抗体遺伝子のキメラ化・ヒト化
抗体遺伝子のキメラ化、ヒト化のサービスです。
抗体の「ヒト化」の第一歩は、抗体をキメラ化することから始まります。マウス、ラット、ウサギ、その他各種動物の抗体から、定常領域をヒト由来のものに置換した抗体(ヒトキメラ化)の作製をいたします。他のサブクラスへのクラススイッチ抗体の作製、ヒト由来以外の定常領域への置換も承ります。
本ヒト化サービスは、抗体の発現量測定・抗原結合性試験を標準サービスとして実施いたします。ヒト化した候補抗体を両面から評価することで、お客様にご希望の抗体をご選択いただくことが可能です。オプションとして、抗原結合性や発現量を回復するための、バックミュータント作製も承ります。当社ではこれらの作業すべてを自社ならびに国内グループ会社の研究所にて実施いたします。
なお、本サービスは免疫原性がないことを保証するものではありません。予め、ご了承ください。
抗体のヒト化(キメラ化抗体の可変領域をヒト配列に変換するサービス)
抗体のヒト化は、主に治療目的で使用されるモノクローナル抗体を改変して、人間の免疫系に受け入れやすくする技術です(免疫原性の低下)。
非ヒト動物由来の抗体から定常領域をヒト配列に改変(ヒトキメラ化)し、可変領域の結合性に関わらない部分(フレームワーク)をヒト化していきます。抗原との結合に重要な配列を変更しなくても、抗体の改変で抗原結合性や発現量・安定性が変化することがあるため、バックミューテーションにより低下した機能を回復させて完成形を目指します。マウス・ラット抗体の他にウサギ抗体、scFvといった抗体の遺伝子情報からのヒト化もご対応可能です。
ご提供頂くもの
- お客様所有の抗体情報
※ハイブリドーマからの遺伝子クローニングからご希望の場合は、下記サービスを合わせてご利用ください。
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/custom_service/products/95194.html - 抗原結合性評価のための抗原(200 μg程度)
- ポジティブコントロール(定常領域のオリジンのもの)
- 抗原結合評価用のプロトコール
試験の流れ
価格/納期
抗体のキメラ化(抗体のCH1~3,CLを他動物種の配列に変換するサービス)
お客様から抗体遺伝子をご提供いただき、in silicoで定常領域をヒト由来のものに置換します。キメラ化した抗体遺伝子をベクターにクローニング後、哺乳細胞に一過性発現させ、ELISAまたはフローサイトメトリーで抗原結合性試験を実施し、発現量と抗原結合性を測定いたします。
希望納入価格 | 納期 | |
---|---|---|
抗体のキメラ化 | 850,000円 | 約2ヵ月 |
※抗体のヒト化をご依頼いただく場合、750,000円で承ります。
※指定がなければ当社インハウスベクター(Amp耐性プラスミド)に挿入いたしますが、ご希望のベクターを使用することも可能です。
※作業報酬制をとっており、結果の保証はできかねます。
抗体のヒト化(キメラ化抗体の可変領域をヒト配列に変換するサービス)
in silicoより、ヒトのGermlineをベースに可変領域のフレームワークを置換いたします。
候補配列をベクターにクローニング後、哺乳細胞で一過性発現させ、ELISAまたはフローサイトメトリーにより抗原結合性試験を実施いたします。キメラ抗体と候補抗体で発現量と抗原結合性を比較いたします。
候補配列の数と組み合わせにより、価格が変動いたします。
抗体のヒト化 | 希望納入価格 | 納期 |
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1 候補抗体(H鎖:L鎖=1:1) | 1,000,000円 | 1~2ヵ月 |
25 候補抗体(H鎖:L鎖=5:5) | 2,000,000円 | 2~3ヵ月 |
100 候補抗体(H鎖:L鎖=10:10) | 5,000,000円 | 2~3ヵ月 |
※候補抗体とキメラ抗体で発現量と抗原結合性を比較いたします。
※ヒト化による免疫原性の低下は保証はできかねます。
※指定がなければ当社インハウスベクター(Amp耐性プラスミド)に挿入いたしますが、ご希望のベクターを使用することも可能です。
※作業報酬制をとっており、結果の保証はできかねます。
<オプション>
抗体ヒト化により、抗原結合性が減少することがあり、回復させる方法として、バックミュータントの作製がございます。
ヒト化により変異させたアミノ酸の一部を元に戻すことで、抗原結合性の回復を行います。
希望納入価格 | 納期 | |
---|---|---|
バックミュータントの作製 | 450,000円/変異 | 約2ヵ月 |
※H鎖とL鎖を1変異ずつ戻し、ヒト化前のH鎖とL鎖を含めて掛け合わすことで、抗原結合性の回復を確認します。(2×2=4 候補抗体)
納品物
- 抗体遺伝子情報
- 抗体遺伝子挿入ベクター
- 培養上清
- 報告書※抗原結合性試験の残余分
お見積り・ご注文について
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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