QCdetect(TM) 残留DNA検出キット, 大腸菌用
QCdetect(TM) Residual DNA Detection Kit for E. coli
ドキュメント
キットコンポーネント
キット
1×PCR Master Mix | 2×1mL |
---|---|
DNA Dilution Buffer (DDB) | 1×10mL |
E. coli Control DNA | 1×40μL |
概要
本製品は、大腸菌由来ゲノムDNAをqPCR(プローブ法)で定量するキットです。
バイオ医薬品の品質管理及び製造プロセス開発における宿主細胞由来残存DNA検査にご使用下さい。
特長
- 検出感度:≧ 0.03 pg
- 直線性の高い検量線
- アッセイ間差が少なく再現性が高い
- Pre-mix bufferで操作が簡単
- サンプル中の夾雑物の影響を受けにくい
- Internal Control含有
検出波長
- E. coli gDNA 520nm(例:FAM)
- Internal Control 555nm(例:HEX)※Internal Controlは非天然の合成DNAです。
アプリケーション
検量線
0.0003pgから30,000pgの大腸菌由来gDNAを本キットでqPCRを行い、検量線を作成した(n=3)。0.03pgから30,000pgの広範囲の濃度幅において、直線性の高い検量線が得られた。
pg/well | 0.0003 | 0.003 | 0.03 | 0.3 | 3 | 30 | 300 | 3000 | 30000 |
Ct | N.D | 37.731 | 33.825 | 31.941 | 28.932 | 25.709 | 22.335 | 19.011 | 15.655 |
38.012 | 34.866 | 31.684 | 28.875 | 25.675 | 22.414 | 18.976 | 15.393 | ||
N.D | 34.507 | 31.657 | 28.945 | 25.696 | 22.4 | 19.091 | 15.713 | ||
Average Ct | N.D | 37.872 | 34.399 | 31.761 | 28.917 | 25.693 | 22.383 | 19.026 | 15.587 |
S.E | N.D | 0.1989 | 0.5292 | 0.1566 | 0.0371 | 0.017 | 0.0418 | 0.0593 | 0.1707 |
DNA断片の検出
断片化した大腸菌gDNAを検出できるかを調べるため、大腸菌gDNAをSonicationで断片化し、本キットで検出した。
断片化したgDNAもIntact gDNAと同様の感度で検出できた。また、低濃度のgDNAであっても検出感度の低下は見られなかった。
高濃度タンパク質を含むサンプルでの使用例 -DNA Extractor ® Kitとの併用-
75mg/mL ヒト血漿由来γ-グロブリンを含むサンプルに0.1、1、10ng/mL 大腸菌gDNAを添加し、DNA Extractor ® KitでDNAを抽出した。次に、得られたDNAを本キットで定量し、添加回収率を求めた。
DNA添加量 | 0.1 ng/mL | 1 ng/mL | 10 ng/mL |
---|---|---|---|
検出系(PCR反応) へのDNA添加量 | 1 pg | 10 pg | 100 pg |
回収率 (平均) | 96.9% | 85.7% | 86.9% |
SD | 0.013 | 0.67 | 1.4 |
CV% | 1.3% | 7.8% | 1.6% |
高濃度のタンパク質を含むサンプルにおいても、高い回収率で大腸菌gDNAを回収できた。
概要・使用例
概要 | ワクチンやバイオ医薬品をはじめとする生物由来製品に残留する宿主細胞由来ゲノムDNAをTaqManプローブを使用したqPCR法で検出するキットです。 和光独自のポリメラーゼ構成により、サンプルに含まれる微量のDNAを高感度に検出できます。 調液時のヒューマンエラーを抑制し、作業効率と試験精度を向上させるため、PCR反応溶液は1×PCR Master Mixとして1本に調液されています。 また、インターナルコントロール用のプライマー/プローブ及び鋳型が含まれているため、PCRが正しく行われていることを確認できます。 別売りのDNA Extractor Kitと併用する事により、大腸菌を用いて作製したタンパク質溶液中のゲノムDNAの抽出と検出を一貫して実施することができます。 |
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用途 | バイオ医薬品の品質管理項目の1つである宿主細胞由来残留DNAの検出。 |
使用方法 | [E. coli control DNAの調製] 1. キット付属のE. coli Control DNA 10μLとキット付属のDNA Dilution Buffer 990 μLを混合。 2. 1で希釈したE. coli Control DNAをDNA Dilution Bufferで10倍ずつ希釈を行い、0.03 pg/μL~300 pg/μLの希釈系列を作製する。 3. 添付文書に従いPCR反応を行う。 |
物性情報
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本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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