SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection Kit Ver.2
SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection Kit Ver.2
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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200反応用
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20以上 |
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ドキュメント
キットコンポーネント
キット内容
Hot Start Reverse Transcription DNA Polymerase | 50μL |
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Reaction Buffer and dNTPs | 1,600μL |
Manganese(II) Acetate | 200μL |
Primers and Probe No. 1 | 200μL |
Primers and Probe No. 2 | 200μL |
Positive Control RNA, N gene | 400μL |
Distilled Water | 1,600μL |
製品概要:新型コロナウイルスのPCR検査キット

新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) をプローブを用いた1-step RT-qPCR法で検出するキットです。別売のSARS-CoV-2溶解バッファー Ver.2 (製品コード:281-34501) を使用することでRNA精製不要のダイレクトRT-PCRが可能になります。
SARS-CoV-2由来RNAのN遺伝子2か所 (No.1とNo.2) を標的とした独自のプライマーとTaqMan®プローブを採用することにより、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) 由来RNAの高感度検出を実現しました。これら2種類のプライマー・プローブセット (No.1、No.2) は1つのwellで同時に使用することも可能です。
各プライマー・プローブセットには、インターナルコントロールとしてヒト由来ハウスキーピング遺伝子であるRPL13A (Ribosomal Protein L13a) のRNAを検出するプライマーとプローブセットも含まれています。ヒトRPL13Aを検出することで、検体にRNAが存在することを確認できます。
また、高活性型Hot StartタイプのReverse Transcription DNA Polymeraseを用いた1酵素系RT-qPCR法を採用し、非特異反応を抑制しながらも最短約50分間でRT-PCRが完了します。
TaqMan®はRoche Diagnostics K.K. の登録商標です。
特長
- 保険適用対象品(疑義解釈はこちら)
- 国立感染症研究所の病原体マニュアル法と一致率100%(結果はこちら)
- 従来法より高感度
- 検体のインターナルコントロールとしてヒトRPL13Aを検出
- 1検体を1ウェルで判定可能
- 別売のSARS-CoV-2 Lysis Buffer Ver.2(コードNo.281-34501)を使用すればRNA精製不要のダイレクトRT-PCRが可能
- SARS-CoV-2のポジティブコントロールRNA付属
検体のインターナルコントロールの重要性
新型コロナウイルスのPCR検査において、ウイルス由来のRNAが検出されなかった場合、すなわち陰性と判断するのは危険です。
なぜなら、保管中の検体の劣化などで検体中にRNAが含まれていなかった、あるいは人為的ミスで検体をアプライできていなかった可能性があるためです。その場合もウイルスRNAが検出されないため「ウイルス陰性」と判定されますが、正しくは「検査不成立」です。
本キットは、ウイルスRNA検出用の2種類のプライマーとプローブセット(No.1とNo.2)に、インターナルコントロールとしてヒト由来ハウスキーピング遺伝子であるRPL13A(Ribosomal Protein L13a)のRNAを検出するプライマーとプローブを含めています。検体中のヒトRNAを検出することで、検体や検査工程に問題がないことを確認した上でウイルスの陽性/陰性を判定できます。
プローブの蛍光レポーター
試薬名 | SARS-CoV-2 | インターナルコントロール ヒトRPL13A |
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Primers and Probe No. 1 | FAM | HEXもしくはVIC |
Primers and Probe No. 2 | FAM | HEXもしくはVIC |
使用の流れ
以下の3点を使用した全体の流れの動画です。
1. SARS-CoV-2 RT-qPCR Detection Kit Ver.2
2. SARS-CoV-2 Lysis Buffer Ver.2
3. MicリアルタイムPCR装置
唾液検体からのダイレクトRT-PCRの例:SARS-CoV-2 溶解バッファー(コードNo.199-18991)を使用
SARS-CoV-2 溶解バッファー(製品コード:199-18991, 現在は製品コード:281-34501が後継品)を用いて、唾液検体からRNAを精製せずダイレクトRT-PCRを行った。
使用したサンプル(コピー数は各5,000, 500, 50)
- 精製水に合成SARS-CoV-2 RNAとヒトtotal RNA*を添加(コントロール)
*インターナルコントロール検出のためにヒトtotal RNAを50pg/well添加 - 唾液にSARS-CoV-2 溶解バッファー(製品コード:199-18991, 現在は製品コード:281-34501が後継品)と合成SARS-CoV-2 RNAを添加
結果
SARS-CoV-2 溶解バッファー(製品コード:199-18991, , 現在は製品コード:281-34501が後継品)を用いて唾液検体からダイレクトRT-PCRを行った条件(図中の赤色)と、精製水に合成SARS-CoV-2 RNAを添加した条件(図中の緑色)のCt値を比較した。
Primers and Probe No.1は両条件でほぼ同等のCt値を得られた。また、Primers and Probe No.2は、唾液検体からダイレクトRT-PCR条件において、Ct値が最大1.1の増加(50コピー)した。

SARS-CoV-2陽性/陰性検体からの検出:Primers and Probe No.1, No.2, No.1 & No.2の使用例
SARS-CoV-2陽性/陰性ぬぐい液検体から精製したRNAを用いてRT-PCRを行った。
使用したサンプル
- 感染研プロトコルにより事前に検査されたSARS-CoV-2陽性/陰性ぬぐい液検体からRNAを精製
- 2ウェル法(プライマー/プローブセットNo.1とNo.2を別ウェルで実施)と1ウェル法(プライマー/プローブセットNo.1とNo.2を同じウェルで実施)の2通りで検出
結果
陽性/陰性検体から各Primer, Probe条件で検出した結果 (図)、およびCt値を以下に示す。いずれのPrimer, Probe条件においても陽性/陰性由来検体を正確に検出できることが確認された。
陽性検体
陰性検体
FAQ
製品について
- VOC-2020/12/01(イギリス変異株)および 501Y.V2 (南アフリカ変異株)でも検出できますか?
- 原理上は可能です。本キットのプライマー、プローブはこれら変異の配列とは異なる配列領域をターゲットにしています。しかし、本キットで通常の新型コロナウイルスと変異株を見分けることはできません。
- 診断薬ですか?
- 診断薬ではありません。研究用試薬です。
- キットは何検体分ですか?
- 2ウェル法では100検体、1ウェル法では200検体です。 2ウェル法:2か所のウイルス遺伝子を別々のウェルで測定します。1検体に2ウェル使います。 1ウェル法:2か所のウイルス遺伝子を同じウェルで測定します。1検体に1ウェル使います。
- 検出の蛍光チャネルが1色しかないリアルタイムPCR装置でも使えますか?
- 本キットは、ウイルス遺伝子をFAM波長、ヒト遺伝子をHEX(もしくはVIC)波長で検出します。もしヒト遺伝子の検出が不要であれば、FAM1色のみでご使用できます。
- ROX(補正用リファレンス)試薬はキットに入っていますか?
- 入っていません。ROXが必要なリアルタイムPCR装置を使用される場合は別途ご購入ください。 例:ニッポンジーン #319-08401 50× ROX Passive Reference
- ウイルスのポジティブコントロールRNAはキットに入っていますか?
- 入っています。
- プライマーとプローブのターゲット配列は何ですか?
- 新型コロナウイルスのN(Nucleocapsid)遺伝子の2か所を増幅対象にした独自設計のプライマーとプローブです。ターゲット配列は開示していません。
- ウイルスからのRNA精製工程は必要ですか?
- 別売の#281-34501 SARS-CoV-2 Lysis Buffer Ver.2を使うとRNA精製工程を省け、抽出操作のみでリアルタイムPCRを行えます。
- 富士フイルム和光純薬から購入できるリアルタイムPCR装置ありますか?
- Biomolucular systems社のMicを販売しています。
概要・使用例
概要 | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)をプローブを用いた1-step RT-qPCR法で検出するキットです。SARS-CoV-2由来RNAのN遺伝子2か所(No.1とNo.2)を標的とした独自のプライマーとプローブを採用することにより、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2) 由来RNAの高感度かつ安定した検出を実現しました。 2種類のプライマーとプローブセット(No.1とNo.2)には、インターナルコントロールとしてヒト由来ハウスキーピング遺伝子であるRPL13A(Ribosomal Protein L13a)を検出するプライマーとプローブセットも含まれています。 また、高活性型Hot Start Reverse Transcription DNA Polymeraseを用いた1酵素系RT-qPCR法を採用しており、非特異反応を抑制しながらも、通常は約130分かかるRT-qPCRが約50分間で完了する超高速qPCRが可能です。 <プローブ検出波長> SARS-CoV-2 p No.1およびNo.2 : FAM ヒトRPL13A(インターナルコントロール) : HEX |
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物性情報
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。