HEMAcollect™・PROTEIN BCT


HEMAcollect™・PROTEIN BCTは、採血直後の血漿中タンパク質濃度を安定化できるよう設計された血液採取チューブです。室温での輸送・保存に対応し、採取から分析までの前処理工程を簡略化します。血液をそのまま収集後、室温で最大7日間、血漿中タンパク質を安定化させることが可能です。
製品概要
HEMAcollect™・PROTEIN BCTは、採血直後の血漿中タンパク質濃度を安定化できるよう設計された血液採取チューブです。室温での輸送・保存に対応し、採取から分析までの前処理工程を簡略化します。血液をそのまま収集後、室温で最大7日間、血漿中タンパク質を安定化させることが可能です。

| 容量 | 総容量:9 mL 保存溶液の量:1.5 mL |
|---|---|
| チューブの材質 | 本体:PET 内側:シリカベースのコーティング |
| チューブの寸法 | 16 mm × 100 mm |
| 保管温度 (採取前) | 4℃ - 25℃ |
| 採取後の保存期間 | 室温 (20℃ - 26℃) で最大7日間 |
| 輸送 | HEMAcollect™・PROTEIN BCT に全血、または分離した血漿を入れ、チューブを立てた状態で常温輸送してください。 全血:4℃ - 30℃、分離血漿:-10℃ - 30℃ |
特長
- 採取時点の血漿タンパク質濃度を室温で最大7日間安定化
- コールドチェーン (冷蔵・冷凍輸送) の必要がないため、輸送コストおよび処理時間を削減可能
- 溶血や血小板活性化を抑え、細胞由来タンパク質の混入を防ぎ、精度の高い解析を支援
HEMAcollect™・PROTEIN BCTは「ELISA 免疫測定」、「質量分析」、「マルチターゲットアッセイ」等さまざまなプロテオミクス解析に対応しています。
HEMAcollect™・PROTEIN BCT と一般的な採血管の違い
| HEMAcollect™・PROTEIN BCT | 一般的な採血管 (BCT) | |
|---|---|---|
| 目的 (用途) | 採血時点の血漿タンパク質濃度、プロファイルを安定化するために設計 | 血液凝固防止や血球の保存が主目的 タンパク質の安定化は想定されていない |
| 安定化のための機能 | 独自のタンパク質安定化液を含む | 安定化液なし 溶血や血小板活性化が起こりやすく、タンパク質プロファイルが変化しやすい |
| 採取後の保存安定性 | 室温 (20℃ - 26℃) で最大7日間安定 タンパク質変動が最小限 |
タンパク質の変動が大きい 迅速な遠心分離と低温保存が必要 |
| 遠心・処理の必要性 | 採取後すぐの遠心が不要 後処理をまとめて行うことができ、ワークフローが柔軟 |
採取後すぐに遠心しないと溶血・タンパク質変動のリスクがあり 現場での処理負担が大きい |
| 輸送条件 | コールドチェーン不要 (常温輸送可能) 輸送コスト削減が可能 |
冷蔵または冷凍輸送が必要 温度逸脱によるデータ品質低下のリスク |
解析までの流れ

血漿分離と輸送の工程において室温で最大7日間の保管が可能となり、サンプルのばらつきを抑えることでタンパク質解析の精度を高めることができます。
使用上の注意
保管および安定性
- 使用前の保管温度:4℃ - 25℃。凍結はしないでください。
- 冷蔵していた場合は、使用前に室温に戻してください。
- 採取した全血は、室温 (20℃ - 26℃) で保存した場合、最大7日間安定可能です。
(保存期間中に遠心分離を行っても問題ありません。) - 採取後はチューブを立てた状態で常温輸送してください。
【重要】
サンプルの凍結・融解の繰り返しや、極端な温度変化はサンプル品質を損なう可能性があります。採取したサンプルが輸送中に 4℃以下にならないようにしてください。HEMAcollect™・PROTEIN BCT で採取した全血、または同じ採血管から分離した血漿の室温での輸送・保存は、7日を超えないようにしてください。
検体採取時の注意点
EDTA 管の後に採血してください。
本チューブのみを採血に使用する場合は、先に無添加管または EDTA 管で捨て採血を行ってください。
【重要】逆流防止の注意点
HEMAcollect™ PROTEIN には液状の安定化溶液が含まれるため、この液が逆流しないよう以下を守ること:
- 採血中、患者の腕を下向きに保つ
- キャップを上にしてチューブを持つ (液が針側へ流れないように)
- 血液が流れ始めたらすぐ駆血帯を外す
その他注意事項などは下記詳細をご覧ください。
データ例
サンプル採取・保存・輸送後の溶血を最小限に抑制

HEMAcollect™・PROTEIN BCT と EDTA 採血サンプル (n = 10) から分離した血漿中のヘモグロビン濃度 (mg/dL) を比較した。
採取直後 (T0) および模擬輸送後 (4°C と 30°C の間で各温度24時間の温度サイクル処理) 室温で (5日間) または (7日間) 保管した条件で測定した。
【結果】
HEMAcollect™ ・PROTEIN は、採取後の保存・輸送過程でも溶血を最小限に抑え、ヘモグロビン濃度の上昇を抑えることができた。
サンプル採取・保存・輸送後の血小板活性化を最小限に抑制

HEMAcollect™・PROTEIN BCT と EDTA サンプル (n = 10) から分離した血漿中の EGF 濃度を、血小板の ex vivo 活性化マーカーとして ELISA で測定した。
採取直後 (T0)、または模擬輸送・保管後に評価した。全血は 4°C - 30°C の温度サイクル処理 (各温度で最低24時間) を実施し、分離血漿は –10°C - 30°C の温度サイクル処理を実施した。その後、室温で合計 (5日) または (7日) 保管した。
【結果】
温度変動を伴う輸送環境でも、血小板由来の EGF 上昇を抑え、不必要な血小板活性化を抑えることができた。
Olink 48 サイトカインパネルとの互換性

Olink Target 48 Cytokine Panel (Thermo Fisher Scientific) に含まれる各タンパク質ターゲットの平均フォールドチェンジを示したヒートマップで示した。HEMAcollect™・PROTEIN BCT および EDTA 採血による全血サンプル (各 BCT につき4名のドナー) を用い、室温で (5日) および (7日) 保管、または (7日+) 4°C と 30°C の温度を各24時間でサイクルする処理を最大7日間実施した条件で評価した。
【結果】
多くのタンパク質ターゲットで安定した測定値を示し、5〜7日の室温保存や温度サイクル後でも高い再現性を示した。
SomaLogic™ カスタム 100 タンパク質パネルとの互換性

SomaScan™ カスタム100タンパク質パネルにおける各タンパク質ターゲットの平均フォールドチェンジを示したヒートマップで示した。HEMAcollect™・PROTEIN BCT と EDTA 採血による全血サンプル (各 BCT につき5名のドナー) を使用した。室温で (5日) および (7日) 保管、または (7日+) 4°C と 30°C を各24時間でサイクルする処理を最大7日間行った条件で評価した。
【結果】
SomaScan™ カスタムパネルにおいて幅広いターゲットで安定したフォールドチェンジを示し、室温保存・温度変動下でも高い再現性を示した。
製品一覧
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タンパク質保存用採血管
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- 掲載されている製品について
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- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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