カフェイン ELISAキット
カフェインはコーヒー豆や茶葉に含まれるアルカロイドの一種です。アデノシン受容体を拮抗阻害することで覚醒や興奮を引き起こします。その他にもカフェインは血管収縮、強心、利尿、胃液分泌促進など多様な生理作用を示すことが知られています。また血液中のカフェインがパーキンソン病のバイオマーカーとして有用であることや、カフェインがパーキンソン病に対して保護的なはたらきをすることなどが報告されており、神経・精神疾患分野でも注目されています。
カフェインは主にLC-MS/MSやHPLCで測定されますが、高価な分析機器が必要であり、検体の前処理が煩雑であることが課題でした。
当社はヒト唾液 / 血清 / 血漿だけでなく、マウス・ラット血清 / 血漿中のカフェイン濃度を測定可能なELISAキットを開発しました。
カフェインとは?
カフェイン(メチルテオブロミン)はコーヒー豆や茶葉に含まれるアルカロイドの一種です。中枢神経系に作用し、覚醒や興奮を引き起こします。その他にもカフェインは血管収縮、強心、利尿、胃液分泌促進など多様な生理作用を示します。作用機序としてはアデノシン受容体の拮抗阻害やホスホジエステラーゼ阻害、細胞内貯蔵カルシウムイオン遊離促進などが知られています。
パーキンソン病の患者は健常者と比較して血液中のカフェイン濃度が有意に低いこと1)から、血液中のカフェインがパーキンソン病のバイオマーカーとして利用できる可能性が示唆されています。さらにカフェインはパーキンソン病に対して保護的なはたらきをすること2)などが報告されており、神経・精神疾患分野でも注目されています。
カフェインは主にLC-MS/MSやHPLCで測定されますが、高価な分析機器が必要であり、検体の前処理が煩雑であることが課題でした。
カフェインELISAキットワコー
カフェインELISAキットワコーは、ヒト唾液 / 血清 / 血漿およびマウス・ラット血清 / 血漿中のカフェインを測定できるELISAキットです。
キット性能
検量線範囲 | 0.244 - 1,000 ng/mL |
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測定対象 | カフェイン |
測定対象検体 | ヒト 唾液 / 血清 / 血漿 (EDTA・ヘパリン) マウス 血清 / 血漿 ラット 血清 / 血漿 |
必要検体量 | 55 μL (2倍希釈時, 二重測定) |
測定時間 | 約2時間20分 |
検出法 | 発色系 (主波長450 nm / 副波長 620 nm) |
測定原理
本キットは競合ELISAであり、検体由来のカフェインが多いほど吸光度は減少します。
検量線例
性能データ
希釈直線性試験
ヒト
マウス
ラット
参考文献
- Ohmichi, T. et al.: Front. Neurol., 11, 580127(2020).
Quantification of Blood Caffeine Levels in Patients With Parkinson's Disease and Moltiple System Atrophy by Caffeine ELISA. - Qi, H., & Li, S.: Geriatr. Gerontol. Int., 14(2), 430(2014).
Dose–response meta‐analysis on coffee, tea and caffeine consumption with risk of Parkinson's disease.
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