1,3,5,7-テトラキス[4-(ジアセトキシヨード)フェニル]アダマンタン
1,3,5,7-Tetrakis[4-(diacetoxyiodo)phenyl]adamantane
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 超原子価よう素化合物として、酸化反応、カップリング反応などに使用されます。 アダマンタン型酸化剤 1,3,5,7-Tetrakis[4-(diacetoxyiodo)phenyl]adamantane 酸化反応は最も基本的な化学変換反応の一つで、産業や社会と密接に関連した重要なプロセスであるので、その反応設計には環境への影響や資源の有効利用などを十分に考慮する必要があります。3価の有機超原子価ヨウ素反応剤は、重金属酸化剤と類似の反応性を示し、毒性が低く、爆発性のない取り扱い易い酸化剤で、環境調和型酸化反応の開発に有望視されています。これまでに、フェニルヨージンジアセタート(PIDA)やフェニルヨージンビストリフルオロアセタート(PIFA)に代表される3価の超原子価ヨウ素化合物は、多数の研究により多彩な反応性を示すことが明らかにされています。しかし、3価の超原子価ヨウ素化合物は量論酸化剤であり、反応終了後に1価のヨードベンゼンを副生します。近年、医薬、農薬、電子材料等の化学合成に対し高品質・高純度が求められる中、多量に副生するヨードベンゼンの除去が実用化への課題とされています。 本品は、アダマンタンを核に持ち一分子に4つの活性ヨウ素部位を導入した新規リサイクル型超原子価ヨウ素(Ⅲ)反応剤(1)です。アルコールの酸化反応に用いると高い収率でケトンを与えるだけでなく、反応終了後に反応液をろ過するだけで副生成物のヨードベンゼン(2)が回収できます。また、回収したヨードベンゼンを再酸化することで活性種に戻り、再度酸化反応に使用することができます。 Wako Organic Square No.37, p. 8 酸化剤 本品は、アダマンタンを核に持ち一分子に4 つの活性よう素部位を導入した新規リサイクル型超原子価よう素(Ⅲ)反応剤です。アルコールの酸化反応に用いると高い収率でケトンを与えるだけでなく、反応終了後に反応液をろ過するだけで副生成物のヨードベンゼンが回収できます。また、回収したヨードベンゼンを再酸化することで活性種に戻り、再度酸化反応に使用することができます。 (和光純薬時報 Vol.80, No.1(2012), p12) 超原子価ヨウ素化合物 本品は、アダマンタンを核に持ち一分子に4つの活性ヨウ素部位を導入した新規リサイクル型超原子価ヨウ素(iii)反応剤であり、アルコールの酸化反応に用いると高い収率でケトンを与えるだけでなく、反応終了後に反応液をろ過するだけで副生成物が回収できます。また、回収した副生成物を再酸化することで活性種に戻り、再度酸化反応に使用することができます。 (Wako Organic Square No.43, p4) |
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使用上の注意 | 不活性ガス封入 |
物性情報
外観 | 白色~わずかにうすい黄色、結晶性粉末~粉末又は塊 |
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「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
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