StemSure®血清代替品

本品はES細胞やiPS細胞の培養に使用される血清代替品です。血清には分化誘導因子が含まれています。ES細胞やiPS細胞の未分化能を維持しながら培養するために、血清を使用せずに本品のような血清代替品が使用されます。本品を使用することでES細胞やiPS細胞を安定して培養することができます。
また、本品は毒劇物に該当しないため、普通物として取り扱うことができます。
本品を用いて調製した培地で培養したマウスES細胞を用いてキメラマウスを作製できること、及びジャームライントランスミッションを確認しました。

特長

  • キメラマウス作製とジャームライントランスミッション確認。
  • マウスES細胞・ヒトiPS細胞培養時に血清の代替品として使用できることを確認。
  • 毒劇物非該当品。

試験項目

  • コロニー形成試験(マウスES細胞D3株を使用)
  • アルカリホスファターゼ試験(マウスES細胞D3株を使用)
  • 無菌試験
  • pH
  • 浸透圧
  • エンドトキシン
  • マイコプラズマ試験

キメラマウス作製とジャームライントランスミッション確認

HaloTag® cDNAを組み込んだターゲッティングベクターをマウスES細胞に導入し、StemSure® 血清代替品(SSR)を含む培地で培養した。ベクターが導入されていることを確認したマウスES細胞をホストとなるICRマウスの胚盤胞に注入し、ICRマウスの子宮に移植した。得られたキメラマウスとC57BL/6Jマウスを交配させ、F1マウスを得た。

キメラマウス

キメラマウスより血球を回収し、テトラメチルローダミンによりHaloTag® タンパク質を染色した。マウスES細胞由来のHaloTag® が発現した血球が染色され、キメラ化していることを確認できた。

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F1マウス

F1マウスでは、すべての血球でHaloTag® が発現した個体が出現したことから、SSRを含む培地で培養したES細胞由来の個体が正常に生まれていることが確認できた。

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<データ提供 筑波大学 生命科学動物資源センター 三輪 佳宏 先生>
Halo Tag®は、Promega社の登録商標です。

ヒトiPS細胞201B7株の培養

コロニー形態とALP染色

StemSure® 血清代替品(SSR)を用いて、ヒトiPS細胞201B7株を培養できることを確認した。また、ALP染色が陽性であることを確認した。

<培地組成>
D-MEM/Ham's F-12 + 20% SSR + 2mmol/l L-Glutamine +1×MEM Non-essential AminoAcids + 0.1mmol/l StemSure® 2-Mercaptoethanol + 1×Penicillin-Streptomycin + 5ng/ml bFGF

未分化マーカー発現の確認

SSRを用いてヒトiPS細胞201B7株を培養し、各種未分化マーカー(Sox2, Oct3/4, SSEA-3, SSEA-4, Tra-1-81)が陽性であることを確認した。

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マウスES細胞D3株の培養

細胞形態とALP染色

StemSure® シリーズを用いてマウスES細胞D3株を培養し、マウスES細胞特有の光沢のあるコロニーを観察できた。また、ALP染色が陽性であることも確認した。

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細胞増殖曲線

各培地でマウスES細胞D3株を14継代培養した後、細胞増殖について比較した。下図のようにStemSure® シリーズはA社製品と同等の性能を示した。

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< StemSure® シリーズ培地組成 >
StemSure® D-MEM + 15% SSR + 2mmol/l L-Glutamine + 1×MEM Non-essential Amino Acids + 0.1mmol/l StemSure® 2-Mercaptoethanol + 1×Penicillin-Streptomycin + 1,000units/ml StemSure® LIF
(コラーゲンコート12穴プレートを使用)

細胞集団倍加数

各培地でマウスES細胞D3株を用いて継代培養し、培養日数と細胞集団倍加数との関係を調べた。下図よりStemSure® シリーズはA社製品と同等の細胞集団倍加数であることを確認した。

< 培地組成 >
StemSure® D-MEM + 15% SSR + 2mmol/l L-Glutamine + 1×MEM Non-essential Amino Acids + 0.1mmol/l StemSure® 2-Mercaptoethanol + 1×Penicillin-Streptomycin + 1,000units/ml StemSure® LIF
(コラーゲンコート12穴プレートを使用)

未分化マーカー発現の確認

StemSure® シリーズを用いてマウスES細胞D3株を8継代培養し、各種未分化マーカー(Nanog, Oct3/4, Sox2, SSEA-1)が陽性であることを確認した。

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< 培地組成 >
StemSure® D-MEM + 15% SSR + 2mmol/l L-Glutamine + 1×MEM Non-essential Amino Acids + 0.1mmol/l StemSure® 2-Mercaptoethanol+ 1×Penicillin-Streptomycin + 1,000units/ml StemSure® LIF

テラトーマ形成の確認

StemSure® シリーズを用いてマウスES細胞D3株を継代培養した。その細胞を免疫不全マウスの皮下にインジェクションした。皮下にテラトーマが形成され、その内部に神経組織(外胚葉由来)、軟骨組織(中胚葉由来)、繊毛上皮を伴う管腔構造(内胚葉由来)などを確認した。

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< 培地組成 >
StemSure® D-MEM + 15% SSR + 2mmol/l L-Glutamine + 1×MEM Non-essential Amino Acids + 0.1mmol/l StemSure® 2-Mercaptoethanol + 1×Penicillin-Streptomycin + 1,000units/ml StemSure® LIF

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