SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection Kit
SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection Kit
比較
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価格
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在庫
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50回用(約600ウェル分)
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ドキュメント
キットコンポーネント
RT-qPCR試薬
5×Reaction Buffer | 1,200μL×2 |
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2mmol/L dNTPs | 1,200μL×2 |
50mmol/L Manganese(II) Acetate | 600μL×1 |
Hot Start Reverse Transcription DNA Polymerase | 150μL×1 |
Distilled Water, Nuclease-free | 1,400μL×1 |
プライマーおよびTaqMan®プローブ
Fw Primer N_Sarbeco_F1(10μmol/L) | 360μL×1 |
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Rv Primer N_Sarbeco_R1(10μmol/L) | 480μL×1 |
TaqMan® Probe N_Sarbeco_P1(5μmol/L) | 240μL×1 |
Fw Primer NIID_2019-nCOV_N_F2(10μmol/L) | 300μL×1 |
Rv Primer NIID_2019-nCOV_N_R2(10μmol/L) | 420μL×1 |
TaqMan® Probe NIID_2019-nCOV_N_P2(5μmol/L) | 240μL×1 |
ポジティブコントロールRNA
Positive Control RNA, N set No.1(1fg/μL) | 1,500μL×1 |
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Positive Control RNA, N set No.2(N2)(1fg/μL) | 1,500μL×1 |
製品概要
SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection Kitは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2; COVID-19の原因ウイルス)をTaqMan®プローブを用いた1-step RT-qPCR法で検出する検査キットです。高い活性を持つHot Start Reverse Transcription DNA Polymeraseを用いた1酵素系RT-qPCR法を採用し、通常約130分かかるRT-qPCR反応を約45分間で終えられます。
キットには、国立感染症研究所の病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1に記載されているプライマーおよびプローブとポジティブコントロールRNAが含まれます。

- 50回用は、20uL反応系で プライマー2セット (NとN2セット) をそれぞれ約300ウェル分測定できる試薬量が含まれています(合計約600ウェル分)。
1プレートあたり「検体数1種類、ポジティブコントロール1種類 、ネガティブコントロール1種類」をプライマー2セット (NとN2セット) でそれぞれN=2で測定した場合 (計12ウェル使用/プレート, 3条件 x プライマー2種類 x N=2)、50プレート分の試薬が含まれます。 - Applied Biosystems社製、Agilent Technologies社製機器などで、ウェル間の蛍光強度および分注誤差を補正するROX試薬は含まれていません。
- TaqMan®はRoche Diagnostics K.K. の登録商標です。
特長
- 陽性一致率 100% (10/10)、陰性一致率 100%(15/15) *
- 多様なリアルタイムPCR装置への適応 (各装置の使用例はこちら)
- 約45分間の1step RT-qPCR反応 (プログラム設定反応時間は合計約13分間)
- 国立感染症研究所検出マニュアルのプライマーとプローブ付属
- ポジティブコントロールRNA付属
* 詳細はFAQをご参照ください。
操作方法

Point
装置の実稼働時間 約45分間!!
病原体検出マニュアルに必要な約92分を半分以下に短縮
※CFX96 Touch リアルタイム PCR 解析を使用した場合
実験例
①本キットの検出感度評価
本キットと国立感染症研究所の病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1に準拠した方法を用い、RT-qPCRを実施した。
その結果、本キットは従来法に比べて同等以上の検出感度であることが確認された。病原体検出マニュアルでは50コピー/5 µLの陽性コントロールを検出できる測定系が推奨されており、本キットはこれを十分に満たしていることが確認された。
方法
- サンプル (n=2)
SARS-CoV-2から抽出されたRNA (国立感染症研究所 提供)の10倍期希釈系列 (50,000~5コピー/ 5μL) - リアルタイムPCR装置
CFX96 Touch リアルタイム PCR 解析 (Bio-Rad社) - 試薬調製に用いたチューブ
Micro tube 1.5ml DNA LowBind (Sarstedt)


② 検体を用いた検査例
SARS-CoV-2陽性検体、および陰性検体 (藤田医科大学 提供) の鼻咽頭ぬぐい液から本キットを用いて検出を行った。その結果、陽性検体のみシグナルの上昇が認められた。
方法
- サンプル (n=2)
SARS-CoV-2陽性検体・陰性検体の鼻咽頭ぬぐい液 - ウイルスRNA精製
QIAcube ConnectとQIAamp Viral RNA Mini Kit - リアルタイムPCR装置
CFX96 Touch リアルタイム PCR 解析 (Bio-Rad社) - 試薬調製に用いたチューブ
Micro tube 1.5ml DNA LowBind (Sarstedt) - PCR反応条件
本キットの推奨プロトコルに準ずる

③ オミクロン株の検出例
検体:国立感染症研究所から分与されたオミクロン株(B.1.1.529系統, TY38-873P1)の精製RNA

技術情報
キットに含まれるプライマーおよびプローブの配列
セット名 | 試薬名 | 配列(5’ to 3’) |
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Nセット | Fw Primer N_Sarbeco_F1(10μmol/L) | CACATTGGCACCCGCAATC |
Rv Primer N_Sarbeco_R1(10μmol/L) | GAGGAACGAGAAGAGGCTTG | |
TaqMan® Probe N_Sarbeco_P1(5μmol/L) | 6-FAM-ACTTCCTCAAGGAACAACATTGCCA-BHQ-1 | |
Nセット No.2 (N2セット) |
Fw Primer NIID_2019-nCOV_N_F2(10μmol/L) | AAATTTTGGGGACCAGGAAC |
Rv Primer NIID_2019-nCOV_N_R2(10μmol/L) | TGGCACCTGTGTAGGTCAAC | |
TaqMan® Probe NIID_2019-nCOV_N_P2(5μmol/L) | 6-FAM-ATGTCGCGCATTGGCATGGA-BHQ-1 |
別途必要な装置・器具・試薬
- qPCR(Real-Time PCR) 装置
- マイクロピペットおよびマイクロピペットチップ
- 滅菌済みNucleaseフリー1.5mLチューブ (DNA/RNA低吸着品が望ましい)
- qPCR(Real-Time PCR) プレートとプレートシール、もしくはqPCR(Real-Time PCR) チューブとキャップ
- ROX dye(qPCRの機種によっては必要です)(例:コードNo. 319-08401, ニッポンジーン)
- Nucleaseフリー滅菌水*(例:コードNo. 316-90101, ニッポンジーン)
*Positive Control RNAの希釈に使用します。
使用可能なqPCR (Real-Time PCR) 装置
- CFX96 Touch リアルタイム PCR 解析 (Bio-Rad社)
- Applied Biosystems® 7500 Fast リアルタイムPCRシステム (Thermo Fisher Scientific)
- QuantStudio® 5 リアルタイムPCRシステム (Thermo Fisher Scientific)
- QuantStudio® 12K Flex (Thermo Fisher Scientific)
- StepOnePlus™リアルタイムPCRシステム (Thermo Fisher Scientific)
- LightCycler® 96 (Roche)
- Mic リアルタイムPCR (Bio Molecular Systems)
*各装置の使用例はこちら
Positive Control RNAの配列とコピー数
配列
Shirato et al (2020)のFig.1と同様です。
コピー数*
コピー数は製品箱の左側面シールに記載しています。
例:Lot No. SKN9459
Positive Control RNA, N set No.1(1fg/μL) : 1,148/μL
Positive Control RNA, N set No.2(N2)(1fg/μL) : 5,719/μL
*コピー数はデジタルPCR (Stilla Technologies社Naica™ System) による絶対定量で測定しています。
参考文献
FAQ
製品について
- 本キットでオミクロン株(BA.1とBA.2)は検出できますか?
- できます。実際のウイルスを用いて確認済みです。
- 本製品は診断薬ですか。
- 診断薬ではありません。
- 国立感染症研究所の「病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1」の方法と比較した結果はありますか?
- あります。陽性一致率 100% (10/10)、陰性一致率 100% (15/15)です。
国立感染症研究所「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV 遺伝子検査方法について」で公開されています。
- 検体からのウイルスRNAの抽出は必要ですか?
- 必要です。指定のRNA抽出キットはありませんが、以下のようなキットがあります。
- どのようなリアルタイムPCR装置で使用できますか?
- 実際に使用できることを確認したのは以下の4種類です。
- Bio-Rad "CFX96 Touch リアルタイムPCR解析システム"
- Thermo Fisher "Applied Biosystems® 7500 Fast リアルタイムPCRシステム"
- Thermo Fisher Scientific "QuantStudio™ 12K Flex"
- Roche "LightCycler® 96"
- 使えない装置はありますか?
- 今のところ使えない装置は確認されていません。
- 検出の蛍光チャネルが1色しかないリアルタイムPCR装置でも使えますか?
- 使えます。リアルタイムPCR装置の設定でFAMを選択してください。
- ポジティブコントロールRNAはキットに入っていますか?
- 入っています。
- どのようなプライマーとプローブがキットに入っていますか?
- 国立感染症研究所「病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1」で指定されている2種類のプライマーとプローブがキットに付属しています。プローブのレポーターは6-FAM、クエンチャーはBHQ1です。
- ROX(補正用リファレンス試薬)はキットに入っていますか?
- 入っていません。ROXが必要なリアルタイムPCR装置を使用される場合は別途ご購入ください。例:ニッポンジーン #319-08401 50× ROX Passive Reference
- キットは何ウェル分ですか?
- 約600ウェル分です。
- キットは何検体分ですか?
- 一回の測定で何検体を同時測定するか、かつポジコンの濃度を何種類使用するかによって使用できる検体数は変わります。
目安として、1測定(1プレート)で1検体のみをN=2で測定する場合、50検体分(N=1なら100検体分)です。
1測定(1プレート)で20検体をN=2で測定する場合、136検体分(N=1なら272検体分)です。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。