未分化ヒトES/iPS細胞除去試薬
StemSure® hPSCリムーバー(rBC2LCN-PE38, AF)
rBC2LCNは、Burkholderia cenocepacia由来のレクチンであるBC2L-CのN末端ドメインを大腸菌で発現させた組換え体レクチンです。BC2LCNは未分化ヒトES/iPS細胞の細胞表面に存在するムチン様O型糖鎖であるH-type3(Fucα1-2Galβ1-3GalNAc)に非常に高い親和性を持ちます。そのため、未分化ヒトES/iPS細胞のマーカーとして使用することができます。 本製品は、緑膿菌由来外毒素の一部分(38 kDa)をrBC2LCNのC末端に融合させた組換えタンパク質です。本品は細胞内に取り込まれた後、タンパク質合成を阻害して細胞死を引き起こします。 本製品の原料および製造工程に動物由来成分を使用していません。そのため、ヒトES/iPS細胞由来再生医療等製品の製造時に安全に使用でき、またヒトES/iPS細胞を効率よく除去でき、ヒトES/iPS細胞を用いた再生医療の安全性向上が期待されます
特長
- 未分化ヒトES/iPS細胞を選択的に除去可能
- 細胞分散せず、培養液にそのまま添加するのみで使用可能
- 原料、製造工程で動物由来成分不使用
製品概要
- 無菌試験済み
- PBS(-)溶液
- 濃度:0.09~0.11 mg/mL(製品ラベルに記載)
- 実用試験実施済み:ヒトiPS細胞の殺傷性能を確認
- エンドトキシン試験済み
使用方法
- ヒトES/iPS細胞から分化誘導した細胞中にヒトES/iPS細胞を含む培養液を準備する。
- 培養液に終濃度 0.1 μg/mL となるように本製品を添加する。
※添加濃度は一例のため、ご使用時に最適な濃度を検証してください。 - 37 ℃、5 % CO2下でインキュベートする。
※細胞を観察し、残存するヒトES/iPSが除去される時間を検証してください。 - 分化誘導した細胞に適した培地に交換する。
参考文献
- Haramoto, Y., Onuma, Y., Mawaribuchi, S., Nakajima, Y., Aiki, Y., Higuchi, K., Shimizu, M., Tateno, H. and Hirabayashi, J.: Regen. Ther., 14, 306 (2020). A technique for removing tumourigenic pluripotent stem cells using rBC2LCN lectin.
- Tateno, H. and Saito, S.: Molecules, 22 (2017). Engineering of a Potent Recombinant Lectin-Toxin Fusion Protein to Eliminate Human Pluripotent Stem Cells.
- Tateno, H., Onuma, Y., Ito, Y., Minoshima, F., Saito, S., Shimizu, M., Aiki, Y., Asashima, M ando Hirabayashi, J.: Stem Cell Reports, 4, 811 (2015). Elimination of Tumorigenic Human Pluripotent Stem Cells by a Recombinant Lectin-Toxin Fusion Protein.
製品一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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