DNA/RNA 用 シリカ系逆相固相抽出カラム
Presep® DNA/RNA タイプ A はオリゴヌクレオチドの前処理に適したシリカ系逆相固相抽出カラムです。合成後の粗体をカラムにサンプルロードし、脱トリチル化や夾雑物の除去といった操作をすることで簡易精製が可能です。HPLC 分取 / 分析、LC/MS 分析の前処理にご利用ください。
特長
- 高いサンプルロード量を実現
市販される前処理カラムと比較して 3~5 倍量のサンプルロードが可能 - 優れた脱保護効率
- 高純度かつ高回収率の精製
仕様
品名 | 基材 | カラムタイプ | カラムサイズ | オリゴ合成スケール |
---|---|---|---|---|
Presep® DNA/RNA Type A (85 mg/1 mL) | シリカ | シリンジ | 5.5 φ × 57 ㎜ | ~1 μmol |
Presep® DNA/RNA Type A (255 mg/3 mL) | シリカ | シリンジ | 9.0 φ × 63 ㎜ | 1 μmol~3 μmol |
外観

推奨固相抽出条件
-
抽出条件 1
カラム:Presep® DNA/RNA Type A (85 mg/1 mL)
オリゴ合成スケール:1 μmol スケール -
抽出条件 2
カラム:Presep® DNA/RNA Type A (255 mg/3 mL)
オリゴ合成スケール:1~3 μmol スケール
- 50% アセトニトリル水溶液 10 mL に濃アンモニア水 50 uL を加えて調製する。
アプリケーション
● DMT-ON DNA 22 mer, All PO (1 μmol) の Type A (85 mg/1 mL) による固相抽出
試料溶液の準備
DMT-ON DNA 22 mer, All PO 合成後、65 ℃で 1 時間、0.5 mL の AMA (アンモニア水 / メチルアミン) 溶液を用いて DMT-ON 体を固相担体から切り出し、超純水で倍量に希釈し 1 mL とした溶液を試料溶液 (Sample Solution) とする。
HPLC 条件および分離比較
Column | : Wakosil 5C18 4.6 φ x 150 mm |
Eluent | : A) 100 mM TEAA aq. |
: B) Acetonitrile | |
Gradient | : 0-5 min. B=5%, 5-45 min. B=5-30%,45-50 min. B=100%, 50-60 min. B=5% |
Flow Rate | : 1.0 mL/min. at 30℃ |
Inj. Vol. | : 1 μL |
固相抽出条件
前記、抽出条件 1
結果
i) 各社カラムの分離能比較
評価サンプル | |||
---|---|---|---|
No. | 評価サンプル | 基材 | 充填量 / 容積 |
① | 当社 Type A | シリカ | 85 mg/1 mL |
② | A 社 | ポリマー | 50 mg/1 mL |
③ | B 社 | ポリマー | 50 mg/1 mL |
①と②③は同体積の充填量で比較しています。
-
① 当社
回収率 : 97%, 純度 : 98%
-
② A 社
回収率 : 79%, 純度 : 91%
-
③ B 社
回収率 : 27%, 純度 : 73%
~1 μmolスケールの範囲で、サンプルのロード量に関係なく同様の分離・精製挙動を示します。
ii) DMT の脱保護に用いる酸を TFA から DCA に変更した場合の分離能比較

- 50% アセトニトリル水溶液 10 mL に濃アンモニア水 50 uL を加えて調製する。
- ① 基本の抽出条件 1
(脱保護工程 : 2% TFA)回収率 : 97%, 純度 : 98%
- ② 抽出条件 1 の変更
(脱保護工程 : 2% DCA)回収率 : 99%, 純度 : 99%
脱保護工程を TFA から DCA に変更しても同じパフォーマンスを発揮します。
iii) ii) かつ、洗浄 1 に用いる洗浄液を 1 mL → 2 mL にした場合の分離能比較

- 50% アセトニトリル水溶液 10 mL に濃アンモニア水 50 uL を加えて調製する。
- ① 基本の抽出条件 1
(洗浄 1 : 1 mL, 脱保護工程 : 2% TFA)回収率 : 97%, 純度 : 98%
- ② 抽出条件 1 の変更
(洗浄 1 : 2 mL, 脱保護工程 : 2% DCA)回収率 : 99%, 純度 : 100%
洗浄液を 2 mL に増やすとさらに目的物の純度が向上します。
● DMT-ON DNA 22 mer, All PS (1 μmol) の Type A (85 mg/1 mL) による固相抽出
試料溶液の準備
DMT-ON DNA 22 mer, All PS 合成後、65 ℃で 1 時間、0.5 mL の AMA (アンモニア水 / メチルアミン) 溶液を用いて DMT-ON 体を固相担体から切り出し、超純水で倍量に希釈し 1 mL とした溶液を試料溶液 (Sample Solution) とする。
HPLC 条件および分離比較
Column | : Wakosil 5C18 4.6 φ x 150 mm |
Eluent | : A) 100 mM TEAA aq. |
: B) Acetonitrile | |
Gradient | : 0-5 min. B=5%, 5-45 min. B=5-30%,45-50 min. B=100%, 50-60 min. B=5% |
Flow Rate | : 1.0 mL/min. at 30℃ |
Inj. Vol. | : 1 μL |
固相抽出条件
前記、抽出条件 1
結果

回収率 : 99%, 純度 : 99%
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