気道・肺胞前駆細胞のマーカー
抗CPM, モノクローナル抗体(WK)
カルボキシペプチダーゼM(CPM)は、細胞膜表面に発現する酵素であり、ペプチドやタンパク質のC末端にあるアルギニンやリシンを切断します。
近年の研究により気道や肺胞の前駆細胞、肝前駆細胞のマーカーとして使用できることが報告されています。
製品概要
- 組成:りん酸緩衝液、50w/v%グリセロール及び0.05w/v%アジ化ナトリウム含有
- 濃度:初回実測値 1.0mg/mL
- サブクラス:マウスIgG2b
- 希釈率
フローサイトメトリー 1:100~200
免疫染色 1:100~1,000
ウェスタンブロット 1:1,000
使用例
ヒトiPS細胞を肺前駆細胞へ分化した。分化した細胞を分散し、新規開発したCPM抗体で染色し、フローサイトメトリーによりソーティングした。CPMが高発現していた細胞集団は、肺胞上皮細胞や気道上皮細胞への分化誘導に有用であった。
< データご提供 京都大学大学院 医学研究科 後藤 慎平 先生 >
参考文献
- Yamamoto, Y., Gotoh, S., Korogi, Y., Seki, M., Konishi, S., Ikeo, S., Sone, N., Nagasaki, T., Matsumoto, H., Muro, S., Ito, I., Hirai, T., Kohno, T., Suzuki, Y. and Mishima, M.: Nat. Methods,14, 1097 (2017).
- Hawkins, F., Kramer, P., Jacob, A., Driver, I., Thomas, DC., McCauley, KB., Skvir, N., Crane, AM., Kurmann, AA., Hollenberg, AN., Nguyen, S., Wong, BG., Khalil, AS., Huang, SX., Guttentag, S., Rock, JR., Shannon, JM., Davis, BR. and Kotton, DN.: J. Clin. Invest., 127, 2277 (2017).
- Konishi, S., Gotoh, S., Tateishi, K., Yamamoto, Y., Korogi, Y., Nagasaki, T., Matsumoto, H., Muro, S., Hirai, T., Ito, I., Tsukita, S. and Mishima, M.: Stem Cell Reports, 6, 18 (2016).
- Kido, T., Koui, Y., Suzuki, K., Kobayashi, A., Miura, Y., Chem, EY., Tanaka, M. and Miyajima, A.: Stem Cell Reports, 5, 508 (2015).
- Gotoh, S., Ito, I., Nagasaki, T., Yamamoto, Y., Konishi, S., Korogi, Y., Matsumoto, H., Muro, S., Hirai, T., Funato, M., Mae, S., Toyoda, T., Sato-Otsubo, A., Ogawa, S., Osafune, K. and Mishima, M.: Stem Cell Reports, 3, 394 (2014).
製品一覧
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