抗Sbp2l抗体
Sbp2l (SECIS-binding protein 2-like) はRNA結合タンパク質の一種です。オリゴデンドロサイト特異的に発現しており、オリゴデンドロサイトの成熟に重要なタンパク質であると考えられています。免疫組織染色による検証では、Olig2やMBPなどこれまでに知られていたオリゴデンドロサイトマーカーと共局在することが確認されており、オリゴデンドロサイトマーカーとしても有用です。
当社では免疫組織染色やウエスタンブロッティングに使用可能な抗Sbp2l抗体を販売しております。
Sbp2lとは?
Sbp2l (SECIS-binding protein 2-like) はRNA結合タンパク質の一種で、Secisbp2Lとも呼ばれます。セレノプロテイン mRNAの3’-UTRに存在するSECIS (Sec insertion sequence) 配列に結合するRNAタンパク質としてSbp2 (Secisbp2) が知られており、Sbp2lはSbp2のオーソログです。Sbp2lもSbp2と同様にmRNAの3’-UTRに存在するSECIS様構造に結合することが明らかになっています1)。
統合トランスクリプトミクス解析によって、Sbp2lはオリゴデンドロサイト特異的に発現しているRNA結合タンパク質として同定されました1)。さらにSbp2l ノックアウトマウスではオリゴデンドロサイトの成熟不全が見られたことから、Sbp2lはオリゴデンドロサイトの成熟に必要なタンパク質であると考えられています。また免疫組織染色による検証では、Olig2やMBPなどこれまでに知られていたオリゴデンドロサイトマーカーと共局在することが確認されてされており1)、Sbp2lはオリゴデンドロサイトマーカーとしても有用です。
抗Sbp2l, ウサギ
「抗Sbp2l, ウサギ」はウサギから得られたSbp2lに対するポリクローナル抗体です1)。免疫組織染色によるオリゴデンドロサイトの染色やウエスタンブロッティングに使用可能です。
抗体情報
| 抗体種 | ポリクローナル抗体 |
|---|---|
| 抗原 | 合成ペプチド (マウスSbp2lのC末端 1021-1089aa) |
| 免疫動物 | ウサギ |
| 組成 | D-PBS (-) |
| 標識 | 未標識 |
| 交差性 | マウス |
| アプリケーション | 免疫組織染色(凍結切片) 1:500 ウエスタンブロッティング 1:1,000 |
アプリケーションデータ
免疫組織染色
>Sbp2lノックアウトマウスの染色
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
[結果]
本製品を用いたSbp2l ノックアウトマウスの免疫組織染色ではSbp2lのシグナルはほとんど観察されず、本製品はマウスSbp2lに高い特異性を示すことが確認された。
>オリゴデンドロサイトマーカーとの共染色
![[免疫組織染色]オリゴデンドロサイトマーカーとの共染色](images/03605_img03.png)
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
- 備考
- 矢じりはSbp2lとMBPが共局在する細胞
![[免疫組織染色]オリゴデンドロサイトマーカーとの共染色](images/03605_img04.png)
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
- 備考
- 矢じりはSbp2lとOlig2が共局在する細胞
[結果]
Sbp2lはオリゴデンドロサイトマーカーとして知られるMBP、Qki7、Olig2と同一細胞で発現していることが確認された。
>オリゴデンドロサイト前駆細胞マーカーとの共染色
![[免疫組織染色]オリゴデンドロサイト前駆細胞マーカーとの共染色](images/03605_img06.png)
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
- 備考
- 矢印はSbp2l陽性細胞 (PDGFRαとは共局在しない)
[結果]
Sbp2lはオリゴデンドロサイト前駆細胞マーカーとして知られるPDGFRαとほとんど共局在を示さなかった。
>アストロサイトマーカーとの共染色
![[免疫組織染色]アストロサイトマーカーとの共染色](images/03605_img07.png)
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
- 動物種
- マウス
- 部位
- 脊髄
- サンプル
- 凍結切片
- 抗体濃度
- 1:500
[結果]
Sbp2lはアストロサイトマーカーとして知られるGFAPやグルタミン合成酵素 (GS) とほとんど共局在を示さなかった。
ウエスタンブロッティング
>siRNAによるSbp2lのノックダウン
![[ウエスタンブロッティング]siRNAによるSbp2lのノックダウン](images/03605_img09.png)
- 細胞
- オリゴデンドロサイト前駆細胞
- 抗体濃度
- 1:1,000
[結果]
Sbp2lのシグナルはsiRNAによるノックダウンで減少した。
免疫組織染色、ウエスタンブロッティングのデータはCCBY 4.0に基づいて、文献1)のデータを改変して、掲載しています。
参考文献
- Yugami, M. et al.: iScience, 26(12), (2023).
Sbp2l contributes to oligodendrocyte maturation through translational control in Tcf7l2 signaling
製品一覧
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抗Sbp2l, ウサギ (ポリクローナル抗体)
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