抗ラミニン, モルモット
Anti Laminin, Guinea Pig
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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50μL
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20以上 |
ドキュメント
製品概要
ラミニン(Laminin)は分子量約900 kDaの糖タンパク質です。α鎖、β鎖、γ鎖の3つの鎖が会合して、十字架のような構造を形成しています。ラミニンは細胞外マトリックス(ECM)である基底膜(Basement membrane)の主要な構成成分であり、細胞の接着や移動、増殖などに関与することが知られています。中枢神経系ではラミニンはほとんど血管周囲の基底膜にしか発現しておらず、血管のマーカーとして利用されています。これまでの研究で血管 基底膜の内層(内皮側)にはラミニン-411と-511が含まれ、外層(脳実質側)にはラミニン-211と-111が含まれることが報告されており1)、血液脳関門(BBB: Blood-Brain Barrier)の形成とその機能に関与しています。
「抗ラミニン, モルモット」はモルモットから得られたラミニンに対するポリクローナル抗体です。免疫組織染色の多重染色に使用可能です2-6)。
抗体情報
抗体種 | ポリクローナル抗体 |
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抗原 | Engelbreth-Holm-Swarm (EHS) マウス肉腫の基底膜から単離したラミニン |
免疫動物 | モルモット |
組成 | 抗血清をPBSで希釈 |
標識 | 未標識 |
交差性 | マウス、ラット |
アプリケーション | 免疫組織染色(凍結切片) 1:500 (※後固定は6時間を推奨) |
プロトコル(例)
- 1.灌流固定
- 0.1%クエン酸ナトリウムPBSによる脱血後、4%PFA灌流
- 2.後固定
- 4% PFA (6時間推奨)
- 3.スクロース置換
- 30% スクロースPBS (4 ℃, 一晩~2日程度)
- 4.凍結切片作製
- スクロース除去後、凍結包埋ブロックを作製し、クライオスタットによる30 μm厚スライス作製
- 5.グリシン処理
- 25 mMグリシンPBS (20分程度)
- 6.ブロッキング
- 5% 正常ヤギ血清, 0.3% TritonX-100/PBS (4 ℃, 一晩)
- 7.一次抗体
- 抗ラミニン, モルモット(1:500), 1% 正常ヤギ血清, 0.3% TritonX-100/PBS (4 ℃, 一晩~2日)
- 8.洗浄
- 0.3% TritonX-100/PBS (5分×3回)
- 9.二次抗体
- Alexa Fluor® 488 AffiniPure Goat Anti-Guinea Pig IgG (H+L) (1:500) (コードNo. 568-77901), 1% 正常ヤギ血清, 0.3% TritonX-100/PBS (室温, 2時間)
- 10.洗浄
- 0.3% TritonX-100/PBS (5分×3回)
- 11.封入
- 4 ℃, 暗所保存
データ
アプリケーションデータ
免疫組織染色
動物種 マウス
部位 海馬
サンプル 凍結切片
抗体濃度 1:500
<データ提供>
京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田先生
動物種 マウス
部位 延髄最後野
サンプル 凍結切片
抗体濃度 1:500
<データ提供>
京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田先生
参考文献
- Halder, S. K. et al.: Neural Regen. Res., 18(12), 2557(2023).
The importance of laminin at the blood-brain barrier - Morita, S. et al.: Cell Tissue Res., 363, 497(2016).
Heterogeneous vascular permeability and alternative diffusion barrier in sensory circumventricular organs of adult mouse brain - Nishikawa, K. et al.: J. Neuroendocrinol., 29(2), (2017).
Structural Reconstruction of the Perivascular Space in the Adult Mouse Neurohypophysis During an Osmotic Stimulation - Takagi, S. et al.: J. Neuroimmunol., 331, 74(2019).
Microglia are continuously activated in the circumventricular organs of mouse brain - Muneoka, S. et al.: J. Neuroimmunol., 331, 58(2019).
TLR4 in circumventricular neural stem cells is a negative regulator for thermogenic pathways in the mouse brain - Murayama, S. et al.: J. Neuroimmunol., 334, 576973(2019).
Activation of microglia and macrophages in the circumventricular organs of the mouse brain during TLR2-induced fever and sickness responses
FAQ
プロトコルについて
- どのような二次抗体を使用すれば良いですか。
- 当社では以下の二次抗体で実績があります。
Alexa Fluor® 488 AffiniPure Goat Anti-Guinea Pig IgG (H+L) (Jackson ImmunoResearch社, コードNo. 568-77901)
Alexa Fluor® 594 AffiniPure Goat Anti-Guinea Pig IgG (H+L) (Jackson ImmunoResearch社, メーカーコード: 106-585-003)
アプリケーションについて
- どのような動物に使用できますか。
- マウス、ラットに対して使用できることを確認しています。その他の動物種については確認しておりません。
- どのアイソフォームを認識しますか。
- アイソフォームごとの交差性は確認しておりませんが、本抗体は抗原としてEngelbreth-Holm-Swarm(EHS)マウス肉腫の基底膜から単離したラミニンを使用しているため、主にラミニン-111を認識すると推測されます。
概要・使用例
概要 | ラミニンは細胞外マトリックスである基底膜の構成成分であり、α鎖、β鎖、γ鎖各1本からなるヘテロ三量体構造をとる巨大なタンパク質です。 ラミニンの受容体であるインテグリンへの結合を介して、細胞接着、移動、増殖及び軸索成長や分化促進など多くの生物学的活性に関与しています。 本品はモルモットから得られたポリクローナル抗体です。 抗原:マウスEHS肉腫基底膜由来ラミニン 種交差性:マウス、ラット アプリケーション:免疫組織染色(1:500) |
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使用方法 | 「010-28821 抗ラミニン, モルモット」は以下方法での使用方法を確認しております。(他の組織や条件については未実施) 方法 :免疫組織化学 サンプル:マウス脳凍結切片 固定法 :4%PFA(還流固定したのち、後固定6時間推奨) |
使用例 | <マウス脳凍結切片の免疫染色例> 灌流固定 :0.1%クエン酸ナトリウムPBSによる脱血後、4%PFA灌流 後固定 :4%PFA(6時間推奨) スクロース置換:30%スクロースPBS(4 ℃, 一晩~2日程度) 凍結切片作製 :スクロース除去後、凍結包埋ブロックを作製し、クライオスタットによる30 μm厚スライス作製 グリシン処理 :25 mMグリシンPBS(20分程度) ブロッキング :5%正常ヤギ血清, 0.3%TritonX-100/PBS(4 ℃, 一晩) 一次抗体 :抗ラミニン, モルモット(1:500), 1%正常ヤギ血清, 0.3%TritonX-100/PBS(4 ℃, 一晩~2日) 洗浄 :0.3% TritonX-100/PBS(5分×3回) 二次抗体 :Alexa Fluor® 488 AffiniPure Goat Anti-Guinea Pig IgG (H+L) (1:500), 1%正常ヤギ血清, 0.3%TritonX-100/PBS(室温, 2時間) 洗浄 :0.3% TritonX-100/PBS(5分×3回) 封入 :4 ℃, 暗所保存 |
使用上の注意 | 凍結融解の繰り返しは避けてください。 |
物性情報
外観 | 液体 |
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組成 | PBS溶解抗血清 |
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 抗ラミニン, モルモットポリクローナル抗体
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- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
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