Tau ELISAキットワコー
Tau ELISA Kit Wako
- 免疫化学用
-
for Immunochemistry
- 製造元 :
- 富士フイルム和光純薬(株)
- 保存条件 :
- 冷蔵 (氷冷輸送)
- 適用法令 :
- 優先評価物質
- GHS :
-
- ドキュメント :
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
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比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫 / 納期目安
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96回用
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ドキュメント
- 安全データシート (SDS)
- 製品規格書 (SPECIFICATION)
- 添付文書
- スペクトルデータ
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キットコンポーネント
96回用
| 抗体固相化プレート | 1プレート |
|---|---|
| Tau標準品 | 1本 |
| 緩衝液 | 60 mL |
| ビオチン結合抗体溶液 | 100 µL |
| ペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン溶液 | 100 µL |
| 発光試薬1 | 6 mL |
| 発光試薬2 | 6 mL |
| 洗浄液(10x) | 100 mL |
| 検体調製液1 | 0.6 mL |
| 検体調製液2 | 30 mL |
| プレートシール | 3枚 |
製品概要
Tau (タウ) は、主に中枢神経系に発現する微⼩管結合タンパク質で、微⼩管の安定性を制御しています。アルツハイマー病患者の神経細胞内で⾒られる神経原線維変化の主要な構成成分であるだけでなく、脳内でのTauの蓄積と認知機能障害の重症度には相関があること1)から、アルツハイマー病の発症に密接に関与していると考えられています。またアルツハイマー病患者では脳脊髄液 (CSF: Cerebrospinal Fluid) 中のTotal Tauが増加することが報告されており、脳脊髄液中のTotal Tauレベルは神経細胞の損傷や神経変性の程度を反映していると考えられています2-3)。なおTauの蓄積を特徴とする神経原線維変化はアルツハイマー病に限らず、ピック病、進⾏性核上性⿇痺、⼤脳⽪質基底核変性症などでも⾒られ、これらを総称してタウオパチーと呼びます。
Tau ELISA キットワコーはヒト脳脊髄液中のTotal Tauを測定可能なELISAキットです。Tauの中央部分を認識する抗体とC末端を認識する抗体を使⽤しており、りん酸化状態に関わらず、全てのTauを認識します。
キット性能
| 測定対象 | Total Tau |
|---|---|
| 検量線範囲 | 4.10-1,000 pg/mL |
| 測定対象検体 | ヒト 脳脊髄液 |
| 必要検体量 | 10 μL (推奨 50 µL) |
| 測定時間 | 約3時間 |
| 検出法 | 発光系 (発光測定用プレートリーダーが必要) |
検量線例

測定原理
ELISAプレートにはTauのC末端 (412-432 a.a.) に反応する抗Tauモノクローナル抗体が固相化されています。このウエルに標準溶液または検体を入れ、Tauを捕捉します。その後、Tauの中央部分 (211-231 a.a.) に反応するビオチン結合抗Tauモノクローナル抗体を添加し、さらにペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジンを反応させます。最後にウエル中のペルオキシダーゼ活性を測定することにより、検体中のTotal Tauの濃度を求めることができます。

データ
同時再現性試験
本製品で2濃度のヒトCSFについて5重測定を実施し、精度を確認した。
| n\ID | 検体1 (pg/mL) | 検体2 (pg/mL) |
|---|---|---|
| 1 | 138 | 25.4 |
| 2 | 137 | 25.7 |
| 3 | 138 | 26.4 |
| 4 | 139 | 25.5 |
| 5 | 139 | 25.9 |
| mean | 138 | 25.8 |
| SD | 0.792 | 0.396 |
| CV(%) | 0.57 | 1.5 |
[結果]
ヒトCSFのCV(%)は、0.57-1.5%と良好であった。
日差再現性試験
本製品で3濃度のヒトCSFについて、4日間3重測定を実施し、精度を確認した。
| Day\ID | 検体3 (pg/mL) | 検体4 (pg/mL) | 検体5 (pg/mL) |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 430 | 54.4 | 10.5 |
| 2日目 | 460 | 54.8 | 10.7 |
| 3日目 | 441 | 60.0 | 10.1 |
| 4日目 | 438 | 58.6 | 10.1 |
| mean. | 442 | 57.0 | 10.4 |
| SD | 12.7 | 2.78 | 0.300 |
| CV(%) | 2.9 | 4.9 | 2.9 |
[結果]
ヒトCSFのCV(%)は、2.9-4.9%と良好であった。
希釈直線性試験
製品添付の洗浄液を用いてヒトCSF 2検体を段階希釈後、2重測定を実施し、直線性を確認した。

[結果]
いずれも測定範囲内で良好な直線性を示した。
添加回収試験
本製品でヒトCSF 2検体に3濃度のスタンダードを添加し、2重測定を実施した。
| ID | 添加量 (pg/mL) |
測定値 (pg/mL) |
回収量 (pg/mL) |
回収率 (%) |
|---|---|---|---|---|
| 検体8 | - | 4.09 | - | - |
| 20 | 24.8 | 20.7 | 104 | |
| 60 | 58.1 | 54.0 | 90.0 | |
| 150 | 175 | 171 | 114 | |
| 平均 | 103 | |||
| 検体9 | - | 24.8 | - | - |
| 40 | 70.5 | 45.7 | 114 | |
| 135 | 160 | 135 | 100 | |
| 380 | 390 | 365 | 96.1 | |
| 平均 | 104 | |||
[結果]
いずれも良好な回収率であった。
ヒト脳脊髄液での測定
⾮認知症患者 (Control)、軽度認知障害患者 (MCI)、アルツハイマー病患者 (AD) のCSFを本製品および他社製品で測定した。
[結果]
本製品では、Controlと⽐較してMCIおよびADのTotal Tauが増加傾向にあることが確認された。一方、他社製品ではTotal Tauの増加傾向は認められなかった。
認知機能診断テスト (MMSE score) との相関データ
本製品で測定したCSF中のTotal Tau濃度と採取した患者のMMSE scoreの相関性を調べた。
MMSE score
23点以下 : 認知症の疑い
24-27点 : 軽度認知障害の疑い
28-30点 : 正常
[結果]
本製品では、Tauの濃度とMMSE scoreに負の相関が⾒られ、他社製品より⾼い相関性を⽰した。

参考文献
- Nelson, P. T. et al.: J. Neuropathol. Exp. Neurol., 71(5), 362(2012).
Correlation of Alzheimer disease neuropathologic changes with cognitive status: a review of the literature - Arai, H. et al.: Ann. Neurol., 38(4), 649(1995).
Tau in cerebrospinal fluid: a potential diagnostic marker in Alzheimer's disease - Blennow, K. and Hampel, H.: Lancet Neurol., 2(10), 605(2003).
CSF markers for incipient Alzheimer's disease
FAQ
検体について
- 検体の調製はどのようにすればよいですか。
検体の調製方法は以下の通りです。
- 定法により採取したヒト脳脊髄液 (CSF) に室温化した検体調製液1を1/10量添加し攪拌後、室温で30分間静置する。
[推奨量] CSF: 50 μL、検体調製液1: 5 μL - 室温化した検体調製液2を4倍量添加し攪拌後、室温で15-20分静置し、調製済み検体とする。
[推奨量 (CSF+検体調製液1が55 μLのとき)] 検体調製液2: 220 μL
- 定法により採取したヒト脳脊髄液 (CSF) に室温化した検体調製液1を1/10量添加し攪拌後、室温で30分間静置する。
- 検体の保存はどのようにすればよいですか。
検体を入れる容器はポリプロピレン製のものを使用してください。長期に保管する場合は、−35℃以下での凍結保管を推奨します。繰り返しの凍結融解は避けてください。凍結した検体は測定する直前に解凍し充分に攪拌してください。また検体は用時調製してください。
- 濁りや不溶解物のある検体はどのように扱えばよいですか。
濁りおよび不溶解物のある検体は遠心分離などで除去後測定に用いてください。
- 測定妨害物質の影響はありますか。
当社での検証データはございません。 妨害物質の影響が疑わしい検体は、同一検体において、2種以上の異なる希釈率で希釈直線性を確認してください。調製済み検体の希釈は洗浄液 (1×) で行ってください。
- 血清や血漿での測定はできますか。
血清・血漿中のTauは微量のため、本製品での測定は難しいと考えられます。当社では⾮認知症患者とアルツハイマー病患者の血漿 (EDTA) のTotal Tauを測定した実績がございますが、いずれも測定はできませんでした。
キットについて
- キットに含まれているTau標準品はどのようなTauですか。
標準品にはTau-352 (0N3R) を使用しています。
- 本キットの抗体を単品販売していますか。
抗体の単品販売はございません。
キットの使用について
- 本製品で測定する際に必要な器具、装置、試薬は何ですか。
- 精製水 (蒸留水)
- 標準溶液/検体希釈用チューブ
- 洗浄液希釈用ガラス器具 (メスシリンダー・ビーカー)
- チップ交換型ピペット (使い捨てチップで10 μLを正確にピペッティングできるもの、および100-500 μLを正確にピペッティングできるもの)
- 連続分注ピペット、50 μL、100 μLを連続分注できるもの
- ペーパータオルなどの吸水性のあるもの (洗浄後にプレートに残った液を取り除く)
- 攪拌器 (Vortex タイプ)
- マイクロプレート振とう器 (約600-800 rpm)
- 96ウエルプレート用洗浄機 (あれば好ましい) または洗浄瓶
- 96ウエルプレートリーダー (発光測定用)
- データ処理ソフトウェア
- キットの分割使用は可能ですか。
可能です。プレートは8ウェルずつ切り離せるようになっており、スタンダードも十分な量が入っています。ただし分割使用する場合、検量線はその都度引く必要があり、測定可能な検体数が減りますのでご注意ください。
1回で使用の場合→40検体 (80ウェル) ※スタンダードで16ウェル使用
2回で使用の場合→32検体 (64ウェル) ※スタンダードで32ウェル使用
- 試薬の保管方法を教えてください。
抗体固相化プレート
未使用 (冷蔵状態を保った状態でシールを剥がしていない) 抗体固相化ストリップは同梱のジップシールパックに戻し、そのまま2-10℃で保存してください。有効期限内安定性を保ちます。標準品
溶解した標準品 (希釈前) の保管方法は以下をご参考ください。期間はあくまでも目安となりますので、あらかじめご了承ください。
2-10 ℃保管: 溶解後2日以内にご使用ください。
-35 ℃保管: 溶解後1か月以内にご使用ください。凍結融解の繰り返しはしないでください。
なお希釈した各標準溶液は直ちに使用し、保存はしないでください。緩衝液
溶液の一部を使用する際は必要量より少し多めの量を別の容器に移し、残りは室温に戻さず、直ちに蓋をしっかり閉め、2-10℃で保存してください。有効期限内安定性を保ちます。ビオチン結合抗体溶液およびペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン溶液
キットを分割して使用する際は希釈時に冷蔵庫より取り出し希釈調製し、残りの原液は室温に戻さず、直ちに蓋をしっかりと閉め、2-10℃で保存してください。有効期限内安定性を保ちます。使用残りの希釈済み液は廃棄してください。発光試薬1および発光試薬2
キットを分割して使用する際は冷蔵庫より取り出し調製をしてください。残りの発光試薬は室温に戻さず、直ちに蓋をしっかりと閉め、2-10℃で保存してください。有効期限内安定性を保ちます。洗浄液 (10×)
洗浄液 (10×) を保存する場合は、蓋をしっかりと閉め、2-10℃で保存してください。有効期限内安定性を保ちます。使用残りの希釈済み洗浄液は廃棄してください。検体調製液1および検体調製液2
キットを分割して使用する際は冷蔵庫より取り出し、調製をしてください。残りの調製液は室温に戻さず、直ちに蓋をしっかりと閉め、2-10℃で保存してください。有効期限内安定性を保ちます。
- 標準品はどのように使用すればよいでしょうか。
本製品はロットにより添加する精製水の量が異なります。標準品に本ページのドキュメント欄にある「標準品原液の調製について」に記載の精製水を加え溶解してください。保管方法はFAQ「試薬の保管方法を教えてください。」をご参照ください。
概要・使用例
| 概要 | Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。 本品はTauを簡便に測定可能なELISAキットです。リン酸化状態に関わらずすべてのTauを認識します。 検量線範囲:4.1-1000pg/mL 測定検体:ヒト脳脊髄液 必要検体量:10μL- 測定時間:3時間 検出法:発光系 〇本品使用文献 1) Zhang, W. et al.: Nature,580(7802),283(2020). ヒト脳破砕液 2) Tarutani, A. et al.: Brain,144(8),2333(2021). ヒト脳破砕液 |
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物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 総Tau ELISAキット
総MAPT ELISAキット
【本サイト掲載情報について】
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- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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