気道・肺胞前駆細胞のマーカー

抗CPM, モノクローナル抗体(WK)

カルボキシペプチダーゼM(CPM)は、細胞膜表面に発現する酵素であり、ペプチドやタンパク質のC末端にあるアルギニンやリシンを切断します。
近年の研究により気道や肺胞の前駆細胞、肝前駆細胞のマーカーとして使用できることが報告されています。

製品概要

  • 組成:りん酸緩衝液、50w/v%グリセロール及び0.05w/v%アジ化ナトリウム含有
  • 濃度:初回実測値 1.0mg/mL
  • サブクラス:マウスIgG2b
  • 希釈率
    フローサイトメトリー  1:100~200
    免疫染色        1:100~1,000
    ウェスタンブロット   1:1,000

使用例

ヒトiPS細胞を肺前駆細胞へ分化した。分化した細胞を分散し、新規開発したCPM抗体で染色し、フローサイトメトリーによりソーティングした。CPMが高発現していた細胞集団は、肺胞上皮細胞や気道上皮細胞への分化誘導に有用であった。


00574_img01.jpg

< データご提供 京都大学大学院 医学研究科 後藤 慎平 先生 >

参考文献

  • Yamamoto, Y., Gotoh, S., Korogi, Y., Seki, M., Konishi, S., Ikeo, S., Sone, N., Nagasaki, T., Matsumoto, H., Muro, S., Ito, I., Hirai, T., Kohno, T., Suzuki, Y. and Mishima, M.: Nat. Methods,14, 1097 (2017).
  • Hawkins, F., Kramer, P., Jacob, A., Driver, I., Thomas, DC., McCauley, KB., Skvir, N., Crane, AM., Kurmann, AA., Hollenberg, AN., Nguyen, S., Wong, BG., Khalil, AS., Huang, SX., Guttentag, S., Rock, JR., Shannon, JM., Davis, BR. and Kotton, DN.: J. Clin. Invest., 127, 2277 (2017).
  • Konishi, S., Gotoh, S., Tateishi, K., Yamamoto, Y., Korogi, Y., Nagasaki, T., Matsumoto, H., Muro, S., Hirai, T., Ito, I., Tsukita, S. and Mishima, M.: Stem Cell Reports, 6, 18 (2016).
  • Kido, T., Koui, Y., Suzuki, K., Kobayashi, A., Miura, Y., Chem, EY., Tanaka, M. and Miyajima, A.: Stem Cell Reports, 5, 508 (2015).
  • Gotoh, S., Ito, I., Nagasaki, T., Yamamoto, Y., Konishi, S., Korogi, Y., Matsumoto, H., Muro, S., Hirai, T., Funato, M., Mae, S., Toyoda, T., Sato-Otsubo, A., Ogawa, S., Osafune, K. and Mishima, M.: Stem Cell Reports, 3, 394 (2014).

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。