富士フイルムでは、OECDテストガイドラインTG492に収載された眼刺激性を評価する試験を実施します。 角膜上皮細胞に対する細胞毒性を指標とした本試験法は、STE試験では評価できない難水溶性物質や粉末の評価が可能です。
使用細胞:LabCyte CORNEA-MODEL
試験方法
まず、培養角膜表皮表面上に試験サンプルを添加します。液体サンプルは 1 分間曝露した後、 サンプルを除去・洗浄して、さらに 24 時間培養します。固体サンプルは、10mg 添加し、24 時間培養後、洗浄します。それぞれの処理をした培養カップ(細胞)に、 WST 8 溶液 水溶性テトラゾリウム塩)を添加し、反応後、生成された水溶性ホルマザンを測定し、 算出した細胞生存率に基づいて試験サンプルの眼刺激性を予測します。
細胞生存率
WST-8還元性のある試験物質の確認と、陽性/陰性判定
依頼化合物が、WST-8還元性を有する化合物の場合、WST-8反応に影響をおよぼずかどうかの確認を実施する。
対照として、検体が入っていない0.5mL WST-8含有EBSSを使用する。
細胞生存率 | |
---|---|
非刺激性 | >40% |
刺激性 | ≤ 40% |
基本試験系
評価検体数
・ 1~5検体/1回 (要相談)
試験回数
・ 1回(要相談)
必要な化合物量
・ 液体:約0.8mL
・ 固体:約0.2g (要相談)
結果例
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