血液判別用試薬

ロイコマラカイトグリーン反応用試薬、ルミノール反応用試薬セット

法医学領域において、ロイコマラカイトグリーン反応やルミノール反応は血痕予備試験法に分類される血液判定の方法の１つです。

本反応は主に鑑識活動で使用されていますが、日常生活においても食品衛生管理分野で製品に付着した汚れの由来確認、医療現場における血液汚染リスクの確認に使用されています。

通常、これらの反応に必要な試薬は溶液に調製すると安定性が悪いため作り置きが難しく、そのうえ反応液調製に必要な個々の試薬の秤量が必要であり、試薬の一部にはドラフト内での作業が必要なため、反応液の調製に手間がかかる方法です。

当社の製品は、それぞれ試薬調製の手間を抑えた工夫をほどこしているため手軽にそれぞれの反応を行うことができます。

ロイコマラカイトグリーン反応とルミノール反応の比較

	ロイコマラカイトグリーン反応	ルミノール反応
検出	発色	発光
対象	視認できる汚れ。	視認できないもの。主に広範囲を確認するために採用することが多い。
人獣判定	人獣判定不可	人獣判定不可
特異性	植物由来ペルオキシダーゼを検出しづらく、特異性が高い。	植物由来ペルオキシダーゼなど血液以外のペルオキシダーゼ含有物にも反応する場合がある。特異性が低い。
感度	ルミノールより感度が低いが、100倍希釈血液の検出可能。 ※100倍希釈血液：溶液は着色あり。塗布・乾燥した場合かろうじて視認可。ただし確認対象の素材によっても異なる。	高い。一般的に数万倍希釈した血液も検出。
持続時間	長い。数分以上。	短い。数秒～数分。