単元素標準液

微量元素の分析方法について

電子材料や水質の他、食品や医薬品でも微量元素の管理が必要とされています。微量元素分析では主に機器分析法が用いられますが、一口に機器分析法といっても様々な方法があります。微量分析に用いられている代表的な方法には以下の3種類があります。

  • 原子吸光分析法(AAS)
    試料溶液を高温中で加熱し測定元素を原子化し、これに元素特有の波長の光を透過させると、基底状態の原子が光を吸収して励起状態になります。この際の光の吸収(吸光度)から定量を行います。
  • ICP発光分光分析法(ICP-OES)
    試料溶液を霧状にして高周波誘導によって励起されたアルゴンプラズマに導入すると測定元素(原子)が励起されます。励起された測定元素が基底状態に戻る際に元素特有の波長が放出されます。この波長の光の強度から定量を行います。
  • ICP質量分析法(ICP-MS)
    試料溶液を霧状にして高周波誘導によって励起されたアルゴンプラズマに導入して、測定元素をイオン化します。発生したイオンを質量分析部(MS)で検出します。
AAS ICP-OES ICP-MS
多元素一斉分析 -
感度 ppb~ppm(フレーム)
ppt~ppb(ファーネス)
ppb~% ppt~ppm
ダイナミックレンジ 2桁 5桁 5桁
装置費用 安価  高価
希土類、Zr、Ta、P、B
当社の推奨する元素分析用標準液 JCSS・原子吸光分析用 ICP分析用

当社の元素標準液

当社では原子吸光分析やICP分析の際に検量線作成に用いられる様々な元素標準液を取り揃えています。分析法に合わせてご使用ください。

原子吸光分析用 JCSS ICP分析用
元素濃度の測定法 ・各種滴定法
・重量法
・各種滴定法
・イオンクロマトグラフ法
・各種滴定法
・イオンクロマトグラフ法
・ICP-OES
不純物元素 - - ICP-MSを用いてppbオーダーを保証
添付文書 - 校正証明書 現品説明書 (不純物元素情報付き)
特長 ・視認性のよい白色ポリ容器 ・化学物質評価研究機構(CERI)による濃度信頼性試験
・計量トレーサビリティの確保
・不純物元素を保証
・JCSS実用標準液又はNIST SRMを用いて濃度確認
・視認性のよい白色ポリ容器
多元素(金属)混合標準液検索
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