容量分析用標準液

あるものの大きさをものさし測定する際、測定した結果が正確かどうかは、ものさしの値の正確さに依存します。

容量分析の場合、このものさしの役割をするのは標準液です。正確な濃度値/純度値が保証された標準液で測定した定量値は、信頼性の高い値となります。標準液の正確さには、SIトレーサブルが担保されている、調液方法が適切である等の指標があります。

SIトレーサブルとは

その物質の濃度や純度値をCRMを用いて定量し、CRM付属の認証書に記載されている認証値を通じて、定量結果がSI単位にさかのぼることができることをSIトレーサブルと言います。SIトレーサブルな測定結果は、普遍的かつ信頼性の高い測定結果であると言えます。

局方一般試験法用

• SIトレーサブルな濃度値 (ファクター)が保証されたCRM！
  (ASNITE認定プログラムによる) ^※
• 日本薬局方に準じた調製および標定を行った標準液。
• 認定シンボルを付した認証書(濃度値、不確かさ等を記載)を発行！

※一部認証を取得していない製品もございます。

TraceSure^®

• SIトレーサブルな認証値が保証されたCRM！
  (ASNITE認定プログラムによる)
• JIS K 8005に適合した標準物質。
• 認定シンボルを付した認証書 (純度、不確かさ等を記載)を発行！

局方一般試験法用標準物質の規格の違い

認証書

当社では、局方一般試験法用の容量分析用標準液について、(独)製品評価技術基盤機構認定センター (IAJapan)が運営するASNITE (製品評価技術基盤機構認定制度)認定プログラムによって、標準物質生産者認定を取得し、CRMを供給しています。
局方一般試験法用のCRMは、日本薬局方に準じた調製および評定を行い濃度を保証しており、これを証明するものとしてIAJapanの認定シンボル付きの認証書を発行しています。

認定書には下記情報を記載しています。

• 特性値 (ファクター) 　　
• 不確かさ 　　
• 測定年月日 　　
• 保証期限 　　
• 発行日　　　　など

TraceSure^®

TraceSure^®シリーズは、NMIJがSIトレーサブルな測定方法で値付けしたNMIJ CRMを用いて当社で値付けを行い、均質性評価及び安定性評価から得た不確かさを加えて特性値 (純度)を決定しています。当社はIAJapanが運営するASNITE認定プログラムによって、標準物質生産者の認定を取得しているため、本シリーズの特性値はNMIJ CRMを通してSIにトレーサブルです。また、IAJapanは各国の認定機関間の相互承認認定協定 (MRA)に参加しているため、本シリーズの認証値は国際的に受け入れられます。

局方一般試験法用 [認証標準物質]

局方一般試験法用シリーズの規定液は、日本薬局方に準じた調製および評定を行った、日本薬局方収載試験にお使いいただけるCRMです。
本シリーズは、当社で生産している TraceSure^®シリーズを一次標準物質として値付けを行っており、このTraceSure^®シリーズはNMIJ CRMを一次標準物質として値付けをしています (上記TraceSure^®を参照)。 TraceSure^®シリーズはその特性値 (純度)がNMIJ CRMを通じてSIにトレーサブルなCRMであるため、本シリーズの認証値 (濃度)はTraceSure^®を通じてSIにトレーサブルです。 さらに、IAJapanは各国の認定機関間の相互承認認定協定 (MRA)に参加しているため、本シリーズの認証値は国際的に受け入れられます。