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ピルズA PyrzA

製造元 :
テトラクリエイト(株)
保存条件 :
冷凍 (ドライアイス輸送)
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
639-53441
製造元
TC001
10mg
希望納入価格
10,000 円

ドキュメント

スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

製品概要

PyrzAは、低酸素誘導因子(HIF-1α)を活性化させる化合物です。通常の酸素状態下では、HIF-1αはプロリン水酸化酵素(PHD)によってHIF-1αのプロリン残基が水酸化され、HIF-1αの分解へとつながります。そこで、本製品では、HIF-1αとプロリン残基部分と構造が酷似していることで、HIF-1αとの競合阻害を発生させ、HIF-1αを活性化させます。テトラクリエイト社は、新規化合物及びその用途について特許※1を取得しております。

※1:特許第6904528号

PyrzAによる低酸素誘導因子活性のようす

特長

  • 低酸素活性化化合物
  • PHD阻害化合物

アプリケーションデータ

イムノブロッティング法を用いたHIF-αの濃度依存的活性化確認

HIF-αはHIF-1αとHIF-2αの2つのアイソフォームにて構成されている。これら2つのタンパク質の安定化を確認するため、SK-N-BE(2)c、HeLA、およびHeq3B細胞株を用いてイムノブロッティング分析を行った。

【実験方法】
5.0×105個となるように細胞を12well plateの各ウェルに播種し、16時間インキュベート。インキュベート後、各wellに最大濃度100 μMのPyrzAまたはFG4592とネガティブコントロールとしてDMSOをそれぞれ加え、24時間後、イムノブロッティング法を用いてHIF-1αの安定化を確認した。

実験結果

【結果】
PyrzA処理がFG4592と同様に、 SK-N-BE(2)c、HeLa、およびHep3B細胞のHIF-1αの容量依存的な安定化につながることを示した。

PyrzAによるプロリル水酸化酵素阻害の確認

【実験方法】
5.0×105個となるようにSK-N-BE(2)cまたはHeLa細胞を播種し 10 μMのMG132を加え、PyrzAまたはFG4592を色々な濃度(10、30および100 μM)で24時間処理を行い、ネガティブコントロールとしてDMSOを用いた。同時に、細胞をPyrzA(100 μM)、FG4592 (100 μM)、またはMG132 (100 μM)で24時間独立処理を行った。

  • 実験結果
  • 実験結果

【結果】
Pro402とPro564を含むHIF-1αの2つのヒドロキシル化部位が、ヒドロキシル化特異的抗体で検出された。SK-N-BE(2)cおよびHeLa細胞では、PyrzAまたはFG4592処理のみがHIF-1αタンパク質を安定化した。特に、PyrzAは、FG4592の活性と比較した場合、HIF-1αでのPro402およびPro564のヒドロキシル化を阻害した。

ドッキングシミュレーションによるPyrzAの結合部位予測

  • 実験結果
  • 実験結果

【結果】
PyrzAの五員環構造はHIF-1αのプロリン残基周辺のアミノ酸と良い重なりを示すことから、HIF-αの被水酸化部位と拮抗阻害することが予測される。

参考文献

  1. ACS Pharm. Transl. Sci. ,2022,5,362-372.doi:10.1021/acsptsci.2c00002

高活性品

PyrzA-50

  • PyrzAの50倍活性を持つ化合物
    化学式:C29H38N4O4
    分子量:506.6
    物理的状態(20℃):クリーム色固体

  • 構造

イムノブロッティング法を用いたPyrzAとPyrzA-50のHIF活性化の比較

【実験方法】
5×105個となるようにHep3B細胞を12 well plateの各ウェルに播種し、PyrzAまたはFG4592を 1 10, 50, 100 μMの希釈系列それぞれ加え、24時間後イムノブロッティング法を用いてHIF-1αの安定化を確認した。なお陰性対象としてDMSO処理を示している。

イムノブロッティング法を用いたPyrzAとPyrzA-50のHIF活性化の比較

【結果】
PyrzA-50は、PyrzAよりも少ない濃度で、HIF-1αおよび2αを安定させた。

概要・使用例

概要 低酸素研究用 PHD 阻害 -HIF 活性化化合物
PyrzA
PyrzA-50
PyrzAは、低酸素誘導因子(HIF-1α)を活性化させる
化合物です。通常の酸素状態下では、HIF-1αはプロリン
水酸化酵素(PHD)によってHIF-1αのプロリン残基が水
酸化され、HIF-1αの分解へとつながります。本品は、
HIF-1αのプロリン残基部分と構造が酷似していることで、
HIF-1αのPHDへの結合を競合的に阻害し、HIF-1αを活
性化させます。また、HIF-1αの転写活性を約50倍向上さ
せるPyrzA-50も取揃えています。テトラクリエイト株式
会社は、新規化合物及びその用途について特許を取得しています。
特  長
●低酸素誘導因子活性化化合物
●PHD阻害化合物
■ PyrzA
●含量:>95%(HPLC)
●外観:白色固体
(和光純薬時報 Vol.90, No.4(2022), p6-7,p23)
(Wako BioWindow SEP 2022 / No.173, p18)

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
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    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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