抗体関連サービス: 抗体評価

「aiProtein® 」による抗体の高機能化サービス

株式会社レボルカ
抗体関連サービス: 抗体評価

aiProtein® 」による抗体の高機能化サービス

株式会社レボルカ

レボルカ社が開発した人工知能による予測を組み込んだ最新のタンパク質工学技術、aiProtein® を利用し、抗原結合性への影響を最小限に、抗体の発現量・安定性などの複数の特性値をバランスよく同時に向上させるサービスです。aiProtein® では、レボルカ社独自のノウハウにより作製される変異体データを学習データとして使用し、最新の人工知能技術により高機能抗体を高い成功確率で予測、作製します。IgG、scFv及びVHHなど複数の抗体フォーマットの高機能化やVHHのヒト化などに対応することが可能です。

以下の項目に対する抗体高機能化が可能です

◆ 安定性の向上

◆ 発現量の増加

◆ その他タンパク質物性(要相談)

サービスとお客様への成果物について

• 事前にご希望の特性値について技術的な打ち合わせをさせていただきます。

• 野生型抗体遺伝子配列のご提供から高機能化抗体の提供までの納期は6-9ヶ月となっております。

• 高機能化抗体としてレボルカ社ラボにおいて実験的に検証した変異体アミノ酸配列及びその特性データを複数提供いたします(5種類程度)。

抗体高機能化サービス実施詳細

人工知能予測に使用する学習データ作製

• お客様から野生型抗体のアミノ酸配列データを提供いただきます。

• レボルカ社独自のノウハウにより、人工知能予測に必要な変異体をデザインします。

• 変異体の発現・精製、特性評価(発現量、安定性)は、お客様の要望に沿ってレボルカ社ラボにて実施いたします。

人工知能による配列予測と予測された高機能化抗体の実証試験

• 作製した学習データを使用し、レボルカ社独自の人工知能技術により高機能化抗体の配列を予測します。

• 予測された高機能化抗体の発現・精製及び特性評価をレボルカ社ラボにて行います。

• 最終納品物として aiProtein® により作製された変異体のアミノ酸配列及びその特性データを提供いたします。

• 標準納期は6 – 9ヶ月となります。ただし難易度によって変動する場合がございます。

サービスの流れ

I.安定性向上
サービス

II.発現量向上
サービス

X.安定性・発現量
トータルパック

00

お見積り
試験計画のお打合せ

01

お客様からの野生型抗体遺伝子のご提供~
変異体ライブラリー作製

02

変異体ライブラリーの機能評価と
データプロセッシングによる学習データ作製

03

レボルカ社独自の機械学習による
ご要望に則した変異体抗体の予測と選抜

04

高機能抗体のアミノ酸配列(5種類程度)
及びその特性データと報告書作成

オプション

高機能抗体の実証試験と報告書作成
(発現、精製、評価)

成果物納品

実施例

実施例①:モノクローナル抗体(IgG)の高機能化

安定性の向上

モノクローナル抗体を60℃で一定時間(0, 6, 12hr)保存した後、ゲルろ過クロマトグラフィー(SE C)により分析しました。aiProtein®により作製された変異体抗体は、優れた熱安定性を示しました。

発現量の向上

哺乳類細胞発現系(Expi293F細胞)を用いてモノクローナル抗体を分泌発現させ、アフィニティー精製を行いました。aiProtein®により作製された変異体抗体は、約3倍高い収量を示しました。

結合性の維持

抗原分子への解離定数を表面プラズモン法で測定しました。aiProtein®により作製された変異体抗体は、野生型抗体と同等の結合性を示しました。

実施例②:scFvの高機能化

scFv-A の発現量の向上

scFv-B の発現量の向上

2種類の抗体の単鎖可変領域断片scFv-A(左)およびscFv-B(右)を大腸菌BL21(DE3)において分泌発現させ、アフィニティー精製後、SDS-PAGEで分析しました(各scFv 左:CBB染色、右:Western blotting)。可溶性scFvがほとんど得られない野生型に比べ、aiProtein®により作製された変異体(scFv-A:1種類、scFv-B:2種類)では発現量の大幅な改善が認められました。scFv-Bでは、抗原への結合性が野生型と同等に維持されていることも確認しています。

実施例③:VHHの高機能化

発現量の向上

大腸菌BL21(DE3)を用いて野生型と変異体VHHを発現し、アフィニティー精製を行いました。左側に SDS-PAGE による発現量の比較、右側にゲルろ過クロマトグラフィーによる単分散性及び収量比較を示しました。aiProtein®により作製された変異体VHHでは単分散性を保ったまま発現量が大きく向上していることが確認されました。

安定性の向上

精製VHH試料を用いてThermal shift assayによる熱変性温度(Tm)を測定し、野生型及び変異体VHHの熱安定性を評価しました。aiProtein®により作製された変異体VHH では熱安定性が大きく向上していることが確認されました。

実施例④:Diabodyの高機能化

発現量の向上

大腸菌BL21(DE3)を用いて野生型と変異体Diabodyを発現し、アフィニティー精製を行いました。精製試料を SDS-PAGE し、CBB染色後のバンド強度を定量評価することで発現量を比較しました。aiProtein®により作製された変異体Diabodyでは発現量が5倍向上していることが確認されました。

安定性の向上

精製Diabodyを用いてDifferential scanning calorimetryによる熱変性温度(Tm)を測定し、野生型及び変異体の熱安定性を評価しました。aiProtein®により作製された変異体Diabodyでは熱安定性が大きく向上することが確認されました。

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