FM Fix (L)
FM Fix (L)
|
比較
|
製品コード
|
容量
|
価格
|
在庫 / 納期目安
|
|
|---|---|---|---|---|---|
|
|
|
1キット
|
|
|
|
ドキュメント
キットコンポーネント
1キット
| Solution A (L) | 6 mL x 5本 |
|---|---|
| Solution B (L) | 42 mL x 5本 |
製品概要
FM Fix (L) は組織形態、立体構造の保持や組織染色性に優れた固定液です。組織固定後もタンパク質の立体構造が維持されやすく、補体などの抗原も安定的に検出することができます。また、GFPといった蛍光タンパク質のシグナルが減弱しにくい特長があり、組織透明化手法での適用も可能です。
特長
- 組織形態や抗原性の保持、組織染色性に優れた固定液
- 補体の蛍光免疫染色において凍結後アセトン固定と同等以上の染色性能
- 固定後もGFPなどの蛍光タンパク質のシグナルが減弱しにくい
- 組織透明化技術 SeeDB2 での組織固定にも適用可能
- in situ hybridization (ISH) によるRNA検出時の固定にも適用可能
プロトコル (例)
1. 試薬調製
- 使用する直前に各溶液を解凍
- 融解後は軽く振り混ぜるか、攪拌して、溶け残りがないことを確認
- Solution A (L) (6 mL x 1本) を、Solution B (L) (42 mL x 1本) に全量添加
- 容器の蓋を閉め、軽く振ってSolution A (L) とSolution B (L) を混合
2. 固定
- 組織ブロックを1.で調製した固定液に、24-48時間 浸漬して固定
※ 固定液の量は、組織1 gあたり10 mLが目安となります。固定時間は組織の大きさや種類など、検体に合わせて調整を行ってください。 - 実験の目的に応じて、通常の手順で切片を作成
データ
アプリケーションデータ
マウス大腿骨の免疫組織染色<データ提供> 名古屋大学大学院医学系研究科 病態内科学 腎臓内科 古橋先生

蛍光標識抗Sca1抗体とIsolectin GS-IB4をマウスに静脈投与し、1時間後にFM Fix (L) で灌流固定を実施。その後、大腿骨を採取した。
採取したサンプルはFM Fix (L) で2日間、4 °C、遮光で固定処理した。その後、脱灰処理とスクロース処理を行い、O.C.Tコンパウンドで包埋、-30 °Cで保存した。最後に薄切を行い、骨全体を観察した。
参考文献
使用文献
- Furuhashi, K. et al.: Nature, 638(8049), 206(2025).
Bone marrow niches orchestrate stem-cell hierarchy and immune tolerance
FAQ
製品について
- 1キットで何回使用できますか。
- 1キットにはSolution A (L) とSolution B (L) が各5本入っています。1回の固定にそれぞれ1本ずつ使用するため、5検体分の固定に使用することができます。なお、Solution A (L)とSolution B (L) の混合液は用時調製です。混合液の長期保管は、性能低下の恐れがあるため推奨しておりません。
- Solution B (L) がやや黄色になっています。使用しても問題ないでしょうか。
- Solution B (L) は薄い黄色に変色する場合がありますが、性能に問題はございません。
- 使用上の注意はありますか。
- 本製品を取り扱う際には、必要に応じて防毒マスクまたはホースマスク、保護手袋、眼鏡を着用してご使用ください。(詳しくは、ラベル表示の取扱い注意事項をご覧ください。)
概要・使用例
| 概要 | 組織固定は生物試料を自己分解や腐敗による劣化から保護する ために重要な操作であり、組織を構成するタンパク質等を安定 的に維持することが可能となります。組織固定ではホルマリン 固定が顕微鏡標本をはじめとした研究・病理検査等で広く用い られていますが、一部のタンパク質では立体構造や抗原性に影 響を与え、染色性等の低下に繋がります。 FM Fix (L)は組織形態、立体構造の保持や組織染色性に優れ た固定液です。組織固定後もタンパク質の立体構造が維持され やすく、補体などの抗原も安定的に検出することができます。 また、GFP といった蛍光タンパク質のシグナルが減弱しにくい 特徴があり、組織透明化手法での適用も可能です。 |
|---|---|
| 使用例 | 1. 試薬調製 使用前に用時調製し、混合調液した後は当日中にご使用下さい。 (1) 使用する直前に各溶液を解凍して下さい。 (2) 融解後は軽く振り混ぜるか攪拌して溶け残りがないことを確認して下さい。 (3) A 液(6mL×1 本)を、B 液(42mL×1 本)に全量添加して下さい。 (4) 容器の蓋を閉め、軽く振ってA 液とB 液を混合して下さい。 2. 固定操作 (1) 組織ブロック(目安組織1g に対して約10mL の混合固定液)を、調製した固定液中に目安として24 ~ 48 時間浸して固定します。 ※ 組織の大きさや種類など検体に合わせて固定時間等の調整を行って下さい。 (2) 実験目的に合わせ通常の切片作製法に準じて実施して下さい。 |
| 使用上の注意 | 取り扱い時には、必要に応じて防毒マスクまたはホースマスク、保護手袋、眼鏡を着用してご使用ください。 (詳しくは、ラベル表示の取扱い注意事項を参考下さい) |
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
Share