Genovis社 IgGグリコシラーゼ「IgGZERO®(EndoS)」
Genovis社は、抗体医薬研究用のバイオ医薬プロセス酵素SmartEnzymes™を開発・製造しているスウェーデン(ルンド)のメーカーで、モノクローナル抗体、ADCs(antibody drug conjugates)、Fc融合タンパク質、バイオシミラー等のバイオ医薬品の研究開発に使用できるユニークな酵素(プロテアーゼ、グリコシラーゼ)、試薬キットをラインアップしています。
IgGZERO®はIgGのFc領域に付加されている糖鎖を特異的に加水分解するエンドクリコシラーゼです。同じくFc領域の糖鎖を加水分解するGlycINATOR®と比較して、高マンノース型及びハイブリッド型の糖鎖に対する活性が低くなっています。
特長
- IgG特異的エンドグリコシラーゼ
- Fc領域に付加されている糖鎖を加水分解※
- ネイティブIgGの糖鎖除去にも使用可能
- コアGlcNAcはFc領域に残存
- ヒトIgG サブクラスおよびその他生物種由来 IgG (mouse, rat, monkey, sheep, goat, cow, horse) に使用可能
- IgGZERO®固定化ビーズを充てんしたスピンカラムとIgGZERO Low Endotoxin (Low-Endotoxin:低エンドトキシン) もラインアップ
IgGZERO® (EndoS)は、高マンノース型およびハイブリッド型糖鎖の除去活性が低いため、これらの糖鎖の除去にはGlyclNATOR® (EndoS2)の使用を推奨します。
製品選択ガイド
品名 | メーカーコード | 容量 |
---|---|---|
IgGZERO Lyophilized | A0-IZ1-010 | 1,000 Units |
A0-IZ1-050 | 5,000 Units | |
IgGZERO Immobilized Midispin IgGZERO Immobilized Midispin IgGZERO Immobilized Maxispin IgGZERO® (EndoS)固定化ビーズを充てんしたスピンカラム |
A0-IZ6-010 | 2 x 0.5 mg |
A0-IZ6-025 | 5 x 0.5 mg | |
A0-IZ6-050 | 10 x 0.5 mg | |
A0-IZ6-0100 | 1-10 mg | |
A0-IZ6-01000 | 10-100 mg | |
IgGZERO Low Endotoxin IgGZERO®の低エンドトキシンタイプ |
A0-IZ8-020 | 2,000 units |
IgGZERO® (EndoS)はHisタグを含んでいますので、反応後にニッケルキレートレジンで除去できます。
IgGZERO® (EndoS)は凍結乾燥品です。プロトコールに記載されている量の滅菌水に溶解してご使用ください。
ユニット定義:1ユニットは10 mM Sodium phosphate、150 mM塩化ナトリウム中でpH7.4、37℃で30分間処理した際1 μgのヒトIgGの95%の糖鎖を除去します。
由来: IgGZERO® (EndoS)はStreptococcus pyogenes由来で、E. coliで発現されています。
IgGZERO Low Endotoxin: エンドトキシンの影響を受けやすい試験向けの凍結乾燥された酵素製品です。本製品の処方はバイアルごとにエンドトキシン濃度が低く (<0.2 EU)されており、2,000 unit/vialの容量がご利用できます。
IgGグリコシラーゼ製品と既存酵素との反応性の比較
製品一覧
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