ELISA技能測定・技能向上

ELISAはサンプル中のターゲットタンパク質を定量する代表的な手法ですが、安定した結果を出すにはトレーニングが必要です。
レビス®ELISA スキルチェックは、ELISAの精度評価/技能評価/技術研修用に開発されたELISAキットです。標準品、低濃度、高濃度の管理試料(QC)を測定し、得られた標準曲線からQC濃度を求めます。各標準品やQCの真度、C.V.値を比較することにより測定手技の技量を確認できます。
レビス® ELISA トレーニングキットは、ELISA初心者向けの練習・実習キットです。測定対象はウシアルブミン(BSA)です。標準品、ポジティブコントロール(PC)を測定し、得られた標準曲線からPC濃度を求めます。

学術コンテンツ

ELISA技能測定の意義

ELISAの操作自体はそれほど難しいものではありませんが、試料中に存在する対象物質の量を正確に、かつ安定して測定できるかどうかは実験者の技能に左右されます。1人の測定者がまったく同じ測定を行ったとしても試行ごとにデータが異なる場合があり、さらに測定者が複数いると、測定者の技能の差によってデータにバラつきが生じる可能性があります。技能測定はこのバラつきがどの程度であるかを把握するために重要です。

ELISAに限らずデータの信頼性を確かめるためには、分析技能のバリデーションを行う必要があります。つまり異なる実験試行や実験者、実験環境で同じ測定を行い、測定結果がどの程度バラつくのかを評価します。

技能判定の基準の一つにZ scoreと呼ばれる指標があります。

Z=(x-xa)/σ
 x:一人の測定者で得られた測定値
 xa:何名かのエキスパートの測定値の平均値
 σ:実験結果の標準偏差の目標値

Z scoreの絶対値が|Z|<2であれば満足できる結果とされ、2<|Z|<3の場合は信頼性が低い、|Z|>3の場合には容認できないとされています。

当社ではELISAの技能測定に特化した富士フイルムワコーシバヤギのキット ELISAトレーニングキットELISAスキルチェックを取り扱っております。ELISAトレーニングキットはELISAの入門用、ELISAスキルチェックは技術研修/評価用に設計されています。

ELISA測定が上手くなるには?

前述の通り、ELISA測定では試料中に存在する対象物質の量を正確にかつ安定して測定できるかどうかが重要になります。本来の値と実測値との一致の程度を真度、複数の測定値間の一致の程度を精度といいますが、ELISA測定では真度や精度をいかにして上げるかが技能向上の指標となります。

「なるほど!! ELISA -基礎とコツ-」では、ELISA測定において真度や精度を向上させる方法を詳細に解説しております。ELISA測定の技能向上を目指している方は是非ご覧ください。

【なるほど!! ELISA -基礎とコツ-】

第1回 ELISA とは?
第2回 ELISA の操作法とそのポイント(前編)
第3回 ELISA の操作法とそのポイント(中編)
第4回 ELISA の操作法とそのポイント(後編)

掲載記事は若林克己著「ELISA A to Z」(富士フイルムワコーシバヤギ発行)をもとに、富士フイルムワコーシバヤギで編集したものです。

参考文献

若林克己 著, ELISA-A to Z 増補改訂第5版, 富士フイルムワコーシバヤギ, 2017