Jackson社 抗アルパカ免疫グロブリン抗体
アルパカやラマ等ラクダ科の動物は、重鎖のみで構成された抗体を有しています。ラクダ科重鎖抗体であるIgG2とIgG3抗体の可変領域は、VHH抗体(Nanobody*1)と呼ばれ、分子量が12~15 kDaと非常に小さいため、大腸菌や酵母のような微生物発現系で容易に発現させることができ、また、高い溶解性と安定性(熱、pH、変性材)を示します。さらにVHH抗体(Nanobody*1)は、血液脳関門を通過し、他の遠隔組織へのアクセスが可能であることや、CDR3領域が長いことで中和活性を有するなどの特徴から、抗体医薬や診断薬など、様々な分野での応用が期待されています。
本品はアルパカとラマの免疫グロブリンを検出する抗体です。
*1:Nanobody はAblynx N.V. の登録商標です。
アルパカ、ラマのイムノグロブリン
適用
- Western Blotting
- ELISA
- Flow Cytometry
- 免疫蛍光染色
データ
Goat Anti-Alpaca IgG, VHH domainを使用したVHH抗体の増幅検出
A:6 x His tag リコンビナントVHHをAnti-Alpaca IgG, VHH domain 抗体(メーカーコード:128-005-232)を用いて検出
B:6 x His tag リコンビナントVHHをAnti-6 x His tag抗体で検出
Anti-Alpaca IgG, VHH domein 抗体の方が、強いシグナルが得られた。
VHH抗体との結合能試験(ELISA)
VHH抗体に対する抗体価の測定で、Peroxidase標識 Anti-Alpaca IgG, VHH domein 抗体(メーカーコード:128-035-230)でVHH抗体を検出した。
低濃度でもVHH抗体の強いシグナルが得られた。
Whole IgG 抗免疫グロブリン
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*2: 一次抗体のFc領域と反応するため、VHH抗体(Nanobody*1)の検出には推奨いたしません。
Fab フラグメント 抗免疫グロブリン
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抗体名 | 非標識 | Biotin-SP (long spacer) |
DyLight™ 405 A=400,E=421 |
Alexa Fluor® 488 A=493,E=519 |
Cyanine Cy™ 3 A=550,E=570 |
Rhodamine Red™-X A=570,E=590 |
Alexa Fluor® 594 A=591,E=614 |
Alexa Fluor® 647 A=651,E=667 |
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Fab Fragment Goat Anti-Alpaca IgG, VHH domain ( min X Bov Sr Prot) |
128-007-232 | 128-067-232 | 128-477-232 | 128-547-232 | 128-167-232 | 128-297-232 | 128-587-232 | 128-607-232 |
Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | |
Fab Fragment Goat Anti-Alpaca IgG, VHH domain ( min X Bov,Hu,Ms,Rb,Rat Sr Prot) |
128-007-230 | 128-067-230 | 128-477-230 | 128-547-230 | 128-167-230 | 128-297-230 | 128-587-230 | 128-607-230 |
Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information | Product Information |
※DyLight™ はThermo Fisher Scientificの商標です。
※Cy™ はCytivaの商標です。
※Rhodamine Red™ -X はThermo Fisher Scientific の商標です。
※Alexa Fluor® はThermo Fisher Scientificの登録商標です。
文献
- Maass, D.R., Sepulveda, J., Pernthaner, A. and Shoemaker, C.B.: J. Immunol., 324, 13 (2007)
- Sircar, A., Sanni, K., Shi, J. and Gray, J. : The Journal of Immunology, 186, 6357 (2011)
- Pardon, E., Laeremans, T., Triest, S., Rasmussen, S.G.F., Wohlkönig, A., Ruf, A., Muyldermans, S., Hol, W.G.J., Kobilka, B.K. and Steyaert, J. : Nat. Protoc., 9, 674 (2014)
- Bannas, P., Hambach, J. and Koch-Nolte, F. : Frontiers in Immunology, 8, 1603 (2017)
- Arbabi-Ghahroudi, M. : Front. Immunol., 8, 1 (2017)
- Chanier, T. and Chames, P. : Antibodies, 8, 13 (2019)
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