ITEA 喘息モデルマウス誘発試薬

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ITEAでは、喘息発症に関係のあるコナヒョウヒダニ(DF)またはヤケヒョウヒダニ(DP)を含むアレルゲン抽出物をラインアップしています。本製品は防腐剤未添加のため、ダニアレルゲン曝露に起因する喘息モデルマウスの作製に適しています。

特長

  • アジュバント未添加
  • 総蛋白量 1 mg/vial 含有(BSAを標準液にしたLowry法で測定)
  • 粗抽出物(0.2 µm濾過済)
  • 保護剤および防腐剤非含有
  • 1 mL Phosphate buffered saline(pH7.4)溶液

喘息モデルマウス作製使用例(#4-DF-003 ダニ(Df)抽出物(免疫用))

BALB/c、C57BL/6マウスに本製品を経鼻投与することで、アジュバント不要で喘息の病変を誘導できました。

BALB/cを使った喘息モデルマウスの作出に関する実験例

ご提供:佐賀大学医学部内科学講座 呼吸器内科 高橋浩一郎先生

免疫スケジュール

マウス : BALB/c、 ♀、 6-8週齢

マウス : BALB/c、 ♀、 6-8週齢
  • #4-DF-003を総蛋白量として25 μgを1週毎に3回経鼻投与
  • 22~24日に総蛋白量として5 μgを経鼻投与
  • 最後の経鼻投与から24時間後に、気管支肺胞洗浄液、肺組織病理、気道過敏性、肺のサイトカイン産生を評価

気管支肺胞洗浄液中の細胞数・細胞分画

気管支肺胞洗浄液中の細胞数・細胞分画
Df投与群では、BALF中の総細胞数、好中球、リンパ球、好酸球の有意な増多を認めた。
*p<0.05

肺気管支の病理所見

肺気管支の病理所見
Df投与群では、気管支周囲の炎症性細胞浸潤と気管支粘膜の杯細胞の過形成を認めた。

気道過敏性試験

気道過敏性試験
Df投与群では、有意な気道過敏性の亢進を認めた。
*p<0.05

肺組織におけるサイトカイン産生

肺組織におけるサイトカイン産生
Df投与群では、肺におけるIL-4, IL-5, IL-13, IL-17の有意な増加を認めた。
*p<0.05,
**p<0.01

実験環境、手技、マウスのコンディション等によっては同様の結果が得られない事があります。
本プロトコールは指標としてご使用ください。

C57BL/6を使った喘息モデルマウスの作出に関する実験例

ご提供:武蔵野大学大学院 薬科学研究科 薬科学専攻 教授 山下直美先生

免疫スケジュール

マウス:C57BL/6、 ♀、 6-8週齢

マウス:C57BL/6、 ♀、 6-8週齢
  • #4-DF-003を、総蛋白量として30 μgを2ないし3日に1回、合計7回経鼻投与
  • 最後の経鼻投与から24時間後に、気管支肺胞洗浄液、肺組織病理、気道過敏性、肺におけるIL-13 mRNA発現を評価

気管支肺胞洗浄液中の細胞数・細胞分画

気管支肺胞洗浄液中の細胞数・細胞分画
Df投与群では、BALF中の総細胞数の有意な増加を認め、特に、好酸球数の増加が顕著であった。

肺気管支の病理所見

肺気管支の病理所見
Df投与群では、気道上皮下における炎症細胞の集積
(好酸球の浸潤)と粘膜上皮の杯細胞の過形成を認めた。

気道過敏性試験

気道過敏性試験
Df投与群において、有意な気道過敏性の亢進を 認めた。

肺組織におけるIL-13 mRNAの発現

肺組織におけるIL-13 mRNAの発現
Df投与群において、肺におけるIL-13 mRNAの有意な発現亢進を認めた。

実験環境、手技、マウスのコンディション等によっては同様の結果が得られない事があります。
本プロトコールは指標としてご使用ください。

ダニ抽出物(免疫⽤)

ダニ(Df)抽出物(免疫⽤)

コナヒョウヒダニ(別称:House dust mite、学名:Dermatophagoides farinae;DF)の粗抽出物(凍結溶液)です。

特長

  • アジュバント未添加
  • 総蛋白量 1 mg/vial 含有(BSAを標準液にしたLowry法で測定)
  • 粗抽出物(0.2 µm濾過済)
  • 保護剤および防腐剤非含有
  • 1 mL Phosphate buffered saline(pH7.4)溶液

文献

  1. Nunokawa H, et al.: Sci. Rep. 11, 13157 (2021).
  2. Ookawara T, et al.: Toxicol. Sci. 179(2), 229 (2020).
  3. Murakami Y, et al.: Sci. Rep. 10, 1 (2020).
  4. Sadamatsu H, et al.: Int. Arch. Allergy Immunol.181(9), 665 (2020)
  5. Sadamatsu H, et al.: Inflamm. Res. 69, 139 (2020).
  6. Tajima H, et al.: J. Appl. Toxicol. 40(11), 1545 (2020).
  7. Ishii T, et al.: Scand. J. Immunol. 87 (2018).
  8. Tashiro H et al.: Inflammation, 40(3), 1072 (2017).
  9. Tashiro H et al.: I. PLoS One. 11(6), e0157571 (2016).
  10. Kawano H, et al.: Int. Immunol. 28(10), 489 (2016).
  11. Kato G, et al.: BMC Immunol. 15(1), 39 (2014).
製品イメージ

ダニ(Dp)抽出物(免疫⽤)

ヤケヒョウヒダニ(別称:House dust mite、学名:Dermatophagoides pteronyssinus;DP)の粗抽出物(凍結溶液)です。

特長

  • アジュバント未添加
  • 総蛋白量 1 mg/vial 含有(BSAを標準液にしたLowry法で測定)
  • 粗抽出物(0.2 µm濾過済)
  • 保護剤および防腐剤非含有
  • 1 mL Phosphate buffered saline(pH7.4)溶液

文献

  1. Kawasaki T, et al.: EMBO J, 36(12), 1707(2017).
製品イメージ
品名 原料 規格 メーカーコード
ダニ(Df)抽出物(免疫用) コナヒョウヒダニ 総蛋白質量 1 mg 4-DF-003
ダニ(Dp)抽出物(免疫用) ヤケヒョウヒダニ 4-DP-003

製品一覧

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免疫用(凍結溶液品)

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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