抗CX3CR1抗体

CX3CR1はフラクタルカインであるCX3CL1の受容体であり、Gタンパク質共役型受容体ファミリーに属しています。末梢組織では主にマクロファージやリンパ球、樹状細胞などの表面に発現しており、細胞の生存や増殖、細胞間接着、遊走などに関与しています。中枢神経系ではCX3CR1は主にミクログリアとマクロファージに発現しており、中枢神経系の発達や恒常性の維持に関与していると考えられています。

CX3CR1とは?

CX3CR1(CX3C motif chemokine receptor 1)はフラクタルカインであるCX3CL1の受容体であり、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)ファミリーに属しています。末梢組織では主にマクロファージやリンパ球、樹状細胞などの表面に発現しており、細胞の生存や増殖、細胞間接着、遊走などに関与しています。
中枢神経系ではCX3CR1は主にミクログリアとマクロファージに発現しており、これらの細胞のマーカー分子として利用されています。これまでにCX3CR1は中枢神経系の発達や恒常性の維持に関与していることが報告されており1)。特にCX3CR1を欠損したマウスでは、ミクログリアによるシナプスの刈込みが十分に行われず、神経細胞間のシナプス伝達の異常を引き起こすことから、シナプスの剪定において重要な役割を担っていると考えられています2)

抗CX3CR1, モルモット

「抗CX3CR1, モルモット」はモルモットから得られたCX3CR1に対するポリクローナル抗体です3-4)。免疫組織染色の多重染色に使用可能です。

抗体情報

抗体種 ポリクローナル抗体
抗原 CX3CR1の合成ペプチド (N末端配列相同)
免疫動物 モルモット
組成 抗血清をPBSで希釈
標識 未標識
交差性 マウス、ラット
アプリケーション 免疫組織染色(凍結切片) 1:800-1,600

アプリケーションデータ

免疫組織染色

免疫組織染色
動物種
マウス
部位
海馬
サンプル
凍結切片
一次抗体
Iba1: 抗Iba1, ウサギ (免疫細胞化学用) (コードNo. 019-19741) 1:500
CX3CR1: 抗CX3CR1, モルモット (本製品) 1:800

神経細胞の染色はNeuroTrace™ 435/455 Blue Fluorescent Nissl Stain (ThermoFisher Scientific, Inc.)を使用

<データ提供>
京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田先生

参考文献

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抗CX3CR1, モルモット (ポリクローナル抗体)

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抗Iba1抗体

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