ビタミン類 試験用試薬
ビタミンAは、食品中にβ-カロテン(カロテノイドの一種)として多く含まれますが、β-カロテンには活性酸素の発生を抑え、取り除く働きがあります。
ビタミンEは、抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあります。
ビタミンCもまた、過酸化脂質の生成を抑える働きを持っています。
このほかビタミン様作用物質※1と呼ばれ、厳密にはビタミンとは区別されるものの中にも、コエンザイムQ10など抗酸化作用を持つものがあります※2。
当社では、ビタミン研究試験の際に用いることができる関連試薬群を取り揃えています。
- 1:ビタミンの定義に当てはまらないものの、ビタミンと同様の生理作用がある物質
- 2:厚生労働省HPより
パルミチン酸レチノール標準液
ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称で、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。食品衛生検査指針では、ビタミンAの分析法としてHPLC測定法が用いられ、標準として安定な誘導体であるパルミチン酸レチノールが使用されます。本製品は、パルミチン酸レチノールが少量ずつカプセルに入った製品です。保存中の酸化の心配がなく、いつでもフレッシュな状態でお使いいただけます。
特長
✔ ソフトカプセル入りで使いやすい
酸化を防止するため、少量をカプセルに小分けしています。いつでも フレッシュな状態で使用でき、使い残しの無駄がありません。
✔ パルミチン酸レチノール含量の実測値が分かります
製品にはHPLC純度、溶液中パルミチン酸レチノール含量(国際単位)を記載した現品説明書を添付しています。
分析例
製品仕様
- カプセル内容物
- ・ 約250 mg/カプセル
- 成分
- ・ パルミチン酸レチノール:190,000~240,000 IU/カプセル(抗酸化剤・希釈液含有)
使用方法
・ゼラチンカプセルを鋭利な刃物で切り、内容物を押し出してご使用ください
ビタミンB1・B2定量用 酸性ホスファターゼ
本製品は黄麹菌 (Aspergillus oryzae) が産生する酵素であり、多種の酵素を含有しています。
ビタミンB1やB2の定量において、高いホスファターゼ活性を利用し、結合型から遊離型へ分解する際に使用することができます。
従来ビタミンB1、B2の定量に使用されていた、タカヂアスターゼUと同一酵素です。
使用方法※1
A. 酵素溶液の調整
本製品約1 gを100 mLの精製水または緩衝液に用時溶解し、pHを4.5付近に調整して、冷所に暫時放置後、ろ過または遠心分離し、その上澄液を使用する。
B. 検体との反応
検体をビタミンB1もしくはB2含量が約10 μgとなる様に抽出調製し、この検体が、乾燥酵母や植物組織 (大豆など) の抽出液の場合は、本製品の1%溶液 0.5~1 mLを加え、40℃で、約5時間作用させる。 動物組織 (豚肉、豚肝など) のホモジネートの場合は、1%溶液約10 mLを加え、40℃で、約10時間作用させる。
※1 上記は一般的な使用例です。検体の種類及び、結合型ビタミンB1もしくはB2含有量により異なりますので、必要に応じて、条件の検討を行ってください。
製品一覧
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水溶性ビタミン ビタミンB1
水溶性ビタミン ビタミンB2
水溶性ビタミン ビタミンB3
水溶性ビタミン ビタミンB5関連化合物
水溶性ビタミン ビタミンB6
水溶性ビタミン ビタミンB7
水溶性ビタミン ビタミンB12
水溶性ビタミン ビタミンC
脂溶性ビタミン ビタミンA
脂溶性ビタミン ビタミンD2
脂溶性ビタミン ビタミンD3
脂溶性ビタミン ビタミンE
脂溶性ビタミン ビタミンK1
ビタミン様作用物質
ビタミン定量用試薬
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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