元素(金属)

元素分析には様々な方法が存在しますが、無機化合物の分析では主に機器分析法が用いられます。元素(金属)分析に用いられている代表的な方法には以下の3種類があります。

原子吸光分析法(AAS)
試料溶液を高温中で加熱し測定元素を原子化し、これに元素特有の波長の光を透過させると、基底状態の原子が光を吸収して励起状態になります。この際の光の吸収(吸光度)から定量を行います。
ICP発光分光分析法(ICP-OES)
試料溶液を霧状にして高周波誘導によって励起されたアルゴンプラズマに導入すると測定元素(原子)が励起されます。励起された測定元素が基底状態に戻る際に元素特有の波長が放出されます。この波長の光の強度から定量を行います。
ICP質量分析法(ICP-MS)
試料溶液を霧状にして高周波誘導によって励起されたアルゴンプラズマに導入して、測定元素をイオン化します。発生したイオンを質量分析部(MS)で検出します。

金属の分析は、電子材料、医薬品、食品、環境分析(水道、土壌等)等、幅広い分野で行われており、製品の品質保証、安全性担保のために非常に重要視されています。当社では元素(金属)分析に用いる各種標準液を取り揃えております。

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