ルミノール反応用試薬セット
Luminol Reaction Reagent Set
比較
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製品コード
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在庫
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3g×5packs
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ドキュメント
ルミノール反応による発光の原理
ルミノールは、アルカリ性水溶液中で、ペルオキシダーゼ様活性を有する様々な物質(ヘモグロビン、ヘミン、銅、コバルト、鉄錯体、樹葉など)による触媒作用によって溶液中の過酸化水素と反応して青白い発光を生じます。
反応機構は、まずルミノールがジアザキノン中間体を形成してフタル酸ジアニオンの励起状態が生じます。さらに反応が進むと、最終的に2-アミノフタル酸ジアニオンが生成され、基底状態に戻ります(図1)。このエネルギー励起状態が基底状態に戻るときに光の放出が起こります。
ヘモグロビン中の鉄錯体によってルミノール反応による発光を生じることから、鑑識、医療機関、食品衛生管理分野において血痕検出に用いられています。
ルミノールを酸化させる物質が存在すれば血液と同様に発光反応が起こります。すなわち、発光すれば直ちにそれが血液だとは断定するものではありません。ルミノール検査は血液であることの確実な証明法としてではなく、その可能性を示唆するための血痕予備試験(スクリーニング)として使用されています。人獣判定も行えず、血痕本試験を行うことでより詳細な血液の解析が行われます。
特長
1.迅速かつ簡単に、いつでも・どこでも調製可能な設計!
- ラボから離れた場所でも、その場で調製可能
- 経験豊富な技術者に限らず、作業に不慣れな人でも調製が簡単
- 特殊外装パッケージにより防水性・密閉性・遮光性を確保
2.器具類、専用設備など一切不要!
- 電子天秤やメスシリンダーなどの器具類は不要
- ドラフトチャンバー内での操作は不要
- 面倒な試薬の調合から脱却
使用法
簡単に調製
- 本品1包を滅菌精製水500mLに溶解させ、対象物に噴霧・添加する。
- 触媒(血液など)が存在している場合、青白色の発光を生じる(暗所)。
従来法の欠点
煩雑な調製法
従来法のルミノール反応用溶液は、メスシリンダーや電子天秤を用いてルミノール(粉末)、水酸化ナトリウム溶液(液体)及び過酸化水素(液体)を正確に計量し、マニュアルに従って順次混ぜ合わせ、用時調製で調液しています。
この作業はドラフトチャンバー内で行う必要があります。
多くの時間と手間を要し、調製環境も限定されるため、使用する必要がある時にすぐに使用(調液)することが困難でした(図2)。
パッケージ化
使用試薬の変更・パッケージ化
水酸化ナトリウム溶液(液体)と過酸化水素(液体)の2剤を、1剤で代用できる過酸化ナトリウムに変更しました(図3, 4)。
過酸化ナトリウムは粉末であるため、ルミノールの粉末とともにスティックタイプの外装袋に封入することが出来るようになりました。
溶解後安定性
冷暗所保存で不安定さを解消
本品が従来法と遜色なく使えるかを確認するため、溶解後の安定性を確認しました。
ルミノールの最大発光波長424nmにおける発光強度を指標にして、経時変化を測定しました。測定はファイバー可視光分光器を用いました。
室温保存(約25℃)では従来法、本品ともに約2日間で発光強度の半減が確認されました(図5)。
冷暗所保存(約4℃)では従来法は約7日、本品では約4週間で発光強度の半減が起き、溶解後の安定性は本品が著しく優れていることが示されました(図6)。
ただし、周囲の温度環境などによって劣化の速度が左右される不安定な試薬です。溶解後は冷暗所保存することで温度環境による急激な不安定さが解消されることにより溶液の安定性が高まったと言えます。
反応性
従来法と同等の反応性
従来法と遜色なく使えるかを確認するため、反応性を比較しました。
従来法及び本品を用いて調製したルミノール反応用溶液を使用し、ルミノール発光の最大発光波長424nmにおける発光強度を測定しました。
本品の発光強度は、従来法と同等かそれ以上の反応性を示しました。
概要・使用例
概要 | ルミノールは過酸化水素と反応して青紫色の発光を示す化合物です。この発光反応は鉄や銅、コバルトなどの遷移金属やその錯体、及びペルオキシダーゼなどの酸化酵素によって触媒されます。 この発光量を測定することで過酸化水素や金属の微量定量や安定試験に使用されます。血液に含まれるヘモグロビン中の鉄錯体が触媒となり発光反応を励起するため血痕検出にも応用されています。 本品は1包を水に溶解させるだけでルミノール溶液を調液できる製品です。 |
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構成 | ルミノール(0.5g)と過酸化ナトリウム(2.5g)が1セットになっています。 |
使用方法 | 【調液方法】 1.ビーカーまたは広口のポリ容器に蒸留水500mLを用意する。 2.ルミノールと過酸化ナトリウムが分包されたアルミパックを黒色ラインの切り取り線に沿ってカットして開封する。 3.2つの試薬を蒸留水が入ったビーカーまたは広口ポリ容器に同時に加える。 4.よく攪拌し、2つの試薬を溶解させる。 |
使用上の注意 | ○本品を使用する際は、保護メガネ、保護手袋、保護マスクを着用して下さい。 ○過酸化ナトリウムは、少量の水と接触すると発熱する恐れがあります。溶解の際は大量の水へ加えてください。 又衝撃により発火の恐れがあるため、取扱いに十分注意して下さい。 ○2つの試薬を同時に投入できない場合は、アルミパックを真中で切り離し、1.過酸化ナトリウム、2.ルミノール の順に加えて下さい。 ルミノールはアルカリ性水溶液に溶解するため、過酸化ナトリウムを先に溶かすことにより溶液をアルカリ性にします。 ○調液後の溶液はアルカリ性です。目に入った場合は直ちに大量の水で数分間洗浄し、医師の手当てを受けて下さい。 不活性ガス封入 |
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
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- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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