国内生産カロテノイド

えひめ飲料 β-クリプトキサンチン

ウンシュウミカン

カロテノイドのうち、植物性の食品由来の主要なカロテノイドとしては、β-カロテン、リコペン、ルテイン、ゼアキサンチン、α-カロテン、β-クリプトキサンチンの6種が知られています。 そのうち、β-クリプトキサンチンは、ウンシュウミカンなどに多く含まれており、人の血中からも検出されます。

β-クリプトキサンチンは、疫学調査からその血中濃度が高いと、骨粗しょう症、糖尿病、肝機能異常症、脂質代謝異常、動脈硬化などの生活習慣病の発症リスク低下との関連性が明らかとなってきています。動物レベルでは発がん抑制、歯周病予防などの作用も確認されています。このようにβ-クリプトキサンチンは、生活習慣病の予防効果が期待され、しかも、他のカロテノイドでは認められずβ-クリプトキサンチンのみに認められる効果も多くあります。このため、β-クリプトキサンチンを有効成分とする医薬品、医薬部外品、機能性表示食品等の新製品の開発が期待されております。従来、天然物からのβ-クリプトキサンチンの精製は、大型液体クロマトグラフィー装置によるカラム精製であったため、大量かつ安価に精製することができませんでした。このことが、β-クリプトキサンチンの機能性研究が進まない1つの要因でありました。 今回開発された新たな精製法は、溶媒分画により精製する方法であり、従来のカラムによる精製法と比べ、大量調製が可能となっています。

β-クリプトキサンチン構造式
CAS RN® 472-70-8    C40H56O=552.9

本製品は、(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究部門が中核機関となり実施した、平成22年度「農林水産省実用技術開発事業委託事業」の研究成果ならびに特許(第5471824号)を使用して製造したものです。

特長

  • 国内生産、ウンシュウミカン果肉由来
  • 高純度

製品規格

保管条件 -80℃ 不活性ガス封入(N2ガス封入)
容器 褐色ガラススクリュー瓶
外観 暗赤色、粉末
含量(HPLC) 分析用標準品(>97%)、動物実験用(>90%)
由来 ウンシュウミカン果肉(溶媒抽出)

分析例【分析用標準試薬】

β-クリプトキサンチン分析例

分析条件

Sample β-Cryptoxanthin
Column YMC Carotenoid 3 µm φ4.6 mm x 150 mm, 30 ℃
Eluent 0.05 % Ammonium Acetate in Methanol/t-Butyl Methyl Ether = 70/30(v/v)
Flow rate 0.7 mL/min
Detector PDA 450 nm
Injection Vol. 10 µL

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