラムの使用により操作が簡単なうえ、余裕のあるカラム容積を確保するように設計されているため、操作性に優れています。 (Wako Bio Window No.79, p6 (2006.12))

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
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    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
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