ヒトクロモグラニンA ELISAキットワコー
Human Chromogranin A ELISA Kit Wako
ドキュメント
キットコンポーネント
96回用
抗体固相化プレート | 1プレート |
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クロモグラニンA 標準品 | 1本 |
ビオチン結合クロモグラニンA | 1本 |
抗ヒトクロモグラニンA抗体 | 1本 |
ペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン溶液 | 12 mL |
基質溶解液 | 25 mL |
OPD錠 | 2錠 |
反応停止液 | 12 mL |
濃縮緩衝液 (5×) | 12 mL |
濃縮洗浄液 (20×) | 50 mL |
プレートシール | 3枚 |
製品概要
クロモグラニンA(CgA: Chromogranin A)は、副腎髄質や交感神経終末においてカテコールアミン(カテコラミン)と共存・共放出される酸性の糖タンパク質です。CgAはカテコールアミンの分泌を反映していると考えられており、ストレス反応経路の1つである視床下部-交感神経-副腎髄質(SAM: sympathetic-adrenal-medullary)系の活動指標として利用されています。また褐色細胞腫や神経内分泌腫瘍の患者では、血中 CgAが高値となることから、腫瘍マーカーとしても利用されています。
CgAは唾液中にも存在しており、顎下腺で合成され、自律神経刺激によって唾液中に放出されます。これまでの研究から、唾液中のCgAはストレスを受けると増加することが報告されており 1)2)、特に精神的ストレスを測定するのに優れた非侵襲的なバイオマーカーと考えられています。
ヒトクロモグラニン A ELISAキットワコーは、ヒト唾液およびヒト血漿中のクロモグラニン Aを定量できる ELISAキットです。ビオチン結合クロモグラニンAとの競合反応を利用して、検体中のクロモグラニンAを測定します。
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キット性能
検量線範囲 0.14 - 33.33 pmol/mL 測定対象 クロモグラニンA 測定対象検体 ヒト唾液/血漿 必要検体量 50 µL (n=2) 測定時間 O/N+約2.5時間 検出法 発色系 同時再現性 CV< 14% 日差再現性 CV< 16% -
検量線例
データ
添加回収試験
検体 | 添加量(pmol/mL) | 測定値(pmol/mL) | 回収率(%) |
---|---|---|---|
血漿 | 0 | 0.54 | - |
0.25 | 0.86 | 108.86 | |
1 | 1.93 | 125.32 | |
4 | 6.58 | 144.93 | |
唾液 | 0 | 0.47 | - |
0.25 | 0.81 | 112.50 | |
1 | 1.40 | 95.24 | |
4 | 3.66 | 81.88 |
参考文献
- Nakane, H. et al.: Biomed. Res., 19(6), 401(1998).
Salivary chromogranin A as an index of psychosomatic stress response - Takatsuji, K. et al.: Biomed. Res., 29(4), 221(2008).
The effects of examination stress on salivary cortisol, immunoglobulin A, and chromogranin A in nursing students
FAQ
検体について
- 検体の保存はどのようにすればよいですか。
血漿および唾液はただちに測定して下さい。採取後ただちに測定できない場合は小分けして、-30℃以下で凍結保存して下さい。検体の凍結融解を繰り返さないようにして下さい。
- 血液サンプルの抗凝固剤は何を使用すれば良いですか。
EDTA血漿、ヘパリン血漿、クエン酸血漿が使用可能です。なお、使用される抗凝固剤は統一してください。
- 唾液検体で上手く測定できない場合はどうすればよいですか。
粘性の強い唾液の場合、正しい測定値が得られない場合があります。遠心分離にてムチンなどを沈殿させた上清を用いてください。
測定対象について
- クロモグラニンAのプロセッシング産物との交差性は確認していますか。
パラスタチンの合成N末端フラグメント[ヒト CgA (356-374)]とは100%の交差反応を示します。パンクレアスタチンやβ-グラニンとは全く交差反応しません。
バソスタチン、カゼスタチンとの交差反応性は確認していませんが、本品の抗体認識部位(ヒトCgA344-374)より、バソスタチンとの交差性はかなり低く、カゼスタチンとは交差する可能性があります。
- ヒト以外の動物種への反応性は確認していますか。
ラットのクロモグラニンAとは 70% の交差反応が認められます。
それ以外の動物種については確認しておりません。
キットについて
- 標準品の由来は何ですか。
合成ヒトクロモグラニンA (344-374)です。
- プレートは分割使用できますか。
可能です。セパレートタイプのプレートを使用しており、1列(8ウェル)毎に取り外しができます。
キットの使用について
- 本キットで測定する際に必要な試薬、器具、装置は何ですか。
本キットの使用には以下の試薬、器具、装置が必要です。
- マイクロピペットおよびチップ(25~1,000 µL)(8連または12連のマルチチャンネルピペット推奨)
- マイクロプレートリーダー(測定波長490 nmで吸光度2.5まで測定できる装置)
- マイクロプレート用振とう機またはシェーカー
- 標準溶液 / 検体希釈用試験管(ガラス製またはポリプロピレン製)
- マイクロプレート用洗浄装置(用手法の場合は連続分注器、ニードルディスペンサー、アスピレーターまたは真空ポンプ推奨)
- メスシリンダー(1,000 mL)
- 蒸留水または脱イオン水
概要・使用例
概要 | クロモグラニンA(CgA)は、もともと副腎髄質のクロマフィン顆粒内から分離された酸性の糖たんぱく質であり、ヒトCgAは439アミノ酸からなります。 血漿CgAは腫瘍マーカーとして知られているほか、唾液CgAは精神的ストレスの新しい指標として注目されています。 本品は、ヒト血漿、唾液検体中のCgAを測定できるELISAキットです。" 検量線範囲 :0.14 - 33.33pmol/ml 測定対象:ヒトクロモグラニンA 測定対象検体:ヒト血漿、唾液 必要検体量:25µL 反応時間:2時間30分+O/N 検出法:発色 |
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物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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